冬は息、ふゆは銀鼠 今生の枝をたたんで火中にくべる
朝に会うひとみな清く雪道に薄花色の影を落として
洞ふかき樹木のようにねむりつぎ犬がわらっている夢のふち
きざすまで待てば深まる雪空をことほぐように啼く鳥がいて
須臾の間をさむく小さく欠けながらどのひとひらも地に触れたがる
冬は息、ふゆは銀鼠 今生の枝をたたんで火中にくべる
朝に会うひとみな清く雪道に薄花色の影を落として
洞ふかき樹木のようにねむりつぎ犬がわらっている夢のふち
きざすまで待てば深まる雪空をことほぐように啼く鳥がいて
須臾の間をさむく小さく欠けながらどのひとひらも地に触れたがる