北緯43度

村上きわみの短歌置き場です

「未来」01月号(2012)

2012-02-13 | 未来

あさなさなかきくどかれてしどけなくゆるむ霜柱の弱虫め

秋の水は暗いねと言う(ころされるゆめをみた日のおまえやさしい)

サドルから男言葉を投げあって十代はつくづく火の種族

寝転んでうみうしの絵をながめいる外つ国の子よ、畳は甘い

「始末」ということばに軽く濡れながら球根のおしりをなでている

厚物の菊をいびつに調える叔父の流儀のさびしさは佳い

だるそうな雲に酔う この週末はいきものだけをかわいがろうね

紅葉にだまされたくて吊り橋を渡る何度もわたくしを脱ぐ

ほんとうはずっとふざけていたいだけ風がこすっている秋の弦

つながりをほどかれたまま枝先に残んの花を滲ませている


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (きわみ)
2012-02-13 14:13:29
このあたりまではなんていうか、今までの書き方でしのいでる感じですね。
どれくらい変わっていけるかなあ。
自分にびっくりしたい。
その余地がまだありますように。
返信する
わあい♪ (すぎな)
2012-02-13 16:47:47
さっそくチェック!
たのしみです。

題詠……わたしもちょっと(いや絶賛?)迷い中です。誰も気づかない頃にこそっと紛れ込むかも(笑)
返信する
Unknown (きわみ)
2012-02-13 20:33:54
すぎなさん こんにちは
反応はやっ(笑)

(もしかしてTwitter始められました?)

題詠迷いますね。
苦しいことになるのはわかってるんだけど。
紛れ込んだらこっそり教えてくださいね。
返信する
むふふ (すぎな)
2012-02-14 22:33:28
ごめんなさい~ついったー、まだこっそり覗く組です。昨日も覗いて、ををっ!と走ってきたの。はじめたらおしらせします。
題詠はできるとしても夏からかなあ。まず、結社に出すのが10首そろってないときがあるのをなんとかしないと……(-_-;)
きわみさんの「変わっていけるかなあ」がまぶしいっ!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。