伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

菊水鉾と皆川泰蔵

2016年06月23日 | 祇園祭
この時期、
やはり祇園祭関係のニュースが多くなって来る。

大船鉾の龍頭が制作されたとか
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160618000062

これに金箔を貼って、完成するのは2年ほど先だそうだが、
今年の巡行に使うという。
220キロもあるというが、鉾が傾いたりしないのか。
こうやって何年もかけて鉾を完成させていくのだという。
何年がかり、というのが大がかりだな。

菊水鉾の後掛けが新しくなったそうだ。
布袋の模様だという。

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160613000123

製作は川島セルコン。
祇園祭の懸想品関係では必ずここの名前が出て来る。
4面完成したそうなので今年から巡行に使うのだろう。

私は菊水鉾の胴掛けが好きで、
あれは麒麟と獅子の模様だった。
宵山期間中、菊水鉾の前を通っては、
これはいい胴掛けだよなと、
毎年菊水の胴掛けを見るのを楽しみにしていた。

テレビ中継では後ろになる獅子が見られないので、
あれが見られるのは宵山期間中だけだったし。

あの胴掛けがもう飾られなくなるのか。
残念だ。好きだったのに。
す・き・だったのになー。
古いのは会所で飾られることになるんだろうか。

前掛けの鯉はまだ掛けるんだろうな。
あれこそは菊水鉾の菊水鉾たるシンボルだ。
あれがなくなったら私は悲しい。


この前祇園祭について書いた時、
皆川月華の名を出したが、
月華氏の息子(娘婿らしいが)皆川泰蔵の名前も、
祇園祭においては外すことが出来ない。

http://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/28329.html

とてもエキゾチックな絵柄を描く人で、
そんな絵柄が祇園祭の懸想品に使われていることを
初めて知った時はとても驚いた。

私は放下鉾の見送りが大好きで、
皆川泰造氏の「バクダッド」という。

函谷鉾の見送りなどは複数あって、
今年はどの見送りを使って来るだろうか、
という楽しみがあるが、
放下鉾の見送りは、バクダッドで固定だ。

だが、このバクダッドを見たくて、一年に一度、
放下鉾の会所へ行っては、この見送りを見ていた。



バクダッドのモスクの前にフクロウが飛んでいるという
大胆な構図で、ろーけつ染の作品。
泰蔵氏の作品はいつもこんな風な大胆でエキゾチックな作風だ。

さんざん放下鉾の巡行を(新町で)見て、
稚児人形三光丸の動いている所も写真に撮ったのに、
画像は全部前のPCの中。
なんでアップしとかなかったんかー。


ほかにも
船鉾が向こうの通りから舳先の顔を出す瞬間をとらえた写真とか、
すごいかっこいい写真も撮ってたのに…。

全部前のパソに入ったまま…。
全部無駄になったんかい(涙)。
何とか新しいパソに移せんのかのう。


それはともかく、
泰蔵氏の作品としてはほかにモンサンミッシェル
(函谷鉾の前掛け)、
エジプト天空図(函谷鉾の見送り)など




みな好きなんだが、函谷鉾では前掛けは
重文のタペストリーの複製をかけることが多く、
モンサンミッシェルは巡行している所はあまり見られない。

エジプト天空図もしかり。
これが巡行で見られたらなかなかレアですぜ。


しかし、泰蔵氏が亡くなった年の祇園祭では、
氏の祇園祭への貢献に敬意を表して、
泰蔵氏の作品を所持している山鉾は、
いっせいに彼の作品を掲げて巡行し、
泰蔵氏へその思いを捧げた。

祇園祭の歴史の中でも感動的な一幕だった。




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