両耳を風に咬まれて立っている そうだね、みんな誰かの子ども
あかるみに出るのだろうか海沿いをゆくときバスが少しこわばる
真夜中の薬罐の湯気の奔放を犬と見ていた くるしくはない
曇天のつづく暮らしのなかほどをドリンクバーのみどりで汚す
声ひくくなじりあう一組がいて傘がつくっている水たまり
火が舐める海苔のうらがわ こなごなになるのはとても簡単なこと
よいひとのよい骨格をやわらかい火があたためてくれますように
両耳を風に咬まれて立っている そうだね、みんな誰かの子ども
あかるみに出るのだろうか海沿いをゆくときバスが少しこわばる
真夜中の薬罐の湯気の奔放を犬と見ていた くるしくはない
曇天のつづく暮らしのなかほどをドリンクバーのみどりで汚す
声ひくくなじりあう一組がいて傘がつくっている水たまり
火が舐める海苔のうらがわ こなごなになるのはとても簡単なこと
よいひとのよい骨格をやわらかい火があたためてくれますように