いくたびも川を見下ろすくらぐらと氷をのせたまま流れる水を
如月の息をこぼして朝夕のおまえはとても犬らしくなる
裂けながらはげ落ちながらこの冬のきわみに立っている裸の木
たどりつく夢からさめて水際に胸をよごしている鳥たちよ
かなしみが洩れてあたりを乱すまで川のかたちで待っていたのか
いくたびも川を見下ろすくらぐらと氷をのせたまま流れる水を
如月の息をこぼして朝夕のおまえはとても犬らしくなる
裂けながらはげ落ちながらこの冬のきわみに立っている裸の木
たどりつく夢からさめて水際に胸をよごしている鳥たちよ
かなしみが洩れてあたりを乱すまで川のかたちで待っていたのか