絶対見たい!皆既月食や流星群、満月など2022年注目の天文現象カレンダー
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◆皆既月食と天王星食が同時に起こる、今世紀最後のレアな天体ショーは見逃せない!
2022年も、バリエーション豊かな天体ショーが楽しめる1年になりそう。皆既月食と天王星食が同時に起こる珍しい現象や、しぶんぎ座流星群が好条件で観察できるなど、注目の天文現象をご紹介します。ぜひ、双眼鏡片手に楽しんでみては。
🌙1月1日 初日の出、細い月と火星が大接近
1月1日の未明から明け方にかけて、南東の低い空に細い月と火星が大接近します。また、すぐ近くにはさそり座の1等星アンタレスの姿も。高度が低く、火星が暗いので、肉眼よりも双眼鏡を使うのがおすすめ。観察後は続けて初日の出も眺められるので、おめでたい日になりそう!
💫1月4日 しぶんぎ座流星群
ペルセウス座流星群、ふたご座流星群と並んで三大流星群の一つである、しぶんぎ座流星群。1月4日朝5時~6時頃と、ちょうど観察に適した時間であることや、前日が新月なので月明かりの影響も受けないことから、今年は絶好の条件で観察ができるよう。ぜひ、早起きして流星を眺めてみて。
🌠2月 カノープスを観測するチャンス
りゅうこつ座のカノープスは、おおいぬ座のシリウスに次いで2番目に明るい星です。本来は白く輝く恒星ですが、地球の大気の影響で赤みがかかった色に見えるのも神秘的。残念ながら、日本ではカノープスの南中高度が低いので、なかなか見つけられませんが、2月はカノープスを見つけられるチャンス! 21時前後の30分程度、南の空が開けた場所で探してみましょう
💫4月20日~5月7日 水星が今年一番観測しやすい時期
水星は太陽に最も近い惑星であることから、観察しづらい天体の一つ。今年、太陽から見かけ上で水星がもっとも東に離れるのが4月29日。4月20日から5月7日の期間に、日の入り直後の西の低空で見つけやすくなります。明るい空に探すのは難しいので、その場合は双眼鏡を使うのがおすすめ。また、5月2日と3日は細い月が水星のそばに輝くので、一緒に観察してみて。
🌕7月14日 スーパームーン(満月)
月と地球が最接近したタイミングで起こる満月で、1年で一番大きく見えます。最も遠いときと比べると、見かけの直径が約14~15%大きく、約30%明るく見えます。まれに年に2回起こることもありますが、今年はこの日だけなので、大きく輝く月を見逃さないで。
💫7月17日~8月24日 ペルセウス流星群
毎年夏のビッグイベントであるペルセウス流星群。流星が見え始めるのは午後9時から10時頃で、真夜中頃からがより観察しやすい時間に。ピークは8月13日頃で、華やかな天体ショーを楽しむことができます。
💫9月10日~12月10日 おうし座流星群
10~11月を中心に活動するおうし座流星群は、放射点が北と南にあり、南流星群と北流星群に分かれています。南群は9月10日~11月20日頃まで出現し、ピークは10月10日頃。北群は10月20日~12月10日頃までで、ピークは11月12日頃です。
流星の数は多くはありませんが、火球と呼ばれる明るい流星が出現する可能性があります。活動期間が2か月もあり、オリオン座流星群やしし座流星群の活動時期とも重なるので、たくさんの流星が楽しめそう!
🌕9月10日 中秋の名月(満月)
中秋の名月は、旧暦8月15日の十五夜にお月見をする習わしのこと。今年、満月になるのは19時ごろ。本来は、中秋の名月だからと言って満月ではないのですが、昨年に引き続き今年も満月と重なります。ぜひ、満月を見上げてみて。
🌙🌕11月8日 皆既月食&天王星食
今年、最も注目したいのは皆既月食。地球が太陽と月の間に入ることで、月が地球の影に入り欠けて見える現象のことです。今回、部分食の開始は18時09分、皆既食の開始は19時17分、最大食の開始は19時59分と、日本各地で長い時間楽しむことができます。
さらに、月食の最中に天王星食も見られる珍しい現象が起こります。なんと、これが起きるのは少なくとも今世紀ラスト! 東京では20時40分頃に、赤褐色に輝く月の左下から天王星が潜入し、21時23分頃に月の下から出現します。天王星は遠く、更に暗い星のため双眼鏡や望遠鏡を使うのがおすすめです。