わずらいの底方に小さき咎あるを知りそむる日の粥の白さは
長兄の指に拭われまなぶたは淡く少しく死ににじりよる
かあさん、と呼ばう声音のくぐもりを部屋に残して帰りきたりぬ
間際まで水に親しむやさしさよ木綿の夜着にからだを包む
滾滾と湧き出ずるがに身を絞りひとりの夜を閉じてしまえり
わずらいの底方に小さき咎あるを知りそむる日の粥の白さは
長兄の指に拭われまなぶたは淡く少しく死ににじりよる
かあさん、と呼ばう声音のくぐもりを部屋に残して帰りきたりぬ
間際まで水に親しむやさしさよ木綿の夜着にからだを包む
滾滾と湧き出ずるがに身を絞りひとりの夜を閉じてしまえり