北緯43度

村上きわみの短歌置き場です

「未来」12月号(2015)

2016-01-01 | 未来

砂浜にあわだつ波の縁かがりどんな弱まりにも適いたい

遠ざかりながら深まる 会うたびにカササギの話をしてくれる

単純なからだを開きあいながら大きく吸って吐いて、殴った

漕ぎながらすすめば濁るさびしさに九月の皮膚は剥がれやすくて

デセールの皿に残った栗色のこころもとない実景にいる

 

 


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