裂けたままゆたかに実るさびしさを見ている(そうか、あなたがまゆみ)
うつむいてこぼす桃色そのように鳥を幾羽も招くのだろう
ひとしきり翳りを舐めて舐め飽きて黒猫はひなたへ身をのばす
真夜中に飲む青汁のすこやかな濁り いつまで未来だろうか
はつあきの外側にからだを置いて火を継ぎ足せば爆ぜる心葉
ひとのこころのしくみあやうくごふごふとマンホールから水は溢れて
出て行けと叫び続けるひとたちの そのかたまりの声の寸寸 ※ルビ「叫び」おらび
燃えているものを見たくて検索の窓に「ジミヘン 火」と入れてみる
怒りさえやがて古びてゆくけれどYouTubeにはなんでもあるね
サッチモにあわせてそっと歌うときWhat a “ fuckin' ” Wonderful World