のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

手紙

2006-10-11 01:09:05 | 通勤快読
8日の日曜日の盛岡出張の折に東北新幹線のホームで東野圭吾さんの「手紙」を買って読みました。
ちょうど文庫化されたばかりで、最近映画化もされています。
実はたまたまこの映画の特別試写会の招待状もあるのですが残念ながら今のところ都合がつきそうにありません。

小説の方は、ひさびさに考えさせられる内容でした。
犯罪というものの重さとそれを取り巻く世の中、ずしりとくる話です。
ただ主人公の妻になる由美子の存在には、ちょっとありえないいとおしさがあります。
これまで東野圭吾さんの作品もたくさん読みましたが、強く印象に残るものの一つです。
ミステリー作家の域を超えた著者の奥行きの広さを感じる作品でした。

その他に最近読んだ本では、その東野圭吾さんが選者となったスペシャル・ブレンド・ミステリー「謎001」という8作の短編集、その中の宮部みゆきさんの「サボテンの花」だけは過去に読んでいました。私としては、高橋克彦さんの「北斎の罪」と小杉健治さんの「手話法廷」が面白かったかな。

他には思いっきりベタ?なミステリー内田康夫さんの「しまなみ幻想」も読みましたが、こちらはそのまんま旅情ミステリー火曜サスペンスとかなんとかのTVドラマの脚本のような作品でした。それなりに楽しめることは楽しめるもののそれだけという感じの本ではあります。

東野圭吾さんの作品は久しぶりでしたが、「手紙」を読んで次の通勤快読もまた東野圭吾さんのまだ読んでいない作品(すでに20冊ほども読んでますが・・・)にしようかと思ってます。