TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

JADE/JIMSAKU

2006-04-07 00:58:18 | J-FUSION
久々にJIMSAKUネタに戻って、今回のご紹介は3作目「JADE」。1992年8月リリースです。

2作目で花開いたバイオリンをフューチャーした「熱い」ラテンフュージョンバンドとしての地位を確立させたのがこのアルバムと言えます。

1曲目「SONGO DE GO GO」。ラテンフレーズに中井一朗のエレクトリックバイオリンとホーンセクションの絡みが印象的。JIMSAKUのお二人にパーカッションが挑むソロバトルが素晴らしい。
続く「WHAT'S UP?」ではなんと本田雅人がゲスト参加。重いリフに載る本田氏のサックスが渋い。けどシンセの音がどことなくSHAMBARAっぽくて、そういやサックスの代わりに誰か歌ったらSHAMBARAになるな~なんて思わぬでもない。
3曲目「初節句」では琴をフィーチャー。こりゃラテンじゃないないっすね。パーカッションリズムも和太鼓チック。琴の調べにバイオリンのもの悲しげなメロディー。タイトル通りとってもジャパニーズな気分です。隠れた名曲じゃないすかね。
続く「PARADISE IN THE CLOUD」はピアノリフが印象的な軽~い感じのポップフュージョン。ここでも吉弘千鶴子さんのリコーダーがいい雰囲気です。やっぱり電気楽器一辺倒でない音って聴いてて安らぎを感じます。
そして「AFTERNOON TEA」。本田雅人のフルートと小林正弘のフリューゲルがフィーチャーされた、いやこれまたタイトル通りのほっこりとしたナンバーです。そういや熱帯JAZZ楽団っぽいですね。関係ないけど、この曲聴いてたら櫻井さんがベンツのコマーシャルに出てたのを思い出しました。BGMはこの曲だったような気もするし、全然違う気もするし。
6曲目「GIANT FORCE」。前作「45℃」を彷彿させる、是さんのギンギンギターがフィーチャーされたハードなナンバー。
続く「MOON STONE」は吉弘さんのシンセによる美しい音が全体を包み込む、バイオリンメロによるレゲエリズムのバラード。
8曲目「CASCADE」も吉弘さんのアレンジにより、自身のフルートをフィーチャーした、スムースジャズっぽいナンバー。「PARADISE IN~」と「MOON STONE」も吉弘さんのアレンジでしたが、森村さんのドラテンなアレンジとはまた異なり、ほんわかした気分にさせてくれるんですよね。ところで男性スキャットが入ってるんですけど、歌ってるのは神保さんですかねぇ。元々櫻井さんは歌うのは好きそうですけど、でも声の感じはやっぱり神保さん。
9曲目がJIMSAKU100%による最初の曲、「FIREWATER」。初めて聴いたときはドギモを抜かれました。ベースとドラムだけで曲を構成しちゃうという発想はこの人達じゃなきゃできないですよねぇ~。左足でクラーベを刻むという神業もこの曲が初めてだったんじゃないでしょうか。この発想も凄いです。今やソロドラムパフォーマンスにSYNCHRONIZED DNAとドラム単独での可能性をひたすら追求する神保さん。その原点がこの曲にあるように思います。
最後の曲「PASSION FLOWER」では再び本田雅人がEWIで登場。ブレイクのたびに変化するキメとEWIとギターのユニゾンによるサビがなんともカッコいい。吉弘さんのアレンジもバリエーションに富んでいて誠に素晴らしい。

JADE/JIMSAKU
TETSUO SAKURAI(b)AKIRA JIMBO(ds)HIROKUNI KOREKATA/YUJI TORIYAMA/TAKAYUKI HIJIKATA/JUN KAJIWARA(g)KEN MORIMURA(keys)CHIZUKO YOSHIHIRO(keys,fl,recorder)MAKOTO KIMURA/MICHIAKI TANAKA/YOSHIHIKO MIZA/KAZUHIRO MISHIMA(perc)SHOJI HARUNA/MASATO HONDA(sax)SHIRO SASAKI/MASANORI SUZUKI/MASAHIRO KOBAYASHI(tp)SATOSHI SANO(tb)ICHIRO NAKAI(violin)YOKO NAITO(琴)
コメント
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