のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎

2013-04-28 23:17:21 | 通勤快読


伊坂幸太郎さんの新しい連作短編の文庫を読みました。

ユニークなストーリーで読みやすくあくまで軽い感じで読むのがいい小説です。

読んでいて実際に話しが続いていることもあり連作短編というイメージもあまり強く感じませんでした。
でも長編小説かと言われるとちょっと違うなとは感じます。

ネタ的には、簡単に言うと主人公の男性、星野一彦が大きな借金?のせいで謎の組織のバスに乗ってどこかへ連れていかれることになり、その連れていく側の担当の巨漢の謎の女性、繭美といっしょに、一彦の要望でバスで連れていかれる前に、彼がこれまで同時に交際していた女性5人に順に別れを告げに行く、ただ行くだけだと話がややこしいのでその巨漢の繭美と結婚するからという嘘の理由をつけた上でって言うなんとも意味不明な展開ではあります。


その5人の女性ひとりひとりとエピソードをまじえて会う話が連作になっています。
巨漢の繭美のキャラクターが非常に面白くて別れを告げられる女性と一彦とのそれぞれ3人のやりとりだけで組み立てられているわりには話は面白く出来ています。
でもって最後にバスでどこに連れて行かれるのかっていうと話はそこで終わり。

終わっちゃうことに賛否はあるでしょうけど、読後には無きゃ無いでもいいような気になりました。

これまで伊坂さんの作品をそれほど読んだわけではありませんが著者らしさはよく出ているんじゃないかと思います。



Sony DSC-RX100

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カッコウの卵は誰のもの・・・東野圭吾

2013-03-29 00:06:42 | 通勤快読


東野圭吾さんの新しく文庫化された小説です。

長さを感じさせない展開の早さがいいです。
でもラストのどんでん返しとか、うならせるような結末とかって点では、期待通りとはいかなかったのが残念。

もちまえの勢いで読ませるテクニックでごまかされますが、無理やりまとめた感じでいまいち辻褄があわないようなところもあります。
その意味で少しもったいない作品ですね。
もうちょっとじっくり推敲すればもっと素晴らしい作品になったと思うのですが…。


docomoの携帯カメラ

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乃南アサ 『自白』読みました。

2013-03-11 00:54:53 | 通勤快読


久々の刑事小説です。
本屋さんで何にしようかと迷ったときは、以前読み慣れた作家の最近の文庫化を探すようにしています。
ちょうど乃南アサさんの作品が文庫化されたものがあったのがこの『自白』です。

でも最初は4編からなる短編集だと知らずに買って読み始めたので、最初の作品の途中で、さぁここからどのように、どんでん返しとか展開するのかなってワクワクしてたら、ありゃ? 終わっちゃうよこれって感じでちょっと拍子抜けしてしまいました。

普通はカバーの裏表紙に短編集とか書いてあるものなのですが、ノスタルジー刑事小説としか書いてなかったので気がつかなかったんですね。

でも刑事・土門功太郎を主人公にした短編集とわかって読むと短いですが、それぞれになかなか味のある作品でした。
『自白』っていうタイトルでまとめられているとおり、取調べ室でのやりとりが出てきて、それも別に迫力があるとか凄い描写とかぜんぜんなくて淡々としているのですが、刑事って実際こんな感じかなっていう現実的で渋い味が出ています。

ただ乃南アサさんと言えば女刑事音道貴子シリーズの大ファンでイメージが強かっただけに、そのイメージだとだいぶズレますね。

それからこれらの小説が昭和45年あたりを中心に背景としていていろんな流行歌やそのころの世相が反映されている点は懐かしい感じで読めました。
乃南アサさんが私と同い年なので、その頃の印象も似た感じなのでしょうね。

東京ディズニーランドOPEN、よど号乗っ取り事件、三島由紀夫の割腹事件、ホテルニュージャパンの火災などが出てきたり、走れコータローやら圭子の夢は夜ひらく、鶴田浩二の傷だらけの人生とかがストーリーの中にさりげなく出てきて、なるほどノスタルジー刑事小説とは上手く言ったなって納得しました。


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夢をかなえるゾウ

2013-03-06 23:26:50 | 通勤快読


通勤時に本を読もうという気になること自体久しぶりで、わずかではあっても精神的に余裕が出てきたからだと思います。

この本は累計200万部のベストセラーなのですが、ジャンルがなんだか不明でこれまで手に取ることもしなかった本です。
これまた、たまたま立ち寄った本屋さんに山積みしてあったのでいまさらですが読んでみました。

すぐに読めてしまうところはいい本です。それでもジャンルはやっぱりよくわかりません。
ビジネス書っぽいですが、お笑いみたいな部分もあります。

逆にそこがこの本の良いところなのだと思います。
内容そのものはどうということはないですが、ビジネス書なら眠くなって最後まで読めない内容をユーモア小説仕立てで書くことで簡単に最後まで読ませてしまう点で「もしドラ」とか、漫画で読む歴史書のような本との共通点を感じました。

こういう本は読みにくいものを上手く読ませるかわりにどうしても中途半端な印象を受けてしまう点は否めないですね。



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50代から上手に生きる人ムダに生きる人

2013-03-06 22:35:06 | 通勤快読


久々の通勤快読記事、以前に実家に帰省した帰り新大阪駅の本屋さんに山積みしてあったので50代ってだけで買った本です。
徒然草を題材にした生き方論ですね。

結論的には「もう歳なんだからそんなに頑張らんでいいよ」って感じでしょうか。
歳とってなおギラギラした人や過去にしがみついている人とか、みっともないからやめましょうみたいな。

なかなか面白おかしく書いてあるので共感できる内容ではありますが、だからどうというものでもないですね。
若い人が読んでも全くつまらないんじゃないかと感じます。

実際に50代になって中途半端に頑張っている( 私みたいな ) 人には肩の力が抜ける点で良いかと思います^^;


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