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バーゲン 

2007年07月11日 | アパレル放談
祇園祭の鋒たてが始まり、いよいよ真夏を告げようとしています。
一方では百貨店や専門店のバーゲンは6月末から開始して、既に終盤戦の様相を呈しています。
夏の終わりを感じます。
地球温暖化は年々バーゲンセールにも影響しているのか?、私には異常に感じます。
昨年6月26日の私のBlogに「夏物バーゲンセールについて」と言うタイトルで私見を投稿をしました。
私も現役時代はそれほど抵抗感もなく、むしろ業界のスタンダード?に従ってセールを捉えていました。
その私が、消費者の立場になると、昨今のバーゲン状況に腹立たしさを感じます。
最近は腹立たしさを通り越して滑稽にさえ見えてくるものです。

失礼な喩えで恐縮ですが、さながら小売店、アパレルと、お客様との「狐と狸のバカシ合い」と言った感じに見えてきます。

最近のバーゲンの異常さに、お客様はアパレルや小売店の手の内を読み、買い控えして、早いセールを待ち」、一方、アパレルや小売側は、「特別企画のセール対策用商品?で早いセールに対応する」お互いが、しのぎを削って、騙し合い、駆け引きの様相です。
お互いが騙した(勝った)つもりが、お客様は「セール対策商品を買ってしまったり」、小売やアパレルは、「一時的な売上を確保するが、お客様に不満足を与えてしまう」ことになってしまいます。

アパレルのSPA化や在庫管理体制が進み、小売側も期中仕入れ体制が確立した結果、流通の在庫が抑制傾向にあります。

最近の生産流通の変化は、名岐地区を中心とした量販アパレルやOEM/ODMアパレルが専門店や百貨店へのチャネルを開拓しつつあります。

早く長いセールの対応のために、アパレルや小売店側はその対応策を余儀なくされています。
彼等の企画生産した「セール対策用特別企画商品」のウエイトがこの時期に多く品揃えされます。
新規参入のアパレルにとっては中国生産を上手に活用すれば充分採算が合います。
一見してそれと判る商品がセール対策用商品が山と積まれています。
小売やアパレルの年間のMD計画に組み入れられた「シーズンMD」と言えそうです。
日本版トランジット商品(企画)といえます。
組み込まれたセール対策用商品企画は、アパレルと小売に一時的な売上と利益を生むことになります。

一般的のお客様は、今のところその事に気づいていない感じですが、そろそろ気がつくのではと、お節介ではありますが懸念しています。
今、社会問題化している、牛肉や中国産の食料品や薬品などとは異なるものとは思いますが、少し後ろめたい感じがします。
お節介な事でお叱りを受けそうですが、老婆(爺)心としてお許しください。