伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

炎のランナー

2016年08月20日 | 映画
うわー、日本400リレーで銀か!予想もしてんかったわ。
ごめん!
桐生、個人の時の走りより良かったんじゃ?
びっくりやわ。


ボルトは足を痛めてたとかいう情報があったけど、
ふたを開けてみれば楽勝…すべてで金3連覇、
呆れるほど強かったてことね。


・・・・
今は陸上の100mや短距離なんかは黒人の独占種目になっているが、
(と、はじめ書いてたが日本が入ったとはな!
でも予定通り書こう!)

昔は、黒人は出場することさえ許されていなかった時代があった。




オリンピック陸上といえば、必ず思い出す映画…。
「炎のランナー」、イギリス映画。
1981年の英・米両アカデミー賞を総なめした名作。



ヴァンゲリスの音楽は、今でも陸上や、短距離走の
テレビ放送がある時、バックて使われているくらい、有名。
走る選手の鼓動が聞こえてくるような音楽、と称された名曲。


でももう記憶もおぼろなので、パンフレットに頼りながら、
いま一度記憶にとどめておくために。
今回輝いた選手たちに捧げながら。
(ネタバレ)




まだ戦前、1924年のパリ・オリンピックが舞台。

そのころのブリトラ・ファッション満載で、
さすが英国とこれを見た時私たちはその格調高さに
めちゃくちゃ盛り上がったっけ。

英国は、時々このようなすごい名作を世に送ってくれる。
「小さな恋のメロディ」という、これも大名作を
製作したデビッド・パトナムのプロデュース。




このころ私が自分で書いていた映画ノートに感想が
綴ってあった。
それをそのまま引用すると…


________________________


"かかとに翼を持った若者たち"
1924年パリ・オリンピックの100m走で金メダルを獲得した
イギリス青年二人の、自らの夢のため、信念のため
走り抜いた感動的な姿を流麗に描く美しいイギリス映画。


当時、100m走に出場できるのは上流階級の者のみ。
その栄光をケンブリッジ(トリニティ校)の学生たちが
担って駆けぬける。

当時の正統ブリトラ・ファッションも楽しく、
デビッド・ワトキンの美しいカメラが
ムードを盛り上げる。

ヒュー・ハドソンの流麗で斬新な演出は
走ることの楽しさ素晴らしさをうたい上げて見事だ。

ファーストシーンとラストで出て来る同じシーン、
うすぐもりの浜辺を団体で走りぬけてゆく
選手たちのシーンは、走る喜びを満面に表現していて
とくに素晴らしい。

ヴァンゲリスの、走っている時の生理を感じさせる、
と評された音楽も良い。

イギリス映画の格調高さを示して、復興のきっかけにも
なった作品。

ナショナリズムも感じるが、それを信じきる明るさが
いいと私は思う。

______________________________


相変わらず文章が下手くそ、上から目線なのはあいたた…だが
ともかく、そういう映画だ。


主人公はイギリス人の二人(三人)。

一人はユダヤ人青年、
ユダヤ人差別を受けて来た彼は、
走ることで、優勝することで、その差別と闘おうとしていた。

もう一人は敬虔なキリスト教の宣教師。
全力で走ることが神に近づくことであり、
神のために走るのだとの信念を持っていた。

(大幅に略して)

パリ大会の前年に英国で開かれた大会で
初めて顔を合わせた二人。
ユダヤ青年は負ける。

そこでユダヤ青年は、一人の敏腕コーチを招き、
彼の指導を受ける決意をする。 

(また略して)
パリ大会。
ともに100m走にエントリーした二人。

しかし予選が日曜日の安息日に。
神父である青年エリックは、
神のために戒律を破れない、走れないと、
急きょ棄権。

周囲の尽力で、400m走へとエントリーを
変更することに。


いよいよ100m決勝。
ユダヤ青年はただ一人のイギリス人として走る。
だが、ユダヤ青年のコーチに問題があった。
コーチはアラブの混血。
当時は差別社会。
試合会場のスタジアムに
コーチは帯同を許されなかったのだ。


コーチは、近くのホテルで待機し、
教え子の吉報を待った。

そして、やがてコーチは、ホテルの部屋の窓から
イギリス国旗が、センターポールに
高々と掲げられているのを見る…


400m決勝。
宣教師エリックは走った。
神とともに、神のために、
もう誰も彼に追いつけなかった。
神にその走りを捧げながら
彼は優勝のゴールテープを切った。

心に希望を、そしてかかとに翼を持った若者たちの伝説が、
こうして語り継がれていった…


実話をもとにしてあり、
それぞれモデルがいたらしい。

もう一人、貴族の青年がいて、
彼はハードル走者だった。(銀メダル)

練習の時、ハードルの端にシャンペンのグラスを置き、
それをこぼれないようにしてハードルを飛ぶ、
という練習をしていた。
さすが貴族、優雅な練習方法ね…なんて、
演じている俳優さんもいかにもイギリス貴族な
金髪碧眼の優雅なお人。


衣装担当はミレナ・カノレロ、
英米のアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した、
素晴らしいブリトラ衣装。

撮影のデビッド・ワトキンはビートルズ映画「ヘルプ」で
新鮮な感覚を見せたあと、ケン・ラッセル映画や、レスター映画、
「ナザレのイエス」「愛と哀しみの果て」レオの「ボーイズ・ライフ」など
もう故人(涙)


原題のタイトル "Chariots of Fire"は、
エマーソン・レイク・アンド・パーマーが
アルバムで歌ったイギリスの聖歌「エルサレム」
の中の一節。



イギリスの底力を見せつけた、いい映画だった。

とくに、コーチがホテルの一室で、
弟子の優勝を知った時、帽子を何度も叩いて
喜んでいた場面は泣いたわ…
演じていたイアン・ホルム、素晴らしい俳優さんだった。


まだ人種差別があったころ、
それでも戦い、誇りを持ち、
そして戦いに喜びをもって走りぬけた若者たち。

その精神はきっと、現在の選手たちにも受け継がれているはず。

今も決して色褪せない映画だ。

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男子体操まとめ

2016年08月18日 | スポーツ・体操
とにかく、い、伊調4連覇か。すごいな…



あの、体操についてこんなに書く予定はなかったのだけど、
ついでなので、最後まで書いてみる。



白井跳馬銅メダル、根性出した。
床失敗で気合入れなおしたの?
インタが無駄に饒舌なのが気になるが。


新聞のテレビ欄が、普段全然聞いたこともない
「ユルチェンコ三回半ひねり」とかいっせいに書いてあって、
笑えた。

オタさんによると、二回飛ぶうち、
入りが同じであってはいけない、
したがってシライ/キムヒフンは飛べない。
というようなことであった。
それで前からの入りの不得意な白井は2回目は低難度(ドリッグス?)、
そこでユルチェンコを成功させたら何とか銅であろうという予想で、
オタさんたちはやっぱりすごい。


白井銅の翌日、テレビが銅メダルなのに異常報道、
あれは床金の予定で白井のVを大量に予定していたのが、
駄目になったのでその分の大放出になったとオタ。
さすがの分析。




ベルニャエフは種目別にも出ていたらしかったが、
ボロボロだったようで、
もとのオレグ(ベルニャエフ)に戻った、
という評価であった(笑)。

いや、個人総合で力を使い果たしたんだろう。
それだけ個人総合が彼的にすごかったんだろう。
種目別に出ているだけでもすごい。

と思っていたら、得意の平行棒でとうとう金。
内村が喜んでいたよ。





オタは、内村は予選でよくなくて、
団体でも彼本来の出来ではなかった、
(確かに私の見た最後の床の着地も動いていた)
だから審判の心証が良くなかった。
それで個人総合の時には点が低く出されていたけど…

とさらっと言っていたけれども、
やはり審判の心証というのも点数に影響してくるんだな、
採点競技はやはりこういうことがあるのだな。




内村の点は低く出されていた…。

ここでお茶の間人的観点で個人総合をプレイバックしてみる。


内村は審判に愛されていた、どころか、
審判はベルニャエフに金を与える気まんまんでいた。


ベルニャエフの最も得意な平行棒で16点台を出した時、
審判は内村の息の根を止めた気でいた、とお茶の間人。

差は0.9に広がり、最後の鉄棒に突入し、
内村は15.80をもらった。

あの鉄棒、上に上がった時、一度だけよろめいた。
例のぎっくり腰になったという瞬間だ。
でも、それがなかったら、おそらく16点近く行っていたのではないか。

鉄棒で16点というのは聞いたことがないような気がするが…
とにかく15.80は妥当な数字、
その差14.89、を審判はベルニャエフに与えた。


オタさんによると、ベルの平均的なこれまでの鉄棒の点数は
14.5くらいだったという。

予選で出した15.1台は、ベルニャエフのほぼMAXだったのだろう。

最後の演技者で、内村のあと、プレッシャーのかかる場で、
予選の15点台はむつかしいだろう。
だが、14.89なら取れて取れない点数ではないという
審判の判断(お茶の間的観点からの審判の心情)。

ここでもまだ、審判はベルニャエフに金を取らせる気
まんまんだった。

ベルニャエフは頑張ったように見えた。
着地が2度ほどよろめいたが、
それ以外は、内村ほどの難度はないものの、
結構むつかしいこともやっていたように見えた。

でも着地以外にも、伸びているべき手が曲がっていた
部分もあったという。
その画像を上げているブログもあった。
そこで減点、着地でも減点。


審判は考えた。(お茶の間的観点より)
低難度なら、ノーミスをすべき。
それでこそ王者と呼べる。

だが、ベルニャエフは少しずつミスを重ねた。
審判、お前に金を与えるつもりだったが、
低難度でミスはよろしくない。
それではまだまだ王者にはしてやれない。
やっぱり内村にあげよう。しようがない。

内村、持ってけ。お前が王者だ。
やるつもりはなかったが、お前にやるしか他にいない。

と、審判はしぶしぶ内村に軍配を上げた…

というお茶の間人観察。

・・・・・・

内村は審判に愛されてはいなかった。
自力で勝ち取った。



内村も変わった、随分。

昔はインタビューの時、ものすごくテンションが低くて、
やる気なさそうにボソボソ答えていた。
どんなに勝っていても。
オタも安定のテンションの低さ、といつも笑っていた。


家庭を持って余裕が出来たのかな?
ずいぶん、インタの時笑顔が出るようになった。
ボキャブラリーも増えて来た。

連勝を重ねていくうちに貫禄もついて来た。
今では言ってる内容も立派なものになっている。
北京では富田の後ろでしれっとしていた奴が、
今では後輩を気づかい、勇気づける言葉をかけ、
リーダーとして引っ張っていく立派な存在になるとは。


こんな風に人は大きくなっていくんだなあと感慨が。
背は相変わらずチビだけど。
(すみません余計なことを言って、ツンデレなもんで)


彼は、王者の称号を誰にもゆずらないまま、
一番のままでオールラウンダーの座から身を
引くのだろうか。
…誰もが夢見る理想の終わり方だ…




この最高だった個人総合の録画、
NHK BSでやったはずだと、早送りで見たら、
ずっと柔道ばかりしていて、全然放送がなかった。
がちょーん。

念のためフジの放送も録画していたが、
こちらは最初からばっちりやっていた、
が、相変わらず前ふりだらけの(午前3時だというのに)
グダグダ放送。
あの歴史的な死闘の個人総合、私が持ってる録画は結局
フジのグダグダなのか!という嘆きが…



それから今回のNHKのオリンピックテーマ曲がいただけなかったな。
アテネの時の栄光の架橋とは雲泥の差だ…
あの時はときめいた。

内村にも、あんな曲を捧げてあげたかった。




種目別平行棒の加藤凌平選手。
最後の降りの攻めは立派だった。でも7位。
だけどなぜ彼が残ってたんだろう?
ていうか、残ったのがすごいと思うけど。
田中は?予選で失敗したの?

今加藤は壁にぶつかっているだろう。
個人総合では、いいとこまで行っていた。
だけど、多分世界との差を感じているだろう。
そんなことが新聞のインタに載っていた。
そこそこは行くけど、それ以上突き抜けられない。
でも平行棒の最後で、攻める気が感じられた。
加藤は、ルックスが良いのでいろいろ言われるが、
偉大な内村のあと、大変だろうがそれは気にせず、
自分なりに貫いてほしいものだ

なんか上から目線ね、ごめん



で、鉄棒、と思っていたら、そこで録画は
自転車か何だかを映して終了。
えっ、鉄棒が放送なし?
NHKまさかの暴挙。


日本人が出なかったら放送しないのねー、
無情だわ…
ゾンダーランドの曲芸、楽しみにしてたのに。


と思ったら、NHKネットで見逃し配信があるとのこと。
そこで鉄棒を見た。
…ゾンダー、コバチで落下。

…まあ、彼も長い間やって来て、そろそろ年なんだろう。
でもいつも楽しませてくれた。ありがとう。

鉄棒の優勝はハンビュヘン。
でも総合の時の内村よりは点数が下。
うーむ。
内村が出ていたら優勝だったかも。
いや腰をいわしてるからどっちみち駄目だったかも。
タラレバは駄目ね。

鉄棒にはオレグまで出ていた。
さすがにボロボロだったけど。



日本は、内村なしではもう難しいと思う。
彼はこれからスペシャリストとして行く方向と
思うけど、
今回の団体金は、内村選手健在の中
日本の最初で最後の輝きだった。





体操オタさんたちは、すてきだった。
少し暴言があるとすぐにやんわりたしなめが入ったり。
他選手のミスを望むのは駄目だよ、とか。
何だろう、このほっこりした暖かさ。


白井ボロカスは、期待値が大きかっただけに
皆ショックだったんだろう。

田中に対しては手厳しいが、それはしょうがない。
何度も団体優勝のチャンスはあったが、
それをことごとくつぶして来たのだから、
しょうがない。


採点競技だから、当然点数に対する不満や疑問もあった。
でも、それもさらっと済んで、
いつまでもグチグチねちねち言わない。
あの点は高かったよね、あれは全体的に高かった、
それくらいで終わる。



実はひどい羽生下げの荒らしもあった。
でも、相変わらずやんわりとたしなめが入り、
選手たちをリスペクトしていた。


オタさんのおかげで体操を楽しく見られたし、
いろいろ勉強になった。ありがとう

勝手に発言を使ってしまってごめんね。
ほんとごめんなさい。




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男子体操種目別

2016年08月15日 | スポーツ・体操
今日は終戦記念日だ。
まずは黙とうを…。
戦争っていうのは、人を人でなくしてしまう。
本当にものすごく悲惨なものだ…
戦争を知らない私だって、いろいろ見聞きして、
そう思ってるよ…



で、

種目別床、白井健三まさかのメダルなし!

腰を痛めた内村、棄権かと思っていたが、
まさかの出場。

例によって朝になってから結果を知った。


内村がラインオーバーするなんて見たことなかったが、
腰をやっていたからだろう。よっぽどだったんだ。
それでも出て来た。
出て来ただけで立派だ。
もう個人総合で、とっくに集中力なんて切れてるだろうに。
それでもそこそこの演技が出来てしまうんだな…
ラインオーバーがなかったらメダルだったっていうから。

この人はいったい何でここまで頑張るんだ。
何が彼を突き動かしてるんだ?
鉄棒で出ていたらきっとメダル確実だったろうし、
せめて床に出たかったんだろうかな…。


それにしても、テレビ放送の予定がころころ
変わるんで、どこで放送するんだと最後まで
おろおろしてた。

結局錦織の銅メダルを総合で、
体操種目別をBSで、
…まあそれが正解だったわけね。



錦織は頑張った。
私はテニスには全然詳しくないし
あまり興味もないし、錦織もあんまり興味ないけど、
でも錦織って、オリンピック直前にもなんかの
大会に出てたんでなかったっけ。

いつも新聞にこの大会に出場してる、とか出てるし、
もう年がら年中試合に出続けてるじゃん。
テニス選手はみんなそんなものなのかもしれないけれど、
それってすごいハードじゃないさ?考えられない。
よっぽどタフでないと続けられないよ。

それで日本に96年ぶりかでメダルをもたらしたって、
まあテニスファンでなくても、尊敬するわ。
それに彼は英語ペラペラだしね~
それだけでもすごいわ、私には。


…で、種目別。



体操オタの巣窟に行ってみたら、
もう白井ボロカス。

私は、選手が調子の悪い時は、体がどこかおかしい、
怪我があるのではないか、という持論を持って来たけど、
白井はどうだったのだろうかと。


何か調子悪かったの?痛めてたんではないの?
単にメンタル?
団体で燃え尽きた?

予選でラインオーバーなどがあってボロボロらしかったけど、
でも団体ではきっちり決めてたしねェ。


私、白井が金だと信じて疑ってなかった。
体操ではもう一個金ね~って。
朝起きたら日本がまた金を一個追加だね~。
また体操が話題になるな~って。
メダルなしなんて、まさかまさか。



体操オタは、普段はとても冷静で、ちゃんと礼節があって、
選手たちをちゃんとリスペクトしてる。
決して上から目線で語ったりしない
フィギュアオタより、こういっては何だが
いたってちゃんとした人たちだ。
私、フィギュアオタはどこか狂ってると思ってる。実は。
ごめんね。

そんな冷静な人たちが、今回ばかりは
あの恥ずかしい演技が総合で放送されなくてよかった、
なんて言ってる。
こればかりは擁護できないとか。

団体まで白井を応援していた人たちが見事に手のひら返し。
金確実と思われていて、失敗したら、ここまで叩かれるんか。



団体優勝した時点で、テレビに出させすぎた、
という冷静な人もいた。
まだ種目別の残っている選手もいるのに、
その選手たちの気持ちも考えずにテレビ局回りさせる。
特にテレ東はひどかったらしい。(織田とか織田とか)

取材ももうちょっと選手の調整時間や緊張を分かって欲しいよね。
どうせ大した質問もしないんだ、
NHKの見てたら、NHKでさえろくな質問してなかったし。
貴重な時間をつぶしてやることじゃない。
私もあのテレビ局周りは反対だ。
全部競技が終わってからならまだしもだけど、
体操はまだ残ってたから。



白井は19歳、
羽生がソチで金を取った時と同じ年だ。
羽生はまだ、圧倒的な金候補ではなかったけれど


羽生のソチ、
あのフリー、フリップを失敗した時に、
うわああああ、こらあかん、と思ったんだけど、
それでも羽生には、後半の鉄板のアクセル2連があった。
羽生はそれを最大の武器にして戦っていた。
その武器を最大限に使った。
(あの時最後の3連のサルコウがカウントされなかった、
とはその時知らなかったのよ…涙)

あの時、ソチに真の勝者はいない、とか、
チャンが失敗したので羽生に金が転がり込んで来た、
とかさんざんに言われたけど、
でも、羽生は自分の武器を最大限に有効活用して、
それでどうどうと勝った、と、
私は今では思ってる。

それにショートは完璧で、誰も文句のつけようのない出来だった。
胸を張っていい勝利だったと思ってる。




白井も19歳、誰からも金を期待されてる状態で、惨敗。

どうなんだろう?この子。


と思っていたら、
白井がアキレス腱を痛めていたという情報が。

やっぱり私の予想は当たるな…。やっぱ怪我だったんだ。

体操オタは負けたあとにこういう情報が出て来るのは
かっこわるい、とやっぱりいたって常識ある感想。

…そう怪我は言い訳にはならんのよね…
戦いの場では。

でもまだ試合が残ってる。
白井はどうするのか?
踏ん張り時だ。。




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BENTベント その4 京都劇場

2016年08月14日 | 演劇・ミュージカル

しつこくも、
オリンピックで中断した「BENT」の続きです。





とにかく、本ならば、自分の気に入ったフレーズで
そのページをとめて、いくらでもそれを読み返して、
何度も嬉しい気分に浸っていられる。


だけど、お芝居はいったん始まるともう止まらない。
途中でそこで停止させてリプレイ、なんて出来ない。
最後まで突っ走る。


そのスピードについていけない。
こんなに早い展開だとは思わなかった。

劇というものに慣れてないから、びっくりした。
あんまりびっくりして記憶が飛んだ。



どうやら私は、原作の戯曲を読むスピードがゆっくりで、
じっくりと自分なりのスピードで読んでいたようだ。


だから、劇の内容が全然頭に入ってない。

あそこ、13歳の少女を死姦した、その話をどう、
蔵之介氏が切り出したか、とかいうのがもう分からない。



京都公演は、8月6日の昼と夜、
そして次の日の日曜にもう一度昼公演がある。



もう二度と見られないだろう。
この芝居、もう二度と。

でも、もう一度だけ、チャンスがある。

確認したい。しておきたい。
何としても演技を覚えておきたい。


そう思って、次の日の日曜の公演、
それに行こうと決めた。
決めてしまった。

そうして、2回、「ベント」を見たのだ。
2回、見てしまった。




日曜の朝、早い時間にお使いに行ったついでに
セブンイレブンで前売りを買おうとしたが、
すでに森ノ宮(大阪)オンリーになってる。


10時に京都劇場の事務所があくことが分かったので、
10時過ぎに電話して、当日券が出るかを聞いた。
出るという。
開演の1時間前、12時から売り出すというので、
当日券を狙うことにした。



ものすごく早い時間に昼ごはんの支度をし、
自分はさっと済ませ、
母の分を全部机の上に並べ、食後の薬とそれを飲む水も用意し、
並べておいたから時間が来たら食べてくれと言って、
そそくさと家を出た。

なんてひどい奴。




なんで、こんなにまでして夢中になってたんだろう。
なんでこんなに必死だったんだろう。



私にはいろいろな宝がある。
目に見える、高価なものとは全然違う。

そんなものは何も持ってない。
でも、見えないもので、心の中で、大事と思って来て、
大切にしているものがいくつもある。

ずっと昔から、そういうのをひとつずつ、
心の中に養って来て、少しずつ増えていって、
大事にしてきたものがいくつもある。

そうしたら、びんぼーでも、気持ちは豊かになれる。
いくつも持っていたら、気持ちが豊かになれる気がした。
そう思ったからだ。

そういう、心の中のものが、私の宝だ。

多分、「ベント」というお芝居も、きっと
そういう私の宝の一つだったんだろう。多分。






気温は37度。

京都駅は相変わらず外国人が多い。
何語を喋ってるか分からないアジア人、
それに金髪系の西洋人が多い。

何でこんな暑い時にわざわざ京都に来るんだろう。
オリンピックにも行かずに。



早く着きすぎて、誰もいない。
劇場の入り口も封鎖してある。
窓口らしきものがあるが、そこで発売するのかしら。


適当に駅の地下などへ行って時間をつぶし、
もう一度劇場に戻ってみたら、ひとり、若い女性が
先の窓口らしきところにいた。
彼女にここで当日券が出るのか聞いてみたら、
そうだと思うという返事。

で、待つことにした。
そのうちまた女性が来て、そういう人たちが増えて来て、
ちょっと話を聞いてみると「蔵さん」とか呼んでいるので、
やっぱり蔵之介氏のファンたちなのかと思う。


時間が来て、S席をゲットした。8800円。
昨日の席とほとんど変わらない、前の方のちょうど良い加減の席。
やっと安心。



あと1時間。
おやつなんか買ってまた腹ごしらえ、
お土産に赤福を買ったり。
劇場に戻ってみると、やっぱり若い女性ばかりの群れ。

ちょっとおばさん率多い。
男性率もほんのちょっと高め。

私の横の席は、一人で来ていた、演劇好きらしい男性だった。
やっぱりほぼ満員。

当日券出ても満員になるのね。



で、自分に言い聞かせる。
確認事項、分かってるな。
こことあそこ、しっかり見て、チェックするんだよ。
気を抜いちゃ、だめよ。





この劇、ほんとは前半も結構長くて、
ネタバレでは省略してしまったけれど、
前半に出て来る役者さんたちがとてもいい。

みんな少しずつの出番だけど、圧倒的な存在感。


女装したグレタ役の人、とてもいい声、素敵な歌。

歌の時はマイクが入って、大きな声だけれど、
お芝居の時は、マイク入れてないのかな?
劇って、肉声でやるものなのかな?

演劇に慣れてない私は、そんなことを思った。

グレタさんは、ドイツ人の名前を言う時、
はっきりと発音して分かりやすくて、とってもうまい。
新納慎也という人で、「真田丸」で豊臣秀次の役だったとか。



マックスのおじさん、フレディを演じる藤木さんも存在感があった。
彼が語る、マックスの家庭でのいろいろな軋轢から、
マックスが複雑な事情を抱えた人であることが分かる。


そしてルディの中島歩さん、戯曲どおりの、かわいくてかわいくて、
マックスに尽くして尽くして、優しくて、でも一人では生きていけなくて、
妖精のような人だった。
(彼も弾丸セリフだったんだけど)
前半最後のあたりで二人で歌を歌いだす、あのほんの幸せなひと時は、
切なくて忘れられない瞬間だった。



本当に、良くできた戯曲なのだ。
そうして、束の間幸せな時間が、急転してむざんな現実へと
転換していくのだ…


後半、もう最後の方、マックスとホルストが
相変わらず石を運びながら、
ここから出られるのかな、
いつか帰れるよ、
出なくちゃ、
ホルスト、一緒に帰ろう…、


そう会話を交わしたその直後、
親衛隊大尉がやって来る。


ほんとに良くできた戯曲なのだ…




フレディおじさん(隠れゲイ)が、マックスに、
ルディを愛してるのか、と聞いた時、
マックスは、愛?といって、せせら笑うのだけど、
でも(彼に)責任があるから、と言うのだけれど、
それが最後のマックスの独白に、繋がっていくのだ…


あと、後半の親衛隊の人たち、
日本人が親衛隊の軍服を着こなすのはかなりむづかしいと思うが、
俳優さんたちはやはり演技で圧倒する。
悪役だけど、うーん、と演技に唸ってしまう。





少女の話、そこは少しずつ、少しずつ、言うのを嫌がって、
はぐらかそうとしては、でも
やがて自分から、訥々と語り始めてた。

少女を、あの子、天使だ、俺を助けてくれた…
というセリフ、戯曲を読んだ時は、いやだった。
なんか、生理的に。

だけど、蔵之介さんは、ちっともいやみでなく、
熱に浮かされたような感じで、すっと言ってた。淡々と。
そこは見事だった。


それから俺は腐ってる(戯曲では俺はクズだ)
と言って、慟哭するんだが、
その慟哭も、とても静かで、
こずるく立ち回ることも平気で、鬼畜なこともする、
でも複雑な内面を抱えたマックスをとても良く理解できた。



蔵之介さんの演技は、とても品があった。

もともと金持ちの坊ちゃんという設定もあり、
どんなに自暴自棄になっても気品が失われない。
抑えた、抑えた演技で過剰なことをしない。
過酷な運命に意地でも生き抜こうとする
非情な面も持ち合わせた男をいや味なく表現していた。

後半坊主頭になるから、前半はカツラだったのね。




腐ってるというマックスを、違う、
と断言するホルストも素敵だった。



ホルストは、理想的な人物で、
どんな時でも人間性を失わない、
ある意味、とてもファンタジーなキャラクターだと思う。

それを演じた北村有起哉さんという人は、
脚本が良くできてることもあるけど、
それをごく普通の人として、
本当に普通の人の反応をして、
とくに特別にすごい突出している人としてでもなく、

どこにでもこういう人は絶対いるんだ、
という確信を見ている人に与える、
とても素敵な演技だった。



その二人のエアセックスの場面、
露骨な言葉の応酬だけど、
やっぱり品格が失われていない。

どうしようもなく互いを求めてしまう、
そんな切迫感が感じ取れて、切なくて、格調さえあった。




戯曲を読んだ時、私はこの場面で涙を流した…

露骨なのに、美しかった。
美しいと思ったのだった。
「動いてるのが分かるか」
この露骨なセリフが美しいと思ったのだ。



見ているのは、殆ど女の人。
男の人の生理なんて私にもわからない。

そんな女性たちの前で、どうどうと演じ切る、
男の性をどうどうと表現する。
男たちはやっぱり美しかった。
ボーズ頭なのに。

二人は熱演というよりは、名演だった。



淀川長治が、
「私はこれまでに映画や芝居でどれだけのラヴ・シーンを
見て来たかは数えきれないが、「BENT」のラヴ・シーン
くらい痛ましく悲しく美しく強烈なラヴ・シーンに
接したことはなかった」
と書いていた。

淀川さんもホモだったんだけどね。
だけど古くから多くの映画を見て来た方のこの意見は
説得力があるわ。




二人の石運びのシーンは、一番面白かった。
本物の石を使っていると思うけど、
そんなに重くはない。
だけどえんえんとやっていればやっぱり
それなりに(演技とはいえ)疲れて来るだろう。


えんえんと、えんえんと続く石運び。
それを二人が、意味のない会話をしながら、
だんだんと消耗していく、

はじめからよれよれしているけど、
それは演技だろうと思うけど、
だんだんほんとに疲れて来てるんじゃないか、と、
演技かほんとなのか分からなくなって来る。

サイコーに面白い。




最後のあたり、クライマックス。
ホルストが将校に目をつけられる場面。
ホルストの受ける仕打ちを、
将校が良く見ておけ、とマックスに言う。

横を向いて、舞台端から、
行われることをただただ見つめつづけるだけのマックス。


この場面、映画なら絶対カットバックで、
いたぶられるホルストと見ているマックスの反応を交互で映すはず。


舞台は演技者全員がそこいにる。
蔵之介さんはひたすら、その場面をじっと動かず見ている。
そういうとこが演劇の醍醐味なんだろう。

私は自分で勝手にカットバックして、
マックスとホルストを交互に見る。




そして最後、マックスがホルストの死体を抱き上げるシーン、
これは、死体の設定だけど、役者の北村さんは生きてる。
それをどうやって死体らしく担ぎ上げるのかなと思っていたのだが、
とても素晴らしく演出してあった。


そしてマックスは、その死体を抱きしめながら、
ぶつぶつと、とても長い間語り始める…

このシーンが、一番感動的なのだけど。

観客は皆泣いてた。
すすり泣きが聞こえてた。2回とも。


この時、マックスは初めてホルストの体を触り、
抱きしめるのだ…




そして、俺、お前のこと好きみたいだ…
という言葉から独白が始まるんだが、

私は原作の分かるか?お前を愛してる、
というストレートな言葉が好きだったので、
ちょっと1回目に見た時はがっかりした。


だけどそのあと、
あいつのことも愛してたみたいだ、あのダンサー。妬くなよ、
あいつも愛してたみたいだ、あの工場で働いていた…
妬くなよ、…
お前のことは離さない…


そう言って、彼は愛から逃げていたけれど
実は本当はとても人を愛していたことを、そうやって
気づき始める。

はじめて彼は、そこで自分が人を愛せる人間であることに気づく。

ルディのことも、愛と言われてせせら笑っていたのに、
もう名前も思い出せないのに、
その告白が切なくて切なくて、


それらのセリフで、そういう意味あいを持たせたのかと
2回目で気づくことが出来た。



とても素敵なお芝居なのだ。


今回の演出の森新太郎という人は、初めてこの本を読んだ時は、
自分でも訳が分からなくなるくらいに泣けて泣けて仕方がなかった、
と言っている。

やっぱりそれくらいのインパクトがある。


蔵之介さんは、最後はお前らふたりようやったよ、生きたよ!
と思えるような舞台にしたい、
とチラシのインタビューに書いてあった。

私の解釈は間違ってなかったと思う。

彼らは生き抜いたのだ。信念に従って。



芝居が終わって、もちろんスタオベがたくさん起こって、
すぐ前の人が立ち上がるものだから、
俳優さんが見えなくて、私も立ち上がって拍手をした。
となりの男の人も立ち上がってた。

京都で最後だったから、蔵之介さんから何かひとこと
あるかなと思っていたけど、何もなかったので、
少しがっかりしたけれど。




いっぱいいいセリフがあった。

本当に、どれも心に焼き付けておきたい、
いいセリフばかりなのだ。


だからこれは私の宝なんだろう。


2回見たけれど、良かった。
2回見て良かった。

記憶に焼きつけることが出来て、良かった。

ポスターをスマホで撮っている人が何人もいて、羨ましかった。


http://www.parco-play.com/web/program/bent2016/

福岡で8/16日、
http://fukuoka-civichall.jp/event/%ef%bd%90%ef%bd%81%ef%bd%92%ef%bd%83%ef%bd%8f%e3%80%80%ef%bd%90%ef%bd%92%ef%bd%8f%ef%bd%84%ef%bd%95%ef%bd%83%ef%bd%85%e3%80%80%e3%80%8c%ef%bd%82%ef%bd%85%ef%bd%8e%ef%bd%94%e3%80%8d/
大阪の森ノ宮で19日~21日までまだあるので
関西の方はぜひ…
http://www.piloti-hall.jp/kouen/kouen_details.php?kc=201603160001

https://www.youtube.com/watch?v=m2DUjj6a2j0




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内村と個人総合

2016年08月12日 | スポーツ・体操
昨日の記事に書き足りないことがあったので付け足し。


体操個人総合の始まる前の日、
少し内村選手のスレを覗いていた。
そうしたら、ベルニャエフという名前が何度も出て来ていて、
彼が内村のライバルとされていることが何となく分かった。


ロンドン・オリンピックの時、
個人総合で内村が優勝した時は、確か、
予選で失敗した(鉄棒の)コバチを抜いていたと思う。

私のその時のブログでも、
内村はいつもの50%の力しか出せなかった、
みたいなことが書いてある。

それでも内村は優勝した。楽勝という感じだった。


その時、内村のように総合に力を入れ、
6種目そろえてこそ体操、という風潮ではなく、
スペシャリスト養成に力を入れていたからだろう。

このことも、私は自分のブログで、
2016年5月の欄で少し触れている。


中国やロシアといった体操大国は、
個人総合(オールラウンダー)などには無関心のようだった。

そして、誰も内村のように総合で、
すべての演技で標準以上という選手もいなかった。

だからいつも内村は勝ち続けた。
ほかに総合に力を入れる選手もたいしていなかったからだ。
内村が勝ち続けたのには、そういう理由もあったと思う。
誰も内村の後を追おうとしてなかった。


でも、今年のリオでは、ベルニャエフが出て来た。

体操オタの話では、彼は大きな大会で必ずミスするから…
とかいうようなことだった。

だけども、彼はリオで、絶対王者の内村を脅かすまでの存在になった。


ロシアでもなく、中国でもない、ウクライナから出て来た。

多分、内村に憧れて、または刺激を受けて、
内村以上の難度でどの種目もこなすまでの選手が育っていた。



それはとても、嬉しいことだった。
内村はもう異端ではない。
孤独ではない。
内村に続く選手が出て来た。

これからはベルニャエフが個人総合を引っ張ってゆく。
彼が内村の後をつぎ、個人総合という種目が、
体操の王道であることを、
その勝者が体操のキングであることを証明してゆくだろう。


内村が信念をもって、ひたすら自分の道として
貫いて来たことが、報われようとしている。



ベルニャエフは、内村を、ボルトやフェルプスなどと
同じ値打ちの選手と言って讃えてくれる。

彼も、多分自分がオールラウンダーであることを
誇りにしているのだろう。


しかし内村は、ボルトなどは世界の誰でも知っている、
でも体操のウチムラと言っても誰も知らない、
と言って、自分の立ち位置を冷静に判断している。

その上で、自分の名ではなく、
体操という競技をもっと世界に知らしめたいとも。



体操という競技も、フィギュアスケートと同じく
マイナー競技だ。


私はこういう、美を争う競技ばかりが好きだから、
こういうのばかりを集中的に見るけれど、
世界的に見たらどちらも単なるマイナー競技で、
テニスやサッカーほど競技人口が多いわけでもない。


だけどやっていることは、メジャーな人気競技に決して劣らない、
同じように努力して、同じようにきついメニューに耐えて、
スポーツにも、決してどれがすぐれていて劣っているか
なんていうことはないと思う。


内村はマイナーという体操競技を、
世界に、少しばかり窓を開いたのではないだろうか。



フィギュアスケートは世界の中でどんな位置づけなのか、
さっぱり分からない。

羽生はその容姿もあって、日本でアイドル的な人気を得て、
すっかり有名人になった。
日本でもっとも有名なスポーツ選手のひとりかもしれない。


日本では競技人口はともかく、
フィギュアスケートは人気競技だ。


だからといって、
羽生をメジャーな競技選手よりももっとすぐれた、
神のような存在だと考えることには抵抗がある。


でも彼は、まだ途上の選手。

彼のむき出しの闘志は、スケート選手には珍しい。

こんな選手は、長いこと見て来たけど、あまり見たことはない。


フィギュアスケートという、知らない人から見たら何だか優雅な、
お遊戯みたいな、競技なのか何なのか多分分からないようなものを、
ひょっとしたら、羽生がそれを純然たるスポーツだと
認識させる存在になるのかもしれない。

私はスケートを、優雅なお遊戯のようにして楽しみたいのだけど。
でも羽生は多分それを許さない。

そんな羽生を、おそるおそる、
私はこれからもはらはらしながら追うことになるんだろう。
こうなったら覚悟を決めて。


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COMMENT:
AUTHOR: よろ
DATE: 08/12/2016 13:32:36
主様、もう少し戦士羽生くんを見守ってくださるんですね。
嬉しい♪

数ある羽生ブログはどれも楽しい。
同じ人間を同じように愛して、こんなにも皆違うのかと驚きながらも。
「愛のあり方」を決めるのは、愛される側ではなく愛する側なんだなと。

そんな魑魅魍魎としたブログ群から、主様のブログを選びコメントしたのは、ヴィスコンティが好きだということもあったけれど、それ以上に「世選FSの背中を愛している」と主様がおっしゃったから。

私も、あの背中を「あー羽生さんが行くー」と感慨深く見送ったから。最も弱く、悲しく、痛々しく、美しい羽生さんが愛おしくて。
どこか主様と通じる感じがしたのです。

絶望と再生を繰り返しながら、羽生さんがいつか辿りつくであろう世界を、一緒に見届けてくださいな。

COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 08/13/2016 10:53:32
見守るどころか、もうガン見するしかないです。
こうなったら。「なくてはならない存在」
なんですから。


羽生ファンブログは物足りない。
羽生以外何にも興味がないのかと思ってたから。
もっと広く興味を持てよと。
でも今回内村選手を何人もの人が取り上げていて、
やっぱり人の子、さすがにあれには反応するんだなあなんて
ちょっと安心したりも。

よろ様はヴィスコンティもご存じなんですか。
すごくうれしい!感慨…。

私はもう老人力が進んできて、何でもかんでも
覚えてられる年ではないのです。
覚えているのは断片ばかり。
しかしその断片をはっきりと刻んでくれた人を、
私は信じるのです。
羽生の背中はそういう断片でした…
美しかった…

COMMENT:
AUTHOR: よろ
DATE: 08/13/2016 23:46:02
若き日、夕暮れの海に向かって
「たっ~じっ~おぉぉぉ!!」
と叫んでおりました。

今はキッチンの床下収納に頭をつっこんで
「ゆっ~じゅ~るぅぅぅ!!」
と叫んでいます(笑)

アカデミックな主様と違い、基本ミーハーで申し訳ない!

そして・・楽勝楽勝の絶対王者が、今回ギリギリの真剣勝負をし、多くの人の心を動かした様子を見て、「内村の羽生化ね」と上から目線で思いました。
私、ミーハーな上に不遜な奴です(笑)
こんな私ですが、よろしく。

COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 08/14/2016 10:31:46
アカデミックなんてとんでもない。
私こそ超ミーハーだけで、ここまでやって来ました。
その証拠にペーゼラ様!とか、いやまあそれは、あれだ、
ひたすら美青年を追いかけ続けてこのざまです。
あのきのこ頭が成長したらこんな美青年になる!?
それだけでまあ、その、です。
こちらこそこれからもよろしくです!