goo blog サービス終了のお知らせ 

goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

島津製作所「ノーベル賞級」新型時計は何がすごい 2025/03

2025-03-28 00:37:15 | ¿ はて?さて?びっくり!

島津製作所「ノーベル賞級」新型時計は何がすごい
  東洋経済Online より 石川 陽一:東洋経済 記者


 発売した光格子時計「イーサクロック」の見本と、その開発メンバーたち(記者撮影)

 研究者にとって最大級の名誉とされる、ノーベル賞の受賞者を輩出した日本企業はわずかに数社のみ。
 そのうちの1社である島津製作所(2002年に田中耕一氏が化学賞を受賞)が3月5日、100億年たっても1秒程度の誤差しか生じない「光格子時計」を世界で初めて発売した。

【】漆黒の箱に包まれたイーサクロック。複雑な内部も報道陣に初公開された

 島津製作所の広報担当者は「ノーベル賞級の製品だ」と胸を張る。
とは言っても、同社の社員が候補になるというわけではないそう。
 実用化を果たしたことで、発明した東京大学・香取秀俊教授の受賞を引き寄せる可能性があるという。

 価格は1台5億円、納期は約1年。国内外で3年計10台の受注を目指す。
光格子時計は「秒」の定義を変え、将来の社会基盤になり得るというが、一体どのようなものなのか。

⌛️2030年に「秒」の再定義を予定
 光格子時計は、特殊なレーザーを用いて生成される格子状の空間に、1万個以上のストロンチウム原子を一つずつ格納し、その原子の振動数を計測することで時間を測定する。
 この方式により、現在の「秒」を定義するセシウム原子時計と比較し、100倍以上の精度を誇る。

 国際度量衡委員会は2030年に「秒」の再定義を予定しており、ストロンチウム光格子時計は有力候補となっている。
 つまり、イーサクロックが世界の標準時刻を定める日が来るかもしれない。

 イーサクロックは、アインシュタインが唱えた「一般相対性理論」を活用できる。
地球の中心から離れるほど重力の影響が弱まり、時間の進みが早くなる、という理論だ。

 香取教授らのグループは2018年、東京スカイツリーの展望台(高さ約450メートル)と地上に光格子時計をそれぞれ設置し、時間のゆがみを調べた。すると展望台と地上で、時間の進みに差があることが実際に観測された。
 これを地殻の測量に応用すれば、地中奥深くのプレートが動いた際、1センチ単位で観測できるようになるという。地震や火山活動の予知に繋がると期待される。

 さらに、光格子時計は通信の高速・大容量化やGPSの高精度化など、多岐にわたる分野への応用が期待されている。
 国内外の研究機関からの関心も高く、島津製作所は「将来の社会基盤となる」と、その可能性に自信を見せる。


 報道陣に公開したイーサクロックの実験風景(記者撮影)
⌛️創業150年目の新事業
 光格子時計は構造が複雑で、装置が巨大になることが課題だったが、島津製作所はレーザーや制御システムの効率化を追求し、装置の小型化に成功した。
 また、堅牢性の向上や周波数の自動調整機能なども実現し、メンテナンスの手間を大幅に削減した。

 ノーベル賞の選考では、研究成果の社会実装も重要な要素となる。今年で創業150年を迎える島津製作所。メモリアルイヤーに手がけた新事業は、偉業達成を手助けするだろうか。

 本記事はダイジェスト版です。詳報記事(有料会員限定)は「東洋経済オンライン」のサイトでご覧いただけます。「イーサクロック」の仕組みや、開発までの道のりなども取り上げています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

🏆 アーベル賞に京大の柏原正樹氏 日本人初、数学のノーベル賞 2025/03

2025-03-26 23:14:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

アーベル賞に京大の柏原正樹氏 日本人初、数学のノーベル賞
 Kyodo より 20250326



 ノルウェー科学文学アカデミーは26日、優れた業績を上げた数学者に贈るアーベル賞を、京都大数理解析研究所の柏原正樹特任教授(78)に授与すると発表した。
 代数解析学の基礎となる新たな理論を確立したことなどが評価された。
アーベル賞は「数学のノーベル賞」ともいわれ、若手数学者に贈られるフィールズ賞と並ぶ偉業。
 2003年の最初の授与以来、日本人が選ばれるのは初めて。

 アカデミーは柏原氏を「誰も想像しなかった方法で驚くべき定理を証明してきた。まさに真の数学的な先見者だ」とたたえた。
 26日公開の動画では、授賞を伝えられた柏原氏が「全く想像していなかった。とても驚いた」と繰り返し「光栄です。かみしめたい」と笑顔で話した。

 柏原氏は1947年、茨城県生まれ。東京大に進み、70年の修士論文で代数解析学の「D加群」と呼ばれる理論を打ち立てた。
 論文は日本語だったが世界的に注目され、代数解析学などの分野に大きな影響を与えた。名古屋大助教授などを経て84年、京都大数理解析研究所教授になった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「核のゴミ」を“宝物”に変える。放射性廃棄物処理に、新発想 2025/03

2025-03-22 02:09:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

「核のゴミ」を“宝物”に変える。放射性廃棄物処理に、新発想
 Gizmodo より そうこ


 化石燃料と比較すると、排出する温室効果ガスが少ない原子力発電。
安全性とともに考えなければいけないのは、原子力発電ででる使用済み燃料、「核のゴミ」と言われる放射性廃棄物。

 どこにどう処分すべきかは、国や科学者が常に検討している中、新しいアイデアが出てきました。

⚫︎核のゴミを「バッテリー」に変える
 オハイオ州立大学の科学者チームは、核のゴミから小さなバッテリー(電池)を作る研究をしています。

 目を向けたのは、シンチレータ結晶です。シンチレータは、放射線を吸収し光を発する蛍光体材料。これをそのまま使って、発光するエネルギーで充電しようというのです。
 バッテリーの試作品では、核のゴミとしてメジャーな存在であるセシウム137とコバルト60で実験。
 セシウム137では288ナノワット、コバルト60では1.5マイクロワットの電力充電に成功。
わずかなエネルギーですが、小さなセンサーを動かすのには十分だといいます。

 ただし、一般的な10WのLED電球には1000万マイクロワットが必要なので、電力としてはまだほんとうに微々たるもの。

⚫︎課題は大型化
 ソーラーパネルが大きくなれば集める太陽エネルギーが増えるのと同じように、シンチレータ結晶も大きければ大きいほど吸収する放射線も放出する光も、それによって生成されるエネルギーも大きくなります。

 ただ、大型化はコストの問題もあって大きな壁。
オハイオ州立大の原子炉研究所所長を務めるRaymond Cao氏(今回参照した論文の主執筆者)は、大型化は可能だとし、マイクロワットからワット級、将来的にはそれ以上のバッテリーが考えられるといいます。
 また、こうして得られるバッテリー(エネルギー)は、燃料プールなど核のゴミ関連施設でそのまま使用できると考えているといいます。長期利用が可能でメンテナンスが最小限ですむ可能性もあり、実現すれば大きなメリットとなります。
 大学のプレスリリースにて、Cao氏は「(私たちの研究は)そのままではゴミだと考えられているものを集め、宝に変えようとしているのです」と語っています。

 オハイオ大学の機械航空宇宙エンジニアのIbrahim Oksuz氏(上記論文の共同執筆者)は次のように語っています。
「核バッテリーのコンセプトは有望なアイディアです。進化すべき余地がまだ多くありますが、将来的には、センサー業界、エネルギー生成業界の両者において重大な役割を担うアプローチだと考えています」

研究論文はOptical Materials: Xにて公開されています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メディアが報じない「トランプ就任」ウラで、データが物語る「大統領選圧勝」報道の不都合な真実 202501

2025-01-31 01:26:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

メディアが報じない「トランプ就任」ウラで、データが物語る「大統領選圧勝」報道の不都合な真実
 現代ビジネス より250131 福井 義高(青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授)


⚫︎トランプ「圧勝」報道をそのまま受け取っていいのか
 トランプ大統領就任からすでに10日以上経過、改めて、米国の選挙結果とその報道を振り返ってみたい。

 昨年11月に行われた米大統領選をめぐっては、テレビなどをはじめとするオールドメディアによる接戦、しかも民主党候補のカマラ・ハリス前副大統領がやや優勢という事前の報道に対し、結果は共和党候補のドナルド・トランプ大統領の勝利が投票終了後すぐに確定した。

 トランプ「圧勝」を受けて、オールドメディアの偏向が甚だしいという主張が勢いを増し、オールドメディアも自らの「敗北」を認めるかのように、トランプ圧勝を前提に今後の米国がどこに向かうのかという問題意識に基づいた報道を行っている。

 しかし、本当にトランプは圧勝したのだろうか。なにを持って圧勝と呼ぶかは人によって様々であるけれど、ここでは米連邦選挙委員会の公式発表データ(※1)に直接あたることで、トランプが勝利したといはいえ、やはり接戦というしかない結果だったことを明らかにしたい。


図表1は、米国全体と勝敗の帰趨を決めるとされた七つの接戦州の結果を示したものである。

 米大統領選はフランスなどとは違い、全国得票数の多寡ではなく、州ごとに勝った候補が連邦議員数(ほぼ人口に比例)に応じて与えられる大統領選挙人(総数538人)の獲得数で決まる。

 結果的にトランプは接戦州とされた7州で全勝したため、大統領選挙人獲得数でみれば、トランプ312人に対し、ハリス226人で大きな差をつけての勝利となった。
選挙後の圧勝報道はこの事実に基づいている。
 しかし、全国得票率でみると、トランプの49.8%に対し、ハリスは48.3%で、その差はわずか1.5%しかなかった。
まさに接戦である。
 得票率の合計が100%にならないのは、二人以外のほとんど報道されない候補者たちが1.9%得票したことによる。

⚫︎騒がれた接戦7州の結果はどうだったのか?
 それでは勝敗の帰趨を決めた、大統領選挙人が93人割り当てられた接戦7州の結果はどうだったのか。
 図表1では、トランプとハリスの得票率差が少ない州から多い州、具体的には、ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルバニア、ジョージア、ネバダ、ノースカロライナ、アリゾナの順で結果を示した。

 なお、前回2020年の大統領選では、現職だったトランプを破って当選したジョー・バイデン前大統領が、ノースカロライナ以外の6州で勝っている。

 トランプは7州すべてで勝ったとはいえ、得票差は小さく、得票率でみればハリスをウィスコンシンでは0.9%、ミシガンでは1.5%、ペンシルバニアでは1.7%上回っただけで、まさに薄氷の勝利であった。
 もしハリスが、この3州で合わせて23万票(全国投票数のわずか0.15%)多く得票し競り勝っていれば、大統領選挙人獲得数は270人となり、ハリス大統領が誕生するところだったのである。

 圧勝というのは、1984年の大統領選で現職のロナルド・レーガン元大統領(共和党)が、ウォルター・モンデール元副大統領(民主党、のちに駐日大使)に得票率で18%の差をつけ、大統選挙人538人中525人獲得して勝ったような場合をいうのではなかろうか。

 同時に行われた上下両院選(小選挙区制)の結果も、トランプか否かが焦点となった今回の選挙が接戦だったことを示している。米国では任期6年の上院議員(州ごとに2人、計100人)が2年ごとに三分の一ずつ改選され今回は7接戦州のうち、5州で選挙があった。

 図表1に示したように、大統領選では共和党のトランプがすべて勝ったのに対し、上院選では共和党候補はペンシルバニアで勝っただけで、民主党の候補が4州で勝利した(上院全体で共和党53人、民主党47人)。
 また、任期2年の下院議員(人口に応じて区割りされ、計435人)は全員が改選され、共和党は220人で民主党の215人をわずかに上回ったものの、前回2022年中間選挙より2人減らした。

全国得票率は50.6%で前回の50.0%とほぼ同じであった(今回結果は独立系の米選挙分析ニュースレター「Cook Political Report」(※2)。さらに、政権入りのため、すでに二人辞任したので、現時点での共和党下院議員は218人、近々もうひとり辞任することになっている。

 今回の大統領選におけるトランプ大統領の勝利は圧勝とは言い難く、トランプ色が濃くなったとはいえ、共和党は両院(とくに下院)とも過半数をわずかに上回るだけである。
 大統領任期中の上下院選のみが行われる中間選挙は一般に与党に不利とされるので、2026年の中間選挙で両院のいずれかあるいは両方で共和党が少数派となり、議会運営の主導権を民主党に奪還される可能性は低くない。

トランプ大統領就任後の米国政治をめぐっては、今回の勝利が圧勝ではなく接戦だったという事実を前提に議論する必要があろう。

…つづく<知ってはいけない、世界の《残酷な常識》日本メディアは報じない、“正義のアメリカ”国家解体「やりたい放題」の実態>では福岡義高氏、川口マーン惠美氏による、日本人が知らない世界の本音を明かします。

(※1)https://www.fec.gov/resources/cms-content/documents/2024presgeresults.pdf

(※2)https://www.cookpolitical.com/vote-tracker/2024/house

前回結果は公式発表データ:https://clerk.house.gov/member_info/electionInfo/2022/statistics2022.pdf
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“炭素でできた磁石”、京大チームが合成成功 世界初 レアアース依存脱却&軽量化などに期待 2025/01

2025-01-10 02:40:07 | ¿ はて?さて?びっくり!

“炭素でできた磁石”、京大チームが合成成功 世界初 レアアース依存脱却&軽量化などに期待
 ITmediaNews より 250110 松浦立樹


 京都大学などの国際研究チームは1月9日、炭素でできた磁石「炭素磁石」の合成に世界で初めて成功したと発表した。
 これによって、軽量で錆びず、安価な磁石の開発が可能となり、従来のレアアースなどを使う重金属磁石からの脱却を実現できるという。
 ウェアラブルデバイスへの応用の他、量子通信技術などの発展にも貢献が期待されるとしている
((炭素磁石となるニ面顔“ヤヌス型”グラフェンナノリボン(JGNR))


 従来の磁石は現代の電子工学には欠かせない一方、金属が主な材料であるため、重量や希少金属の供給リスクなどの問題があった。
 これを解決するため、軽量かつ安価な材料である炭素を使った磁石に関する研究が進んでいる。その中でも、炭素細線材料の「グラフェンナノリボン」(GNR)が大きな注目を集めている。

 GNRは2つの端を持ち、そのうち片端をジグザグ型の構造にできれば、強磁性を示して磁石になる。しかし従来の合成法では、片端だけをジグザグ型にするのは非常に困難で、強磁性を示すGNRの合成は未解決の課題であった。
 今回京大チームは,強磁性を持つ「非対称ジグザク端型GNR」の合成に向けた設計を考案し,その通りに合成をしたところ,世界で初めて非対称ジグザグ端型GNRの合成に成功した。

 合成したGNRを分析すると、片側のみにジグザグ端を持つことが判明し、世界初の強磁性を示す炭素細線であることを実証。また、非対称ジグザグ端型GNRは構造を調整することで、強磁性、反強磁性、フェリ磁性(電子スピンが反対方向に並びながら、磁性を持つ現象)など異なる磁性モードを自在に調整できることも分かった。

 研究チームは、合成したGNRをギリシャ神話の二面顔を持つ神「ヤヌス」(Janus)にちなみ「Janus GNR」(JGNR)と命名。「この成果は有機磁石の新たな可能性を切り開くもので、JGNRは今後の炭素磁石の発展の起点となることが期待される」と説明している。

 一方、現在のJGNRの磁性は、極低温や超高真空中では安定しているものの、ジグザグ端構造が室温大気中では不安定で、磁性を保つことが困難だという。
 理論では、大気中でも安定なGNRを実現できると提案されているため、今後研究チームは大気安定なGNRの合成を進める予定。

 この研究成果は国際学術誌「Nature」に1月8日付で掲載された。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする