美浦トレーニングセンター。レース後の馬体チェックにて、馬体全体に疲れがみられます。勢司調教師より「疲れがみられますので、いったん放牧することになりそうですが、骨瘤も出ており、長期に及ぶ可能性があります。ここまで使わせていただき、本馬も頑張ってくれましたが、体質に弱いところがあり、この辺が限界かもしれません」とのことです。
近走でも上位争いをするには厳しい内容が続いており、このような状況をふまえて勢司調教師と協議した結果、このままでは維持費出資金等、会員の皆様のご負担が大きくなるばかりと判断し、本馬を引退させることにしました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご了承賜りますようお願い申しあげます。なお、詳細は後日書面にてご連絡します。
最後だから言うけど、「どう体質が弱かったのか?」そのあたりを詳しく語って欲しかったです。
思い返すと、ヘリオポーズって牧場で会ったことは一度もなかったな。
2007年5月にノーザンファーム早来を出てからずっと山元トレセンと美浦を往復。そういう意味では勢司先生の目の届く範囲で管理されていたわけで、それだけ手のかかる馬だったのかもしれません。勢司先生のことですから、絶対に無理させない方針で使っていたのかもしれませんが、度重なる「出走→即放牧」の見るにつけ、勢司先生の方針は分かっていても腹が立ったのも事実です。
体質もそうですが、競走馬としての闘争心はどうだったのでしょうか。
デビュー戦後、「馬を抜かしたがらないところがある」と先生は語っていたので、度重なる放牧で闘争心もさらに削がれてしまったのでは……と近走の走りを見るたびに思ってしまいます。だからといって、気性的に良いわけじゃないのがヘリオポーズの面白いところではあるのですがw
とにかく終わりました。ヘリオポーズという名の命名者としては大きなケガや致命的な事故もなく現役を続けられたのも勢司和浩先生、厩舎・牧場スタッフのお力がなければ出来なかったことです。本当にありがとうございました。
ヘリオポーズ:太陽風が銀河系の磁場などと衝突して完全に混ざり合う境界面
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BA
この馬の名声が、太陽系の果てまで届きますようにと願いを込めてこの名を考えたのですが、届くことは出来たのでしょうか……。