両耳をわずかに立てて雪を聴く犬の時間に生きるおまえは
駈け回ることもなくなり寝息まで老いてこのまま澄んでゆくのか
遠のいて弱まる夜をあたためる蕪のスープに麦ひとつかみ
どのような命にふれてきたのだろう小さいひとはゆびを揃えて
低いねえ こらえきれずにあめゆきをこぼし始めるあなたの雲は
両耳をわずかに立てて雪を聴く犬の時間に生きるおまえは
駈け回ることもなくなり寝息まで老いてこのまま澄んでゆくのか
遠のいて弱まる夜をあたためる蕪のスープに麦ひとつかみ
どのような命にふれてきたのだろう小さいひとはゆびを揃えて
低いねえ こらえきれずにあめゆきをこぼし始めるあなたの雲は