goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

🚶‍♀️…👀モモテラス👫〜六地蔵 211217

2021-12-17 21:38:00 | 📖 日記
🚶‍♀️…右岸河川敷…隠元橋東詰☂️…右岸堤防道…同:46km碑:☁️…桃山与五郎町…中野橋…山科川右岸堤防道…京阪六地蔵駅下…モモテラス:妻合流(百均.🖨ink.ユニクロ👖.📚.🍰…京阪六地蔵〜>
🚶‍♀️12424歩2kg
☁️☂️☁️:隠元橋13℃:途中☂️で濡れる

年末年始対応?でモモテラスへ,妻とモモにて待ち合わせて買物(妻は往復電車)
帰りの山科川沿で雀の大群を👀

📚:地図でスッと頭に入る47都道府県,70歳が老化の分れ道,地形で読む日本,人の壁,年賀状

十四夜🌕を👀


夜)雪が降る予測,10時以降YahooもウエザーNewsでも出たが…15分後,30分後,50分後とか,雪を降らせる雲がとか出るが…結局0:00迄は降らず…残念!



雲の形が◎

雀の大群がモモテラス横の山科川沿

同上

夕日と雲

十四夜🌕が雲の中



17:44 小望月十四夜🌕月齢13.0



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

⚠️朽ち果てる農地 耕作放棄地はどこへ向かうのか? 202112

2021-12-17 11:21:00 | なるほど  ふぅ〜ん

朽ち果てる農地 耕作放棄地はどこへ向かうのか?
 Wedgi より 211217渡辺好明
 「田は耕にあり」(耕者有其田)

 これは1911年に清朝を倒し中華民国を樹立した共和革命「辛亥革命」を率いた孫文のスローガンである。実際に耕作に従事する農業者に「農地に関する権利」(所有・利用)を与え、耕作をしない単なる地主から農地を取り返すというのである。


⚫︎耕地は耕作者に帰属するもの
 日本の「農地法」でも、第3条において、「農業経営に供すべき農地のすべてについて効率的に利用して耕作すると認められない場合」には、農地の利用権を取得できないとされている。農地は耕作者に帰属するという点で共通する。

 なお、「田」には、水田に限らず畠と畑を含む。畠は、いわゆる普通畑、常畠(じょうばた)を意味し、畑は、「焼き畑」のことである。日本の場合も、大宝律令以来、「五穀」(稲、麦、豆、黍、稗)を植える地をもって「田」としていた。(「田令」は金田章裕『景観からよむ日本の歴史』(岩波新書)を引用)。

 現在、農地といっても耕されていないものを広く「耕作放棄地」と称し、その大規模な存在が社会課題として語られ、この面積の減少が農業政策の大きな目標の一つのようにされている。
 しかし、この「耕作放棄地」という言葉の意味と実態を見ていくと、農業経営上ペイする形で復活・是正することは容易ではなく、また、現実的ではないだろう。実情をよく調査し、仕分けて対応することから、農業の未来を拓くことにつながるのだと考える。

⚫︎「非・耕」と「不・耕」の農地の違い
 いわゆる農地と呼ばれるもののうち、耕作されていないものを、①耕作放棄地、②不作付地、③荒廃農地で再利用が可能なもの、④荒廃農地で再利用が不可能なものの4つのタイプに分類される。

 ①の耕作放棄地は、「以前耕地であったもので、過去1年以上作物を栽培せず、しかもこの数年の間に再び耕作する考えのない土地」のことを示す。この総面積を、「埼玉県や滋賀県の全面積に匹敵」などと表現され、問題提起されているが、あくまでも所者の意思に基づく「主観的な」数字である。

 ②の不作付地は、この1年作付けがなかったが、再開の意思があるものと言える。

 これに対し、③と④の荒廃農地は、「現に耕作に供されておらず、耕作の放棄により荒廃し、通常の農作業では作物の栽培が客観的に不可能となっている農地」とされており、市町村、農業委員会などの形状判断に基づく「客観的な」数字となる。

 ③は、立ち木を伐採したあとに残った切り株を取り除く抜根や、作物を栽培するために土地条件を改良・整備する整地、農地用に土地の区画や形質を変更する区画整理、土壌の性質を改善するため他の場所から耕土を運び入れる客土などにより、通常の農作業による耕作が可能となると見込まれる土地である。
 対して、④は、農地に復元するには物理的・コスト的な条件整備が難しく、農地として復元・継続利用ができないと見込まれるものである。

 直近の数字では、耕作放棄地は42万㌶(2015年農林業センサス)、荒廃農地は28万㌶(2020年農林業センサス)で、再利用可能9万㌶、再利用困難19万㌶と捉える。再び耕作する意思のない土地や復元・継続が難しい土地と、また耕作できるかもしれない土地、どちらに政策の重点を置いて持続的農業生産を行うかを考えなければならない。この際は、③の9万㌶に徹底的な重点・焦点を当てるべきではないか。

 ちなみに、先に紹介した「田令」では、①3年以上耕作されなければ「荒」(こう・常荒)とされ、②ある年に耕作されなかった田を「年荒」(ねんこう)といい、こちらは田に含まれている。どこか現在の定義に似通っている。

 しばらくの間「耕作放棄地42万㌶」が大きくプレーアップされたのは、「カロリーベース食料総合自給率の低さ」と同様に、予算要求、予算獲得のツールとしての主張だったのではないかと推測せざるを得ない。

 実際に、「主観」「客観」と調査数字の違いに説明がつかなくなったからか、実態に即してのものなのか、あれほど人口に膾炙していた「耕作放棄地」の数字は、このところ、次第にフェードアウトされ、20年センサスからは調査対象から外れている。

⚫︎見るべき農地の「耕地利用率」
 農地に関する数字には、利用度を見たものもある。これは、建築物でいえば、「建ぺい率」と「容積率」といってもよい。同じ農地を1年間に何回(何作)利用するかで農産物の生産量・額も違ってくる。例えば、小松菜などの葉物野菜は1年間に農地を何回転もさせている。これを「耕地利用率」という。

 まず耕地利用率の過去・現在・将来目標である。1960年(昭和35年)の耕地利用率は133%、2020年は91%、30年の目標は104%である。
 昭和30年代までは、冬作(コメの裏作)の主流である麦が、小麦、大麦ともに100万㌧以上生産されて、6月は「麦秋」とも称される景色が見られた。

 唱歌『冬景色』にも「人は畑の麦を踏む……」と歌われ、食料自給率の確保にも貢献してきた。
 ところが、麦の輸入増大、コメの生産過剰による良質米、早生品種の作付けなどで、麦の収穫時期と田植えの時期の重複といった状況が起こり、農家の多くが二毛作から撤退した結果、冬の裏作は放棄され、コメの収穫が終わると農地には何も作物がない状況となった。

 良質米の過当競争、消耗戦の様相を見るにつけ、コメ政策のひずみがここに現れているような気がしている。〝麦秋ふたたび〟、そして、食料自給率の向上を強く願うものである。

⚫︎必要となる農地の仕分けと徹底的活用という視点
 今後の農政の方向、とりわけ農地利用のあり方を考えるとき、持続的農業生産の重要4要素にたどり着く。それは、「土地(農地)」、「水」、「技術」、「担い手」である。そして、農地=農村=地域社会と結んでみると、農地の半分以上を占める水田の効率的利用と持続的生産が不可欠になる。

 わが国の水田は、最良の生産装置にして最高の環境装置である。地下水位を調節できる汎用水田であれば、需要に応じていかなる農産物の生産も可能だ。

 たとえば、コメを作ったとしても、人口・経済の成長する国々へと輸出拡大の機会は大きいし、国連の提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」に高順位で掲げられた8億人にも及ぶ飢餓の人々への貢献も可能になる。そして、わが国の食料自給率の向上、国土の健全な維持にも寄与できる。

 日本の農業は、長い時間をかけて、森林を切り拓き、海や川、湖沼を干拓し、埋め立てて「農地」を作ってきた。
 初天神の日に杉の苗を買うのは、「森林を破壊して田や畑にしてきたことへの償いの風習ではないか」と哲学者の梅原猛は指摘している。

 やや繰り返しにはなるが、自然を破壊して創られた農地、とくに水田では、開拓・開墾の一方で、コメの生産と水の管理を通じて、上下流をつなぐ「第二次的・安定的な自然環境」として、大きな循環系の中に完全に組み込まれている。
 流域治水、田んぼダム、そして何より、農業が利用する600億㌧の水は、その3分の2が、地下浸透や河川へ還元されて安定的に再利用されている。水田は、いわば「社会的資産」そのものである。

 30年近くも昔になるが、日米加EUの四極通商大臣会合において、「水田と水田農業の持つ環境機能」について日本側が強く主張したところ、カナダの大臣からは、「そんなに環境、環境というのなら、農業などせずにバッファローのエサ場にしたらよかろう(耕作しないことが環境にベスト)」との反論が出て、生育物を収穫するだけの収奪型農業と資源を循環させる循環型農業の違いを痛感させられた記憶を持っている。

⚫︎カギは土地の一元管理か
 農地として耕作に利用しないものであれば、きちんと仕分けて違った政策を考える。理想は、土地利用の一元管理であり、税制その他の政策もこうした全体構想の下で行う時期に来たのかもしれない。

 なお、この場合でも、かつて見られた宅地並み課税を回避するためだけの栗の木の植樹とか、無理に開拓・開墾した土地をもとの森林に戻す「退耕還林」の名のもとに、本数だけを重視して、地下水の涵養などのエコシステムを無視した植林では話にならないので、そこは、よくよく考えて実行しなければならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☕️ ブラックで飲む?飲まない?コーヒーをブラックで飲む効果とは 202117

2021-12-17 11:16:00 | なるほど  ふぅ〜ん

ブラックで飲む?飲まない?コーヒーをブラックで飲む効果とは
  コーヒーステーション  より 211217


 あなたはコーヒーをブラックで飲むことが多いでしょうか?それともミルクや砂糖を入れて飲むことが多いでしょうか?

 実はブラックコーヒーには日本特有の文化があったり、飲むことで得られる効果があると言われています。

 そして、今ブラックコーヒーを飲んでいる人のほとんどが初めから飲めたわけではないという話もあるのです。

 そこで今回はブラックコーヒーについて、日本での定義や飲むことで得られる効果、飲めない人が飲めるようになったきっかけなどを深掘りしていきます。

⚫︎ブラックコーヒーとは
 ブラックコーヒーと聞くと、「砂糖やミルクの入っていない苦いコーヒー」をイメージする人も多いかもしれません。
 実は、日本特有の文化であることはご存知でしょうか?
 まずは世界のコーヒー事情やブラックコーヒーの定義について詳しく解説します。

⚫︎ブラックコーヒーは日本特有の文化?
 実はコーヒーに何も入れずに飲んでいるのは、世界でも日本くらいなのです。
 コーヒー大国の欧米ですら、砂糖やミルクをたっぷりと入れて甘い飲み物として飲むのが常識とされているのです。欧米でいう「ブラックコーヒー」は、ミルクを入れず、砂糖が入ってるものを指しています。
 また、コーヒー豆の産地で有名なブラジルでも、砂糖とミルクをたっぷり入れないと飲めないという話があります。

 このように、世界のブラックコーヒー事情を知ることでブラックで飲むことが常識ではなく、日本特有の文化だとわかるのではないでしょうか。

⚫︎ブラックはコーヒー本来の風味や香りが楽しめる
 では、なぜ日本人は当たり前のように砂糖もミルクも入れないブラックコーヒーを飲んでいるのでしょうか。それには2つの理由があげられます。

 1つは、日本はもともと素材の味を楽しむ食文化ということが関係しています。素材そのものの味わいを大切にするため、混ぜ物をしないでそのまま食べるのが基本でした。

 旬と呼ばれる季節のおいしい食材が豊富にあったため、ソースなどの調味料もほぼ存在しなかったと言われています。

 2つめの理由に、日本人の味覚が優れていたことが考えられています。素材のうま味成分を感じ取ることができたため、コーヒー豆の苦味の奥にある深いうま味や甘みを感じ取ることができたのでしょう。

⚫︎日本でいうブラックの定義とは
 日本では市販のブラックコーヒーの中で、加糖や微糖といったものも登場しています。そう、「ブラック」と呼ばれている商品は、乳製品や乳化された食用油脂が入ってないコーヒー飲料のことを指しています。

 つまり、砂糖が入っていてもブラックと表示されているのです。砂糖が入っているので甘さは感じますがミルクは入っていないため、ブラックコーヒーの香りや風味を楽しむことができます。

 見た目は無糖のブラックコーヒーと同じなので、購入する際には加糖や微糖の表記を確認すると良いでしょう。


⚫︎コーヒーをブラックで飲む効果について
 コーヒーをブラックで飲むことによって得られる効果にはどんなことがあるでしょうか。ひとつずつ見ていきましょう。

*脂肪燃焼効果
 コーヒーに含まれるカフェインには脂肪を燃やす効果があると言われています。
 体内に入ったカフェインは交感神経を刺激し、血行を良くする働きがあります。それによって新陳代謝が活発になり脂肪が燃えやすくなるのです。
また、運動前30分~1時間前に飲むことでさらに脂肪燃焼効果が高まると言われています。

*低カロリーでダイエット向き
 ブラックコーヒーはカップ1杯あたり約4kcal(※)と低カロリーです。コーヒーが好きな人は1日3~4杯飲むこともあるでしょう。
 ブラックでしたらダイエット中でもカロリーを気にせずに飲むことができます。ただし、ミルクや砂糖、コーヒーフレッシュなどを入れてしまうとカロリーに加え糖質や脂質も上がってしまうため、ダイエット向きではなくなってしまいます。
 あくまでもブラックで飲んだ場合のカロリーということを覚えておきましょう。

※コーヒー粉10gを150mlの熱湯で浸出した場合。

ークロロゲン酸による健康効果
 コーヒーには、カフェインの他にポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が豊富に含まれています。
 クロロゲン酸は植物由来の成分のひとつで、抗酸化作用があると言われており、病気の原因ともなる活性酸素を除去する働きを持ち、体内の酸化を防ぐ効果が期待できるのです。
 体内の酸化を防ぐことによって、血液の流れを良くし、脳梗塞や心筋梗塞などの生活習慣病の予防にも良いとされています。

⚫︎ブラックが飲めない・苦手な人
 ブラックを飲めるようになりたいけれど、「なかなか飲めない」「ブラックは苦手」という人もいるのではないでしょうか。苦味や酸味を強く感じてしまい、おいしさが理解できないかもしれません。
 しかし今現在、毎日のようにブラックを飲む習慣ができている人の中にも、同じように最初は飲めなかったという話をよく耳にするでしょう。

「そもそもコーヒーを飲む習慣がなかった」という人もいますが、社会人になって眠気覚ましに飲むようになったり、会社で飲む機会が増えたりして飲めるようになったという人もいるようです。

 UCCが行ったアンケート調査によると、ブラックが飲めるようになった年齢は20代~30代が最も多いとされています。飲めるようになったきっかけは「仕事先で出された」「甘いスイーツと一緒に飲んだらおいしく飲めた」などがあります。

 また、コーヒーの種類を変えて飲めるようになるための工夫をした人も。焙煎度が浅く飲みやすいものを選んでみたり、フレーバーコーヒーで慣らしてみたりしたことで、克服したという声もあります。

 とは言え、いつの間にか飲めていたという人が全体の70%以上を占めているので、今ブラックが飲めない人でもきっかけ次第で飲めるようになる可能性は十分にあるといえるでしょう。

⚫︎ジャパニーズコーヒーとも呼ばれるブラックの世界を探求しよう
 コーヒーはブラックで飲むことが常識だと思っていた人も、世界のブラックコーヒー事情に驚かれたのではないでしょうか。
 ブラックコーヒーを飲むことによってダイエット効果や健康効果が得られることや、ちょっとしたブラックに関する豆知識を知ったことで、「ブラックコーヒーにチャレンジしてみようかな」と思った人もいるかもしれません。

 おいしいと感じる味わいは人それぞれ違うので、まずは自分にとって飲みやすいコーヒーを追及してみてはいかがでしょうか。
 コーヒーの種類を変えてみたり、フレーバーコーヒーを試してみたり、いろいろなきっかけに触れることでおいしく飲めるようになることでしょう。

あなたのコーヒーライフがより豊かで楽しいものとなりますよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界中の微生物が「プラスチック」を食べられるよう進化している | 202112

2021-12-17 11:06:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

世界中の微生物が「プラスチック」を食べられるよう進化している | 海の中にも地上にも… 爆発的に増えたプラスチックゴミ
  COURRIeR より 211217


 世界中の海や土壌に生息している微生物が、プラスチックを食べられるように進化している──そんな驚きの研究結果が発表された。

 スウェーデン、チャルマース工科大学のアレクセイ・ゼレズニアック教授が率いた同研究により、バクテリアによるプラスチックの分解能力が初めて大規模に評価された。
 自然環境から採取された2億以上のDNAサンプルが調査され、10種類のプラスチックを分解する、3万種もの酵素が見つかったという。研究者らは見つかった酵素の数やタイプが、採取された地域のプラスチック汚染の規模や種類と一致していることも明らかにした。

 彼らはこの結果について「プラスチック汚染が世界中の微生物生態系に与える影響の重大さを示す証拠」だと語る。

 毎年、地球上では何百万トンものプラスチックが投棄されており、プラスチック汚染はエベレストの山頂から深海にまで、地球上のあらゆる場所に及んでいる。

 プラスチックの使用量を減らすことや、廃棄物の適切な回収・処理が重要だが、いまのところ多くのプラスチックは分解やリサイクルが困難だ。
 こうした酵素を使ってプラスチックを素早く分解できれば、古いプラスチックから新しい製品を生み出すことができると同時に、真新しいプラスチック製品の生産の必要性を減らすことができる。

 ゼレズニアックはこう話す。「私たちは今回、地球上のバクテリアのプラスチック分解能力が、プラスチック汚染の測定値と強い相関関係にあることを示す証拠を発見しました。
 私たち人間が環境に対してかけている圧力に、彼らがどう反応しているかが示唆されたのです」

 同じくチャルマース工科大学のヤン・ズリメックは、「これほどまでに多くの酵素が、異なる生息域の異なる微生物から見つかるとは思っていませんでした。問題のスケールを物語る驚くべき発見でしょう」と言う。

⚫︎未知の分解方法
 プラスチックの製造量は過去70年間で、200万トンから3億8000万トンまで爆発的に増加した。その間に、微生物たちはプラスチックを食べられるように進化したのだろうと研究者らは言う。
 学術誌「マイクロビアル・エコロジー」に論文が掲載されたこの研究は、すでにプラスチックを分解可能だと知られている95種類の微生物のデータをまとめることから始まった。そうしたバクテリアはゴミ捨て場などプラスチックが多く存在する場所で見つかることが多いという。

 それから研究チームは、世界中の236ヵ所で採取された自然環境中のDNAサンプルから同様の酵素を探した。
 67ヵ所,3つの異なる水深で採取された海洋サンプルからは1万2000種類,加えて,38ヵ国,169ヵ所で採取された土壌サンプルからは1万8000種類のプラスチック分解酵素が見つかった。
 土壌には、海中よりもフタル酸エステル類(プラスチック製品を柔らかくするために用いられる物質)を含むプラスチックが多いと考えられており、研究者らは、これらの化学物質を攻撃するより多くの酵素を土壌中のサンプルから見つけ出した。

 さらに、新たに見つかった酵素の60%近くは、これまでの酵素の分類に適合しないことも明らかになり、こうした酵素はまだ知られていない方法でプラスチックを分解している可能性もあるという。

「次のステップは、もっとも有望な酵素を研究室で検査し、その特性とプラスチック分解能力を研究することです」とゼレズニアックは言う。「そこから、特定のポリマータイプを狙って分解する機能を持った微生物群を作り上げることができるでしょう」

 プラスチックを食べる生物が初めて見つかったのは、2016年、日本のゴミ捨て場だった。また、2020年には仏カルビオス社によってペットボトルを数時間で分解する変異型酵素が生み出され、
 ドイツの科学者らは、通常埋立地に捨てられる、有害なポリウレタンを餌にする細菌も発見している。

 2021年12月初旬、人々が食品を介して摂取するマイクロプラスチックが、人体の細胞にダメージを与えているという研究結果も発表された。微生物のこうした働きへの注目はますます高まるだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

🧠大ベストセラー『スマホ脳』著者が明かす、「脳の老化を防ぐ」簡単な方法とは  202112

2021-12-17 00:52:00 | 健康関連

大ベストセラー『スマホ脳』著者が明かす、「脳の老化を防ぐ」簡単な方法とは
 ダイヤモンド onlain より 211217  川口友万


 アンデシュ・ハンセン氏。作家・精神科医。スマホをはじめとするデジタル機器が人々の生活を脅かしているという『スマホ脳』(新潮新書)はベストセラーに

⚫︎人体の臓器はネットワークで 互いに影響しあっている
 高齢化やコロナ禍を受けて健康ブームが続いている。最近の研究でわかってきたのが、人体の臓器は高度なネットワークによって統合されており、たとえば心臓は心臓だけで動いているわけではないということだ。

 よく知られているのが、脳と腸が互いに影響しあう「脳腸相関」だ。「腸は人間の第二の脳」という言葉を聞いたことがある人もいるだろう。
 生物の進化は食べることと排泄することから始まっている。消化活動をコントロールする細胞が進化して脳になったというのが最新の研究で明らかになっており、腸に脳神経と同じニューロンという仕組みがあるのはそのためだと考えられている。

 腸と聞くと小腸だけと思いがちだが、脳腸相関の腸は口腔から肛門までつながる消化器すべてを指している。

 新潟大学と理化学研究所の研究で、歯周病が腸内細菌の機能を変化させて腸管のバリア機能が低下、内毒素血症を引き起こし、それが肝臓疾患へとつながることがわかったという。
 歯周病は他にも動脈硬化性冠動脈心血管疾患の発症率を高め、糖尿病を悪化させ、リウマチを引き起こすことがわかっている。単に歯が抜ける抜けないだけの問題ではないのだ。

「最強脳 ――『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業」(アンデシュ・ハンセン/新潮新書)。『スマホ脳』で投げかけたスマホがもたらす問題を運動が解決するという内容の新刊だ。
 政府は現在、大胆な発想に基づく挑戦的な研究を行う「ムーンショット型研究開発制度」を進めている。ムーンショット(=月へ飛ばす)の名の通り、その目標や予算規模は非常に大きい科学プロジェクトだ。同制度には9つの目標が設定され、それぞれにプログラムディレクター(PD)が置かれ、国内屈指の研究者が各プロジェクトに参加している。
 その中の二つ目の目標が「2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現」というものがある。

 これは脳腸相関のような人体の臓器間の包括的ネットワークを利用して病気を早期に発見しようとするもので、たとえば未知のウイルスに感染した場合に体の免疫反応をAIで分析してウイルスを特定したり、アルツハイマーのような発症まで数十年かかるような病気を体の変化からごく初期に発見する超早期の疾病予防体制をつくることなどの研究が行われている。

 こうした人体と臓器のネットワークは臓器円環とも呼ばれ、これまでのような臓器ごと、神経ごとに治療方法を探ってきた医療とは一線を画し、疾患を脳も含めた全身で捉えて治そうとする。医学のパラダイムシフトが起きつつあるのだ。

⚫︎1日10分間の運動で 脳機能は向上する
 ここで注目したいのが脳と臓器の関係だ。

 高齢化社会を迎え、脳の健康が注目されている。定年が70歳になろうとする現在、脳の老化を防ぐことは社会の要請だ。しかし、脳機能は加齢により下がっていくため、老化に伴って記憶力や集中力の低下や判断の遅延などが起きる。

 定年の延長は労働力不足を補うためだが、ホワイトカラーが仕事の主体であるため、脳の衰えはそのまま労働の質の低下となる。

 ーでは脳を鍛えるにはどうすればいいのか?

 クイズやゲームのような脳トレや塗り絵が脳の老化に歯止めをかけると言われたこともあるが、ビジネスで使えるレベルの脳機能の維持には役に立たない。実際、クイズや塗り絵で定年延長に対抗できると考える人はほとんどいないだろう。

 ーではどうすれば、ビジネスで使えるレベルにまで脳を鍛えられるか。

 答えは運動することだ。脳を鍛えるためには体を鍛えればいい。これは、まさに臓器円環の仕組みを脳に利用することである。

 筑波大学体育専門学群の征矢英昭教授らはカリフォルニア大学と共同で運動が脳の機能向上に与える運動の影響を実験した。

 大学生を対象に、自転車を軽中強度で10分間こいでもらい、192枚の物体の写真を2秒間ずつ見せ、覚えてもらった。次に同一、類似、無関連いずれかの写真を計256枚見せ、最初に見せた192枚の写真と同じか似ているか無関係を答えてもらった。

 その結果、類似度が低い(=すぐに見分けられる)写真の正答率は、運動した人もしなかった人も変わらなかったが、類似度が高い(=見分けにくい)写真では、運動した人の正答率が明らかに高くなったのだ。

 運動によって判断力と記憶力が向上したと考えられる。征矢英昭教授は運動によって前頭前野(思考を生み出す部位)が活性化することも突き止めており、脳は体を動かすことで能力がアップすることが判明したのだ。

 繰り返しになるが、脳を鍛えるには体を鍛えればいいのである。

⚫︎『スマホ脳』著者が語る 運動の快感を維持する方法
 運動することで脳の機能が改善になる。同じことをベストセラーになった『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン/久山葉子 新潮社)の作者であるアンデシュ・ハンセン氏も述べている。

 同氏から話を聞いた。
 ハンセン氏によれば、私たちがスマートフォンを片時も離せなくなるのは「期待」のせいだという。

「重要なニュースがアップされるかもしれない」「次のタップで役に立つ情報が手に入るかもしれない」と予測する(=期待する)ことで脳内物質が分泌され、その気持ち良さによって私たちはスマホを手放せなくなるという。これはギャンブル中毒者にも共通する。つまり、スマホを使いながら、私たちはギャンブルを楽しんでいるのだ。

 だから私たちはスマホから逃れられずに無駄な時間を費やしている。そんなスマホに対抗するには、運動することが重要だとハンセン氏は言う。

「運動をした後は気分が良くなります。しかし、誰も運動中毒にはなりません。なぜなら、脳にとって重要なのは生存することであり、そのためにはカロリーを使い切らずに保存する必要があります。そして、私たちには怠慢という特性があり、体を動かしてカロリーを減らすことはできるだけしたくありません」

 とはいえ、狩りをしなければ食べ物を得られない。
 それゆえに「運動をすると脳は気持ち良くなり、もっと運動をしたくなりますが、必要なカロリーが得られれば、その後は怠慢に負けてしまうのです」。

 昔から腹八分目というが、脳にもそれがいえるようだ。腹がいっぱいになれば脳は体を動かそうとしなくなる。だから、怠慢に負けないためには、食べ過ぎないように節制した生活をするべきなのだ。

「私たちの認知機能、記憶力や集中力、創造力は運動による影響を受けています。これは数百の論文が裏付けています。運動はうつ病や不安症のリスクを減らします。しかし、私の母国であるスウェーデンでは若者の歩行量は2000年に比べて25~30%も低下しています。これは心の問題と戦う力が落ちていることを意味します」

 ー脳のコンディションを整えるには、年齢を問わず、運動が必要だ。

「スウェーデンでの調査によれば、2000年以降、子どもたちの運動量が低下したのはスマートフォンの影響でした。同じことは大人にもいえます。運動は学習力も向上させるので、運動しないことは生活に深刻な影響を与えるでしょう」

⚫︎集中力を高めるための 簡単な方法
 運動を続けることでセロトニンやドーパミンなどの脳内物質の分泌量が増え、脳のパフォーマンスを向上させ、幸せな状態を維持しやすくする。スマートフォンのような外部の刺激に頼らずに、体の中から幸せを感じられるように脳が変わっていくのだ。

「脳が感情や印象を創出するときや、自分自身が喜びや不安を感じるときは、環境からシグナルを受け取るのではなく、自分の肉体が発するシグナルを受け取ります。
 つまり、肉体の状況が感情を生み出し、快不快を生み出します。したがって、運動で身体機能を向上させることは、不安やうつに対抗する力を生み出すことにつながります」

 私たちの脳は体とつながっているため、体を健康にすることは脳を健康にすることと同義なのだ。

 若い時には寝食を忘れて何かに集中できたのに、中高年になって集中力が大幅に低下したと痛感している人は多いだろう。

 しかし、ハンセン氏によれば、「人は長い間、生き残るためには常に周囲に気を配る必要があったため、もともと気が散りやすい」という。
 では、獲物に襲われる心配のない現在において、集中力を維持するためにはどうすればいいのか。

 答えは簡単だ。
 ー集中を妨げるものを自分から切り離せばいいのである。

 ハンセン氏は、「スマホを別の部屋に置くべきです。そして、自分が興味を持てることで、ほどよく難しく、退屈と不安の中間のようなものを課題にすれば、集中力は高まります」とアドバイスする。

「この数十年で労働環境は大きく変わり、コンピューターが多くの労働を肩代わりするようになりました。今後、人々が行う重要な仕事の多くは、集中力や注意力を要するものとなるでしょう。デジタル機器の誘惑を振り切り、運動によってその力を養うことは、仕事で成功するためにも必要だといえるでしょう」

 にもかかわらず「私たちは動かなくなり、眠らなくなり、状況はどんどん悪くなっている」とハンセン氏は警鐘を鳴らす。

 ひとまずスマホを別の部屋に置き、散歩でも自転車でもいい、1日10分の運動を習慣づけることから始めよう。私たちの心と体はつながっているのだ。

(サイエンスライター 川口友万)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする