伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

羽生結弦と京都

2016年06月14日 | 羽生結弦
羽生結弦が、ボストンワールド直後、
ホテルの一室でボストンの夕暮れの街並みを見ながら
テレビインタビューに答えていた。

冒頭で、ボストンの町について聞かれて、
力なく、ヨーロッパ的というか、風情がありますよね…
という風なことを言ってて、そのあと、
京都みたいな規制でもあるんですかね、と言っていた。

羽生が京都に景観規制があることを知っていて驚いた。
それとも誰でも知ってることなのかな?
私は、羽生の口から京都の名前が出てきたことが嬉しかったのだけれど。


羽生くん、鋭いね。
ボストンと京都は姉妹都市なんです。

姉妹都市提携されたのは1959年。
京都ではよくボストン美術館展を開いていたけれど、
姉妹都市だからかなと思ってた。

京都はほかにもパリ、フィレンツェ、ケルン、
キエフ、プラハなどと姉妹都市になってる。
結構いい町と姉妹都市になってるでしょ。

パリが一番古くて提携が1958年、
次にボストンの59年、
フィレンツェは意外と新しくて1965年。

フィレンツェと姉妹提携した時、
まだ京都はフィレンツェとタメを張れるくらい、
キレイでおっとりとした町だった。
学校で屋上に上り、そこから見える風景を写生した。
見渡す限り屋根瓦で、先生は、
その屋根の瓦が一枚一枚、違う色だから、
それをよく観察するようになどと言っていた。
当時は町家ばかりだったんだ。


でも、京都は新しいものも欲しかった。
ローソンもマクドもドラッグストアも、スタバも欲しかった。
高度経済成長期、
町家は古くさくて不便だからとどんどん壊していった。
そしてその結果、京都は今のようになってしまった…。

景観規制は、京都にはある。

高い建物を建てたらいけない。
だから京都には高層ビルというものがない。
高層ビルがない、ということは、
京都が誇れる数少ないもののうちのひとつだ。

少し高いビルが建つ、という話があると大騒ぎになる。
今のホテルニューオータニ京都だったかな…、
それが出来る時は坊さんたちまで巻き込んだ、大論争になった。

看板規制をやる、と言い出した時にも大騒ぎになった。
京都の看板屋さんがいっせいに騒ぎ出した。
俺たちの仕事がなくなる!

今の繁華街で、看板に規制をかけてどうなるというのか。
でも、規制は実行された。

祇園祭のテレビ中継の時、四条通を通る山鉾の後ろに、
見苦しい看板が映らなくなったことだけは、
規制されてよかったなと思う点だ。


ところで羽生くんは京都に来たことがあったのかな。
…そうだ、晴明神社にお参りに来てたんだな。
テレビの取材だ。
何となく見たことがある。

だけど晴明神社はとても新しくて、
別にどうということもない、普通の町の神社なんだ。
ただ五芒星だけがやたらにそこここにあって、
それだけが、ああそうなのかなと思うくらいだ。
修学旅行生には人気があって、にぎわっているけれど。


絵馬をかける場所があり、
羽生くんはそこに絵馬を奉納したのだろうか。

晴明神社は上京区だったかな。
http://isabea.web.fc2.com/walk2/seimei/seimei.htm


どうせ取材だから、
行ったのはそこだけの日帰り旅行だったんだろう。

出来れば、もう少し足を延ばして、
龍安寺とか仁和寺なんかを見て欲しかった。
必ず感じるものはあったと思うよ。
そうして、いろいろいいものを見て、
吸収して、豊かな感性を育んでほしい、そう思った。

いいものに触れ、いわゆる本物をたくさん見れば、
やはり心は豊かになると思うよ。
まだ若いんだから。

そういう時期に価値観が固定され、
視野が狭くなってしまった私みたいなのもいるけども。

羽生を見ていると、ある俳優を思い出すな。
野心の固まりで伸し上がって行ったあの・・・。
それはまあ、いずれとして、
とにかく、彼にはまだまだ興味は尽きてない。
興味は募るいっぽうだ。




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