棟田博の著書「拝啓天皇陛下様」の冒頭に、
「ふたりのロッテ」「飛ぶ教室」を書いたエーリッヒ・ケストナーの言葉が載っている。
「過去」は語らねばならない。「現代」は傾聴しなければならない。
さもないかぎり、「過去」も「現代」もおちつけないだろう。
この言葉ほど重い意味は持ち合わせていないけど、自分のように失敗を繰り返すような人間は、
「過去」を振り返り、「今」何を考え、そして「未来」の自分の糧になるように、
長年ブログをやっている。常々言っているけど、見せるブログというより自分の備忘録。
5月下旬、自分はとある会社の面接を受け、そして内定をもらった。
その前後、母の納骨が終わった頃から、自分の心の中に波風が立つようになった。
“きっと就職も決まり、新しく迎える生活に緊張しているからだろう”
そう思った。知人・友人と会い、パワーをもらい、新しい日々へ飛び込んでいった。
以下に書いてあるのは、6月末までの掲載しようと思って取りやめたブログの内容。
暇な方が居ましたら読んで下さいまし。(内容は薄いですが、少し長いです)
6月19日(日)
明日から仕事だ。ちょっと遠い場所だけど、コツコツ頑張れそうな職場。
慣れるまで大変かもしれないけど、頑張るぞ。
6月20日(月)
事前の説明だと、今日は安全講習のみと聞いていたけど、いきなりの現場投入。
細かな仕分けや、鉄の塊みたいなものを素手でいくつも運ぶ。
あちらこちらで罵声が飛ぶ。
「慌てなくもいいよ」とは言うけど、仕事の流れが早すぎて目が回る。
疲れた…。肉体的というより精神的に。
この締め付けられる感じ。少し前と同じだ。慣れていないだけと思いたい。
疲れているけど全然食欲がない。眠れない。
6月21日(火)
IDカードを支給されていないので、社内の移動が不便…。トイレにも行けない。
仕事内容は昨日と同じ。
昨日覚えたことをやろうと思って動くも、「分かっていないのに動くな」と言われる。
喉は乾かないけど、口が乾く。心が締め付けられる。
うまく説明できないけど、ホームシックのような心境。
それと、死んだ母のことを仕事中に思い出す。何故だろう。
いずれにしても慣れない環境に居て、精神的に疲れているからだと思いたい。
でも、なんか違うと違和感を覚える。食欲もない。
6月22日(水)
前日、「◯◯持ってないの? 持ってきて下さい」とリーダーさんみたいな人に言われた。
そんなこと聞いてないよ。なので、前日に◯◯を用意して、弁当を持って家を出る。
が、駅まで着いて足が震える。動悸がする。行きたくないという感情を湧き上がってしまった。
ケータイを手に取り、退職の旨を伝える。どうせ、保険証も社内IDカードももらってないんだ。
相手はビックリしたけど、結局承知してくれて「退職届を持ってきて下さい」と。
電話を切っても気分は晴れない。意気消沈して知らない町をトボトボと歩く。
途中、マックに寄ってアイスカフェオレを飲んだ。旨い! 周りに聞こえるように言ってしまった
またトボトボと歩いていたら、とある老人ホームが目に入った。
衝動的にインターホンを押す。「見学させてもらえませんか?」
施設の方は親切にいろいろ教えてくれた。自分もいろいろ施設をみたけど、雰囲気はとてもいい。
「当社は規模が大きいから、資格も取らせてくれますよ。費用もうちの施設に就職すればキックバックするよ」
どうしよう。いろいろ悩む。
その後の記憶はあまりないが、気がついたら成田空港に居た。
北ウイングか南ウイングか知らないけど、大きな発着・到着案内パネル近くに腰を下ろす。
旅行く旅人、帰ってきた旅人。みんないい表情。
俺には翼がない。飛び立てない。
6月23日(木)
会社へ退職届を持っていく。無事、受理された。
こんなこと、これで何度目だ。自分が自分で情けない。
その後、ベローチェまで行き、心療内科の予約を入れる。翌日診察が可能になった。
気持ちが少し晴れてきたのだろうか、食欲と眠気が襲ってくる。
家に帰宅後、介護職員初任者研修受講の申し込みをする。
なんかもうムチャムチャだ。どうにでもなれ!、って感じ。
ただ母の介護をした時、やる残したことがある。そして後悔の念もある。
その忘れ物を取りに行きたいという気持ちがある。
会社を2日で辞めた人間だから、何の説得力がない。改めて認める。
6月24日(金)
朝5時起き、近所の土手を散歩。走ろうかと思ったけど、いきなりはさすがに無理。
1時間ほど歩き、朝の新鮮な空気を吸う。朝はやっぱり気持ちがいいや。
その後、心療内科へ。
また薬の服用を勧められた。
「亡くなったお母さんや仕事のことは今考えるな。病気は一人歩きする。治すことを一番に考えて」
たしかにそうだけど、それほど簡単に割り切れない。
心療内科でもらった薬のせいなのか、早起きしたせいか、ひどく眠い。あくびの連発。
6月25日(土)
両親の死後、よく面倒を見てくれる親戚の家へ。
いろいろ気にかけてくれてありがたい存在。
今まで親切付き合いなんてすることはなかったけど、
親戚ってありがたいものだと実感。ただ、少し煩わしさも感じるが。
6月26日(日)
朝起きて、ガンダムを見てから近所のパン屋へ。
パンを食べ、薬を飲み、新聞を読み、ドラゴンボール見て、
競馬を見始めたら、急に眠気が。。。。
うつの薬を飲むと、ひどく眠くなる。
今日はなんだか一日中意識が朦朧としていた。
それにしても今週はいろんなことがあった。
週初めに、まさかこんな日曜日を過ごすことになるとは夢にも思っていなかった。
情けないやら、悲しいやら。あまり気にするな、と心療内科の先生は言っていたけど、
気にするなっていうほうが無理な話。とりあえず明日からどうしようか。
6月27日(月)
朝5時30分起床。1時間かけてウォーキング。
帰宅後、食事、そして洗濯。
ひとしきり仕事を終わったら眠くなってきた。
薬の効き目はものすごいと実感。
少しだけ寝て、買い物へ。
買い物から戻り、昼の分の薬を飲んだらまた眠くなってきた。
また少し寝て、夕飯の仕方。
こんなだらけきった生活でいいものなのか。
何か別のことをしないと、居た堪れない気持ちになる。
6月28日(火)
朝から雨。雨なら空いているかな、と思い地元の星乃珈琲店へ。
空いているどころか混んでいた。おばさんばっかりw
のんびりとウインのパンフでもみようと思っていたけど騒がしく早々に退散。
でも、アイスカフェオレは美味しかった。マックも悪くないけど、星乃珈琲店もいい。
午後、介護職員初任者研修の教材が届いた。やってみよう、介護の勉強。
ものになるか分からないけど、このまま何もしないよりマシ。
6月29日(水)
朝5時30分起床。約1時間かけてウォーキング。
朝ごはんを食べ、薬を飲んだから、案の定眠くなった。
少しだけ寝て、郵便局など所要を済ませてきた。
午後は2時間ほど昼寝。寝たくないけど眠くなる。
こんなだらけきった生活でいいものなのかどうか?
6月30日(木)
朝5時30分起床。昨日同様、1時間かけてウォーキング。
朝ごはんを食べ、薬を飲んだから、やっぱり昨日同様眠くなる。
が、今日は寝ていられない。
お寺に行って、母の新盆用の提灯をもらいに行ってきた。
うちは檀家じゃないけど、お寺も結構親切なのね。
買い物後、午後は昼寝。寝てばっかりだな。これじゃいかんよ。
いろいろあった6月も終わる。ほんと何やっていたんだろうな、俺。
そして7月。
その後のことは、ブックマークに記載してある
【いつか来た道 介護の路】というブログを立ち上げてそこに書いてあります。昨年立ち上げたアフィリエイトブログを一つ潰して、自分の目を通した介護の世界を書き綴っています。書けるところまで書いていければ、と思っています。
もちろん、ここも続けます。
ただ、ここに関してはもうネガティブことは書きたくないというのが本音なんです。