原油高騰の理由

●ヘッジファンド
　画像は会社の人達と日曜日に行った南房総白浜のお花畑の一部です。

昨日ＮＨＫドキュメントを見ていたら、原油の高騰にヘッジファンドが絡んでいる、その仕組みや産油国と消費国の思惑などその裏側にからむ人間の飽くなき富の追及、そしてアフリカの新興産油国に起きている貧困と暴力について報道していました。

　その中で印象に残ったのが、新興産油国における貧困とヘッジファンドの戦略です。

新興産油国では原油を産出していながらガソリンが不足し、貧困と環境破壊が起き、その為暴動も発生し、命が失われております。

ヘッジファンドは原油の先物取引を通じ巨額の富を得ております。非常に戦略的だなと思ったのは、あるヘッジファンドは原油投機で得た利益をカナダのオイルサンドの採掘に投資していました。

７年ほど前にカナダに行った時に、ガイドからこのオイルサンドについて聞きました。その時の話ではオイルサンドから原油を抽出する技術が開発されたので、カナダの未来は有望であるというものでした。しかし、まだ技術的な改良をしなければコストが掛かって価格競争力を持っていないとも言っていたのです。

つまり、オイルサンドに投資したヘッジファンドはこういうシナリオを描いたのではないでしょうか。

オイルサンドに投資する間口は広かった、石油メジャーは、技術的にもコスト的にもオイルサンドに投資する魅力が薄いと考えていた。

しかし、ヘッジファンドは原油価格が高止まりすれば、今の技術でもオイルサンドはペイ出来るはずと考えた。だから今の内にオイルサンドに投資する唾付けを行った。

ヘッジファンドは先物市場で巧みに価格の釣り上げを行い、莫大な利益をあげた。既存産油国はいったん上がった原油価格を高止まりするように仕組むと読んだ。現在その通りになっている。

そしてヘッジファンド自ら原油採掘という現業に手を付け、石油メジャーの一角に食い込んだ。

しかも、一大消費国アメリカにパイプラインで輸送できる場所でだ。そしてアメリカはアラスカに眠る原油を採掘しようと模索を始めている。

戦略を構築する際にどの様に投資資金を調達するかということが大切ですが、このヘッジファンドにみる資金調達は実に巧みだと思いました。
私にはこの様な事を仕組む能力も力もありませんが、資金調達＝銀行融資は二度と考えていません、っていうか銀行が融資してくれません。



◆今日の祈り
全能なる御父、あなたの豊かな恵みと祝福に心から感謝いたします。
主の御前にあって愚かで弱く、罪深い私ですがどうか許してくださいますように。

主は人が富を得る事を否まれません。得た富をどの様に用いるかは主の関心のあるところと思っています。
貧しい人々の事を慮る事を主は求めておられます。そのような富の用い方をする者に、主はさらに祝福を増し加えられます。

この愚かな者は、それをしませんでした。しかし主は。苦しみを持って学ぶ事を得させて下さいました。まだ、この愚かな者が経営者として生きる事を許して下さっています。
いま、様々な学びを通して経営の再建を図っています。
御心に許されるならば、この愚かな者を助けてください。

あなたのしもべとして立ち働く事を得させてください。
この祈りと願いとを尊き主、イエスキリストの御名を通して感謝してお祈り申し上げます。
アーメン。