TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

INSIDE JOB / DON HENLEY

2009-02-04 23:44:50 | AORとか
だいぶ間が空いてしまったんだけど、DON HENLEYついでの続きということで現時点でのDON HENLEYの最新作にあたる「INSIDE JOB」について。

このアルバムのリリースは2000年。なんだかんだ言ってもう10年近く経ってるんですな。で、その前の「THE END OF THE INNOCENCE」が1989年でしたから、このアルバム自体11年ぶりだったわけです。まあその間にEAGLESの再結成とかあったわけですから仕方ないんでしょうけど。まあそのおかげで、このアルバムにはEAGLESメンバーの参加も目立ってるんでしょうけどね。「THE END OF~」もかなり大人な雰囲気になってましたが、この「INSIDE JOB」もう熟しきってます。とにかくシブイんですよ。

大陸的で壮大なバラード、まさにDON HENLEYの声質にベストマッチした「TAKING YOU HOME」、アコギとオーケストレーションをバックに淡々と歌い上げる「FOR MY WEDDING」、ミステリアスなロック「WOKIN'IT」、プログレッシブな匂いがプンプンする「INSIDE JOB」、荒野で語りかけてくるような抒情詩「DAMN IT,ROSE」、タイトルからして「ONE OF THESE NIGHTS」を思わせるような幽玄なナンバー「MISS GHOST」、おとぎ話を負の視点から描いたような緊張感とおどろおどろしさ「THE GENIE」、ラストナンバーに相応しく、このアルバムにはちょっと異なる雰囲気をもった前向きなナンバー「MY THANKSGIVING」。こうして見ると前の3作品に比べて秀逸な曲が揃ってるようにも思える。

小生的にはやはり「BUILDEING THE PERFECT BEAST」が最高傑作と思いつつも、それって結局「BOYS OF SUMMER」や「SUNSET GRILL」といった特定個々の曲が好きだから、ということなのかな。この「INSIDE JOB」では前3作にあったようなポップな曲は影を潜め、アルバム全体の雰囲気が陰鬱で心に訴えてくるような曲に統一されていて、計算し尽くされたようにDON HENLEYらしさが引き立てられているように思います。遂にこの域まで来たか、というような集大成的な作りの名作です。
これもまたどの曲も歌詞がものすご~く深そうです。こういうときに輸入盤じゃなくて日本盤買っときゃよかったな~と思うも後の祭り。

EAGLESの最新作を聴かれた方には、是非ともこのアルバムも聴いて欲しいな~。

INSIDE JOB / DON HENLEY
DON HENLEY(vo,ds) GLENN FREY/DANNY KORTCHMAR/DON FELDER/DEAN PARKS/MIKE CAMPBELL/FRANK SIMES/STEVE GURR/STUART BRAWLEY/STEUART SMITH/JIMMIE VAUGHAN/ TIM PIERCE (g) RANDY JACKSON/JEBIN BRUNI/LARRY KLEIN/BOB GLAUB(b) JAI WINDING/DAVID PAICH/BEN TENCH/LANCE MORRISON/TIMOTHY DRURY/JOHN COREY(keys)SCOTT CRAGO/GREGG BISSONETTE (ds) MICHAEL FISHER/STAN LYNCH(perc)STEVIE WONDER/DORIAN HOLLEY/DARYL PHINNESSEE/MARVYN WARREN/JOSEF POWELL/CARMEN TWILLIE/JULIA WATERS/LUTHER WATERS/MAXINE WATERS/OREN WATERS/MONALISA YOUNG/TERRY YOUNG/KEVIN DORSEY/MICHAEL MISHAW/JANA ANDERSON/VALERIE CARTER(vo)

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