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バーゲンセール

2008年07月03日 | アパレル放談
今年もバーゲンセールの時期がきました。
以前のBlogにバーゲンセールの事について2度ほど書きました。
バーゲンの記事
夏物バーゲンの記事
どちらも、アパレルと小売業界の混乱について、アパレル業界の現場から離れた
私からの危惧を述べたものです。
従来のバーゲンセールによる市場の混乱は、小売店が店頭の不振をバーゲン時期を早めたり、
ファミリーセールや特商などのバーゲン催事など、小売業界やアパレル業界の
売れ行き不振や在庫過剰などの供給側の事情が優先したものでした。
その供給側の事情に、お客側も加わって、買い控えや上手なシークレットセール?などの
利用など、供給側と顧客側が、互いに「狐と狸のバカし合い」の状況になっていると
揶揄しました。
今年は少し様相が異なっているように感じます。
テレビや新聞を開く度に、「燃料、食料の値上げ=資源問題」、「サブプライム問題=金融」
「温暖化=環境」、「年金、後期高齢者保険=社会保険」、「国と地方の財政」、「少子化」等、など、ナド
どれも長期化し構造的な問題ばかりです。
心理的に消費から遠退いてしまうのは、理解出来ます。
供給側の問題も「百貨店やSCの低迷」、「益々深刻化する地方の商店街」、「FA採用の採用コストアップ」
「中国生産のコストアップ」、「Webショッピングの台頭」等、など、ナド。
数え上げれば切りが無いほどです。
そのに加え、少子化の影響が、いよいよヤング市場に出てきたようです

バーゲンを「狐の狸のバカし合い」などと揶揄している場合ではない状況です。
効果的な対応策を見つけ出す事は至難の業です。

我々が長年に渡って浸ってきた矛盾を真摯に見つめなおす事しかないと思います。
この矛盾を時間をかけて、一つ一つ解決するしかないと思います。

矛盾=リスクヘッジによる生産と販売
(委託・値引・再販制度・延べ勘定・手形・安易な受発注制度・海外生産偏重・下請け苛め
専門店取引慣行・百貨店取引慣行)