北緯43度

村上きわみの短歌置き場です

「未来」2月号(2018)

2018-07-07 | 未来

心拍を探られている霜月の胸を港のようにひらいて

木枯らしに巻かれ残んの実をこぼすほつえしずえという美しさ

庭先に秋をあつめて焼べている長子であればことば少なく

クスクスをこぼしつづける真昼間を会いたいひとはこの世の外に

まきこまれやすい体を診せながら質されながら冬を迎える


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