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ぬいぐるみや人形の捨て方とは?4つの正しい処分方法・供養の仕方まとめ  202107

2021-07-29 01:46:00 | 📚 豆知識・雑学

ぬいぐるみや人形の捨て方とは?4つの正しい処分方法・供養の仕方まとめ
 Shufuse より 210728

◆1.供養して処分する
※お炊き上げで供養する
「人形供養」は、ぬいぐるみや人形を供養する日本独自の文化で、最も一般的な作法が「お焚き上げ」になります。お炊き上げは、役目を終えた大事にしていた物を火で燃やすことで、日本では伝統的な習慣です。ぬいぐるみや人形以外にも、お札や写真や手紙なども対象となります。

卍お寺や⛩神社でお炊き上げをしてもらう
お炊き上げはお寺や神社でしていただけます。中にはぬいぐるみや人形の供養に特化して受け入れしているお寺や神社もあるそうです。費用は無料・有料とそれぞれですので、事前に確認しておきましょう。

家の近くにお炊き上げをしてもらえるお寺や神社があれば、あらかじめ連絡をしてから持ち込みます。もし近くにない場合は郵送で受け付けしてくれるお寺や神社もありますので、そちらにお願いしてください。

🕋ぬいぐるみ・人形供養の専門店に依頼する
お寺や神社以外にも、ぬいぐるみ・人形供養の専門店に依頼して供養をしてもらえます。受付方法や料金もお店によって違いますので事前に確認が必要です。他にも、葬儀式場で人形供養祭が開催されることもあるそうです。

🪆2.「譲る」または「寄付」でリユース(再利用)する
 ※譲る・寄付をする
 ぬいぐるみや人形の状態によっては、第三者へ譲る方法や施設などへ寄付することもできます。親戚や親しい間柄の人であれば、多少汚れていても大切に扱ってくれるでしょう。施設や保育園などでも、無料で引き取ってくれる場合もありますが事前に確認が必要です。

※リユース(再利用)業者に引き取ってもらう
 ゴミ処分せずに、次の誰かにリユース(再利用)する支援活動を行っている業者に引き取ってもらうこともできます。この場合、ダンボールを自分で用意することや配送料も元払いとなるケースがほとんどです。
 ですが、また新しい場所で大切に使ってもらうことができ、寄付することで地球環境を良くするための社会貢献にもつながります。寄付をする際の注意点は、事前にできる限りぬいぐるみをキレイにしておくことです。寄付であっても次に使う人が気持ちよく使えることを考えましょう。

◆3.ゴミ・不用品として処分する
 ぬいぐるみや人形の多くは「燃えるゴミ」として自治体のゴミで回収してもらえます。愛着のあるぬいぐるみや人形をゴミとして処分することには抵抗がある方もいらっしゃるはずです。ゴミとして処分する場合は次の手順で供養しましょう。

 処分する前に感謝の気持ちを伝えながら、汚れなどを丁寧にふき綺麗にします。
塩を振って清めてから、白い紙に包みます。顔や目が見えないようにしてください。
他のゴミや不用品と一緒にしないで、単体で袋に入れる

 なお、ぬいぐるみや人形には金属のパーツが付いているものもあります。これらは事前に取り外しておき、ゴミの出し方は自治体のルールに従って正しくおこないましょう。

 ぬいぐるみや人形が大きい場合は、「粗大ごみ」扱いとなります。粗大ごみは予約が必要になるため、手配を取り、粗大ごみ回収の件をコンビニやスーパーなどで購入しておく必要があります。
 
 また、有料になりますが「不用品回収」として業者に引き取ってもらうことも可能です。引っ越しなどで不用品が他にもある場合など便利です。事前に料金を確認しておきましょう。

🎎4.リサイクルショップやネットオークションで売却する
 大量生産品は値段がつかないこともありますが、ぬいぐるみや人形の状態が良ければ、キャラクターやメーカーによっては、コレクターがいる可能性があり思わぬ高値がつくこともあるそうです。

 売却する手段は、リサイクルショップやネットオークション、フリーマーケット、フリマアプリなどです。リサイクルショップはぬいぐるみや人形をキレイにして持ち込むだけでよいですが、オークションやフリマは自分で写真を撮ったりする必要があります。

🧸クリーニングやお直しで手元に残しておく選択も!  🧸
 愛着はあっても汚れてしまったり、修理が必要で処分を検討している場合は、クリーニングやお直しで修復できる場合もあります。できるだけ手元に残しておきたいのであれば、このようなサービスを利用されるのがおすすめです!
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🚞 西日本10/2ダイヤ改正、近畿エリア&西日本各エリアで本数見直し  2021/10/02〜

2021-07-28 21:33:00 | 🚃 鉄道

西日本10/2ダイヤ改正、近畿エリア&西日本各エリアで本数見直し
   マイナビニュース より 210728 木下健児

JR西日本は28日、ダイヤ改正を10月2日に実施すると発表した。近畿エリアと西日本各エリアにおいて、各線区の利用状況に合わせた列車ダイヤの見直しが行われる。

⚫︎JR西日本、10月にダイヤ改正 - 昼間時間帯を中心に約130本を減便へ

 近畿エリアでは,昼間時間帯の列車ダイヤが見直しに。対象となる線区と見直し本数は、
琵琶湖線(北陸本線)米原~長浜間で10本、
JR京都線(東海道本線)京都~高槻間で16本、
JR神戸線(山陽本線)須磨~西明石間で8本、
山陽本線相生~上郡間で10本、
山陽本線・赤穂線姫路~播州赤穂間で8本、
大和路線(関西本線)加茂~奈良間で8本、  計60本となっている。

 西日本各エリアでも,昼間時間帯を中心に列車ダイヤが見直される。対象となる線区と見直し本数は、
北陸エリアの小浜線・越美北線で11本、
北近畿エリアの山陰本線で5本、
南紀エリアのきのくに線(紀勢本線)・和歌山線で14本、
瀬戸内エリアの山陽本線・瀬戸大橋線・津山線・桃太郎線(吉備線)・福塩線で17本、
山陰エリアの山陰本線・伯備線・因美線・境線・芸備線で20本。

なお、最終的な列車時刻は、
9月21日発売予定の「JR時刻表10月号」などで案内するとのこと。

※※※※※※※※※※※ 追補 210801

大和路線の奈良~加茂間では、
 昼間時間帯に加茂駅発着で運転される大和路快速が一部見直しに。
奈良駅を11時50分・12時50分・13時50分・14時50分に発車する加茂行の列車4本、
加茂駅を12時13分・13時13分・14時13分・15時9分(土休日15時13分)
に発車する奈良方面の列車4本が運転取りやめとなり、木津駅を11~14時台に発車する加茂行の列車、加茂駅を12~15時台に発車する奈良方面の列車は毎時1本のみ運転される。

 山陽本線・赤穂線の姫路~上郡・播州赤穂間では、
姫路駅を10時37分・11時35分・12時35分・13時35分に発車する播州赤穂行の列車4本、
播州赤穂駅を11時38分・12時37分・13時37分・14時37分に発車する姫路行の列車4本、
相生駅を10時1分・11時7分・12時2分・12時55分・13時56分に発車する上郡行の列車5本、
上郡駅を10時38分・11時35分・12時35分・13時35分・14時35分に発車する相生行の列車5本、計18本を運転取りやめに。
 山陽本線相生~上郡間と赤穂線相生~播州赤穂間では、
平日・土休日ともに昼間時間帯(おおむね10~14時台)は毎時1本の運転となる。

 新快速が運転される区間では、
他にもJR京都線の京都~高槻間にて、土休日の昼間時間帯(10~13時台および15時台)に運転される京都発の普通列車8本、京都行の普通列車8本、計16本が運転取りやめとなるほか、
JR神戸線の須磨~西明石間でも、土休日の10~11時台に運転される西明石行の普通列車4本、西明石駅始発の普通列車4本、計8本の運転を取りやめる。

 琵琶湖線の一部となっている米原~長浜間では現在、昼間時間帯に新快速がおおむね30分間隔で運転されているが、ダイヤ改正に合わせ、
米原駅を10時30分・11時30分・12時30分・13時26分・14時26分に発車する長浜行の新快速5本、
長浜駅を11時4分・12時4分・13時4分・14時4分・14時57分に発車する米原・京都方面の新快速5本、計10本が運転取りやめに。
 これにより、平日・土休日の10~14時台に米原駅を発車する長浜方面の列車、11~14時台に長浜駅を発車する米原・京都方面の列車はいずれも毎時1本の運転となる。

 JR西日本は2021年10月2日に実施するダイヤ改正で、近畿エリアの各線区で昼間時間帯の列車ダイヤを見直す。
 これにともない、新快速の米原~長浜間、大和路快速の加茂~奈良間において、一部列車が運転取りやめとなる。

 MN 鉄道ニュース編集部
JR西日本ダイヤ改正、新快速&大和路快速は一部区間で運転取りやめ

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日本製鉄:常圧二酸化炭素からプラスチックの直接合成に世界で初めて成功   202107

2021-07-28 20:59:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

日本製鉄:常圧二酸化炭素からプラスチックの直接合成に世界で初めて成功
   MotorFan Teck より 210728


 ポリカーボネートジオールは、プラスチックに代表されるポリウレタン合成の重要中間体であり、現在、ホスゲン※2 や一酸化炭素を原料にして合成されているが、これら原料は有毒なため、グリーンケミストリー※3 の観点から原料を代替する技術の開発が求められている。代替原料に二酸化炭素を用い、ジオールと反応させてポリカーボネートジオールを合成する手法は、水のみを副生するグリーンな反応系として注目されているものの、高収率を得るには、高圧二酸化炭素や脱水剤を用いる必要があった。

 本研究で見出した手法はこれら課題を克服するもので、酸化セリウム触媒を用い、ジオールに常圧の二酸化炭素を吹き込むことにより、生成した水を反応系外に除去することが可能になり、目的のポリカーボネートジオールを高選択率かつ高収率で得ることに成功した。

⚫︎背景
 地球温暖化に伴う気候変動や自然災害が顕著になってきており、主要な温室効果ガスの一つである二酸化炭素の削減が世界的に求められている(パリ協定、削減目標と実行計画)。二酸化炭素をC1化学原料※4 として捉え、有用な化学品に変換する手法は近年注目を集めており、二酸化炭素固定化に資する技術として期待されている。

 しかしながら、二酸化炭素は非常に安定な分子であり、その活性化には高機能な触媒とそのプロセス設計が鍵となる。二酸化炭素の変換技術として、二酸化炭素の炭素原子の酸化数を変化させることなく変換する非還元的手法があり、二酸化炭素に対しアルコールやジオールをうまく反応させることができれば、有用化学品である有機カーボネート※5 や脂肪族ポリカーボネートが合成可能になる。これらのカーボネート化合物は、主に、ホスゲンや一酸化炭素といった有毒な化学原料を用いて合成されており、これらのプロセスを代替する技術の開発が強く求められている。

 二酸化炭素の長期的な固定化については、ポリマーに変換する方法が有利になると考えられる。しかしながら、二酸化炭素とジオールからポリカーボネート合成は、そのままでは反応がほとんど進行せず、副生する水を除去しないと目的のポリカーボネートがほとんど得られない(<1%)といった課題を抱えていた。二酸化炭素とジオールからの直接重合例として、ニトリルを有機脱水剤、酸化セリウムを触媒として用いた触媒反応系が報告されているが、高圧の二酸化炭素を必要とし、脱水剤の回収・再生が課題となる。さらに、脱水剤であるニトリルと原料ジオールや生成物とが反応し、それにより生成した副生成物の混入といった問題も抱えることになるため、脱水剤を用いない触媒プロセスが望まれていた。

⚫︎研究内容
 二酸化炭素とジオールからのポリカーボネートジオール合成では、水が副生し、収率の向上には水の除去が必須となる。脱水剤を用いない水除去手法として、生成物やジオールと水の沸点差に着目し、常圧の二酸化炭素を吹き込み、水を蒸発除去することで目的のカーボネート合成が進行すると予想した。結果、様々な金属酸化物触媒の中で、酸化セリウム触媒のみで高い活性を示すことが明らかとなり、脱水剤を用いることなく、また、高圧二酸化炭素を必要としない、非常にシンプルな触媒反応系の開発に成功した。


⚫︎期待される効果
 本技術は、添加剤を用いず、常圧の二酸化炭素を化学変換できる新しい触媒プロセスを提供する。また、沸点が水の沸点よりも十分高い基質であれば本技術を適用可能であると考えられ、リチウムイオンバッテリーの添加剤やポリマー合成用原料として有用な有機カーボネート、カーバメート※6、尿素などの合成にも展開可能と考えている。二酸化炭素から様々な化学品合成ルートを確立することで、二酸化炭素の化学固定化に寄与する触媒プロセスになると期待される。

 今後、実用化に向けた固体触媒の改良、スケールアップを含めたプロセス検討を行いながら、さらに研究開発を進めていく予定。 

⚫︎研究プロジェクトについて
 本研究の成果は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務「NEDO 先導研究プログラム/未踏チャレンジ2050」の実施により得られたもの。大阪市立大学、東北大学では二酸化炭素変換用固体触媒に関する研究開発をこれまで継続して行ってきており、酸化セリウムをベースとする金属酸化物触媒が二酸化炭素の活性化に有効であることを見出している。今回のプロジェクトでは、高炉などから排出される常圧の二酸化炭素を原料として反応させることを目指し、回収・再利用などが必要となる脱水剤を用いずに、二酸化炭素からのポリマー合成を実現できる固体触媒系の開発を行った。



※1 ジオール:2 つの水酸基(OH 基)が2 個の異なる炭素に結合している化合物の総称※2 ホスゲン:別名、塩化カルボニル。非常に反応性が高いため、様々な原料として利用される一方、毒性も非常に強く、人体には目を激しく刺激し、窒息性の毒性を示す。
※3 グリーンケミストリー:化学品などの化合物の設計、合成、応用、廃棄までにおいて、人体および環境への負荷を低減しようとするコンセプトと、そのための技術の総称。
※4 C1化学原料:二酸化炭素、一酸化炭素、メタンなど、炭素原子を一つ含む化学品原料のこと。
※5 カーボネート:-O-CO-O-の構造を有する化合物を一般的に、カーボネート化合物あるいは、炭酸エステルという。
※6 カーバメート:>N-CO-O-の構造を有するカルバミン酸エステル化合物の総称。カルバメートともいう
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🌏 成長前提の社会保障はもう持たない―マルサス型世界の到来に備えよ 本当の持続可能経済とは何か  202107

2021-07-28 20:46:00 | 気になる モノ・コト

成長前提の社会保障はもう持たない―マルサス型世界の到来に備えよ 本当の持続可能経済とは何か
   現代ビジネス より 210728   大原 浩


「デフレバブル」崩壊! 目先の浮利に走った人々はどうなる?

⚫︎経済成長が普遍的になるのは産業革命以降
 現在我々は、日本や米国などのGDP成長率が○○%という言葉をよくつかう。そして、パンデミックの影響で成長率がマイナスになれば危機だと感じる。
 要するに「経済は成長してあたり前だ」というのが「社会通念」になっているのだ。しかしこの「社会通念」がほんとに正しいのかどうかは大いに検討の余地があると考える。

[米国企業が「デフレ」に強く、日本企業が「インフレ」に強い、納得の理由]

 例えば、米国の格付け会社S&Pは「2021年の中国の実質国内総生産(GDP)の成長率は、8.3%」と予想している。この数字を丸めて8%ちょうどで計算してみると(小数点以下切り捨て)

1年目100% 2年目108% 3年目116%
……
8年目171% 9年目185% 10年目199%
となる。

 つまり、8%成長を10年続ければ経済規模はほぼ倍になるのである。そしてその後の10年も8%成長を続けると、「2倍」がさらに2倍になるのだから4倍である。さらにもう10年(全部で30年)8%成長を続けると、「4倍」の2倍だから8倍にもなる。

 中国経済が米国経済を規模で追い抜くという予測の根拠はこのような単純計算によるものだが、30年後の中国経済が現在の8倍になっていると考える読者はいないであろう。3月29日公開の「『金の卵を産むガチョウ』を絞め殺す習近平政権に未来は無い」など一連の記事で述べた状況も考えあわせれば、現在の中国にとって「8%成長」は持続不可能だといえると思う。

 それでは先進国の間で一般的な3%成長の場合はどうであろうか?同様に計算すると10年でおおよそ1.3倍になる。
 こちらはたいしたことがないようにも思えるが、10年で1.3倍のペースで成長を続けると100年でおおよそ14倍になる計算だ。

 投資の神様バフエットが、このような「複利効果」利用して大成功したことは有名であり、拙著「勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす」の第6章「毎日コツコツでも、5年ごとの複利効果で驚くほどの資産に!」で複利効果について解説している。
 バフエット流の資産運用において複利効果によって資産が膨れ上がることは好ましい。だが、一国の経済がたとえ3%であっても、長期にわたって「成長を持続」することが可能かどうかは大いに疑問である。

 そもそも「経済成長」なる概念が一般的になったのは1800年頃の産業革命以降のことと言ってよい。
 それまでは、たとえ「経済成長」があったとしても、我々がほとんど体感できない「カメの歩み」のようなものであったのだ。

⚫︎江戸時代は持続可能社会であった
 明治維新以降現在に至るまで「江戸幕府を打倒した政権」の系譜が続いているので、江戸時代は不当に低く評価されているような気がする。要するに「歴史は勝者によって書かれる」ということだ。

 だから、日本における「成長志向」の発火点ともいえる明治維新以前の江戸時代を「持続可能社会」のモデルとしてもう一度見直してみることは大いに価値があるように思われる。
 もちろん、江戸時代にまったく経済成長が無かったわけではない。新田開発は奨励されたし、商品・貨幣経済が大いに発達したからこそ、幕府だけではなく各藩の財政が窮乏し、幕藩体制崩壊の遠因ともなった。
 しかし、鎖国によって海外との交易がほとんどなくなったことにより、「国内にあるもので 賄うしかない」という「閉鎖系」経済であったことが、「循環型=持続可能経済」を誕生させたといえる。

 2004年にアフリカ人女性として史上初のノーベル平和賞を受賞した、ケニアのワンガリ・マータイ氏が提唱した「MOTTAINAI(キャンペーン)」は、要するに日本語の「もったいない」である。一時期日本でも話題になったのでご存じの読者も多いと思う。
 「ものが無ければあるものを工夫して使わなければならない」というのは当たり前のことだが、産業革命以降の「大量生産・大量消費が美徳」の社会で、この当たり前のことが忘れ去られていたのは仕方がないかもしれない。

 特にここしばらく続いたデフレ経済が「新しくて良いものがすぐ手に入る」状況を作り出し「無駄遣い」を加速させたのは否定できない事実だと思う。
 そのデフレが終わりインフレがやってくる可能性が高いことは、4月30日公開の「いよいよ『大転換』の時代に突入…『インフレ』と『金利上昇』はすぐそこまで来ている!?」など一連の記事で詳しく述べたが、「経済の持続可能性」を真剣に考えるべき時が来たのではないだろうか。

⚫︎年金と健康保険は持続可能か?
 私が、「持続可能」の対極にある「持続不可能」である代表例であると考えているのが、年金や健康保険である。
 年金については、2019年7月22日公開の「年金は巨大な『国営ねずみ講』だから、負の所得税に一本化すべきワケ」で述べたが、サブタイトルのように「最後は踏み倒される」のではないかと恐れている。

 拠出制である現在の国民年金は、1961年から保険料の徴収が開始され国民皆年金制度が確立された。その後、1985年の年金制度改正により、基礎年金制度が導入され、現在の年金制度の骨格ができた。
 厚生年金は公務員・私学教職員対象の共済年金と併存してきたが、2015年にこれらを統合し、厚生年金に一本化されている。
 つまり、年金制度というのは、歴史的に見ればつい最近できた極めて新しい制度なのだ。しかも1960年代初頭というのは、1964年開催の東京オリンピックに向かう「オリンピック景気」の真っただ中である。
 また、1980年代と言えば「バブル景気」の時代である。そのような時代を背景として成立した年金制度が「日本の大いなる経済成長」を見込んだ「甘い見通し」の上に設計されたことは想像に難くない。

⚫︎すでに破綻が見えている?
「拠出型」と言いながら、「現役世代が高齢者世代を支える」という政府の説明そのものがすでに破綻をきたしている。拠出型であれば、「(運用益も含めて)自分が保険料として支払ったものに対する対価」しか年金として受け取れないはずである。それだけでは足りないからと言って、人口が減少傾向にある現役世代に「支援金」の負担を押し付けるのはどのように考えてもおかしい。

 国民健康保険も、多額の医療費が必要な高齢者世代を、ほとんど医療費がかからない若者をはじめとする現役世代が支える構図だ。しかも、現役世代が利用するときには3割負担なのに、(一定以下の所得の場合)後期高齢者の負担はたったの1割だ。

 その結果、現役世代の保険料負担がどんどん大きくなる。つまり、現役世代の「手取り収入」が大幅に減少するわけで、それにより消費が停滞する。さらには、彼らが「将来に備えて資金を貯める」ことも難しくなる。現役世代が「自分たちがもらえるかどうかわからない年金のために搾り取られている」と感じても不思議ではない。

 私自身は昨年4月14日公開の「コロナ危機で、じつは日本が『世界で一人勝ち』する時代がきそうなワケ」で述べたように日本の将来を信じている。しかし、高度成長時代のような爆速の経済発展があると思っているわけではない。たとえ3%成長であっても、経済規模が長年の間に驚くほど拡大することはすでに述べたとおりだ。

 ちなみに、民間人を対象とした強制加入の年金制度は、1889年に世界で初めてドイツ帝国初代首相オットー・フォン・ビスマルクが始めたとされるから、世界レベルで考えても、年金制度は産業革命以降の「経済成長が当たり前」の時代に設計されたといえる。
「年金や保険は実は『持続不可能』なシステム」であることが、私が生きている間に実証されることがないように祈っている……

⚫︎マルサスの人口論の世界が再びやってくる?
 マルサスの「人口論」をきわめて簡略に説明すれば、「人口は制限されなければ幾何級数的に増加するが生活資源は算術級数的にしか増加しないので、生活資源は必ず不足する」というものである。

 世界人口は現在約80億人である。1950年の数字は25億人(推計)であるから3倍以上になった勘定だ。その延長上で考えれば、70年後の世界人口は240億人になる計算だが、日本をはじめ多くの国々で人口増加が鈍化あるいは減少に向かっていることを考えれば、実際にはそのようなことは起こらないであろう。

 戦後の「人口爆発」が吸収され人口が頭打ちにならなかったのは、「緑の革命」(1940年代から1960年代にかけて、高収量品種の導入や化学肥料の大量投入などにより穀物の生産性が飛躍的に向上した)と呼ばれる食糧生産技術の飛躍的発展などによって食糧の供給が維持できたこと。また、化石燃料の有効活用によって生活に必要なエネルギーや製品が供給されたことが大きな理由だ。

 しかし,化石燃料に限りがあるのは否定できない事実である。また,今はやりの再生可能エネルギーでは現在の経済規模や生活水準を維持できないのは火を見るよりも明らかである。

 自然環境は大事だが、それは社会の「持続可能性」を構成する一部にしか過ぎない。

 世界人口の増加が頭打ちになり始めているのは、単なる偶然ではなく自然の摂理にも思える。成長と衰退は繰り返す。現在の世界的人口減少は、自然の法則によるものなのかもしれない。

 これまで世界の人口増加・経済成長を支えてきた農業生産は、「水」などの限られた資源の不足による停滞が見え始めている。また、化石燃料については、愚かにも化石燃料などより効率が悪い電気という形へ変換して使用することが、各国政府によって推進されている。

 さらには、年金・健康保険は、先進国共通の大きな重荷だ。持続できない「ねずみ講」を維持しようとすることが、現在の世界的問題の一つであろう。

⚫︎マルサスの人口論が語るもの
 現代の多くの問題は、社会システムが経済成長を前提につくられているため、無理に経済を成長させようとすることが原因だと考えられる。
 もちろん、産業革命以降発展した資本主義は経済成長が必須だが、冒頭の数字を見ればそれがどれほど難しいかがよくわかる。

 共産主義・資本主義のような唯物論では「経済成長」の問題を解決できないのかもしれない。

「精神を豊かにする新たな理論」=「精神成長型経済」の登場が大きな変革をもたらすのであろうか?





💋マルクスが全盛期、成長の限界と人口論と一般言語学講義に感ず
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🚶‍♀️…天ヶ瀬ダム前…塔の島… 210728

2021-07-28 19:32:00 | 🚶 歩く
🚶‍♀️…右岸堤防道…朝霧通…観流橋…右岸路(紅斉)…天ヶ瀬吊橋…左岸路…白虹橋:天ヶ瀬ダム前…第一志津川橋…右岸路(紅斉)…琴坂⇅…観流橋…朝霧橋…橘島:塔の島…朝霧橋…朝霧通…通圓🍦…右岸堤防道…>
🚶‍♀️10863歩
☁️:天ヶ瀬ダム33℃&30℃:
陽射し雲隠れ:天ヶ瀬ダム帰路で傘不要の小雨。 
右岸堤防道で,夏あかね3匹うまく撮れて!
 右岸路(紅斉)琴坂〜吊橋手前迄蝉の合唱の中ひぐらしがいい声で鳴いてて癒される
 🍦:誘惑に勝てず抹茶ミックス

🌡久々に室温33℃未満だが風微風で…






通圓前の蓮





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