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即断・即決・即実行・即撤退? 「私の心に残った語録」Ⅰ

2006年07月25日 | 今様隠居道

イトキン㈱入社2年目の時に、上司の病気入院のために、急遽MDに指名をされました。
抜擢の人事ではなく、やむにやまれぬ人事だったのだろうと思っています。

その時の私は、ようやく営業の事が少し解りだした頃だったので、その素人がMDという、今から思えば随分無茶な人事でした。
当時は教育、研修制度といったものもなく、即MDの実務を行なうという時代でした。

私は入社2年でMD経験もなく、仕方なく前任者が行なっていた業務を、そのまま忠実にフォーローしていました。

ある時に、私の仕事ぶりをご覧になっていた辻村金五社長(当事)からお言葉をかけられました。

「わしの言ったことを直ぐやらないのは馬鹿だが、わしが言ったことを何時までたってもやっているのは、なお馬鹿だ!」

前任の先輩の作業に何の疑問も持たず、改善もせずに、漫然と仕事をしていた私に、新しい提案や企画を期待されていた結果のお言葉だったと思います。
この一言は、その後の私のアパレル業界での仕事の指針になりました。

企業にとっては結果(実績)は重要では有りますが、結果責任より、経過責任=不作為責任の追求の方が厳しかったように記憶しています。

「即断・即決・即実行→ダメなら即撤退」という手法は、予測が難しく、変化の激しいファッションアパレルにとって、一つの考え方と思います。
特に即撤退の決断も重要なのでしょう。

私が最初に触れた「語録」の一つです。