つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

林家正楽師匠の紙切り演芸の想い出

2024年01月29日 | 演芸
 紙切り演芸の第一人者の林家正楽師匠の「ラストクリスマス」(今年も来たよ!サンタクロース)」公演を池袋演芸場で友人の曽雌安雄さんと一緒に観覧しました。林家正楽師匠が三代目を襲名してから毎年開催されて今年で22回目となります。演芸場には珍しく若い女性も多く満席の盛況でした。

 プログラムでは、最初は「紙遊び」です。サンタクロースに扮した林家正楽師匠がクリスマスに関するものを次々に披露していきます。

 「紙切り」のコーナーでは、客からの注文を聞いて切っていくもので、通常の寄席と同じスタイルです。寄席では3作品位ですが、この日はたっぷりと時間を要して6作品を披露してくれました。サンタクロースとトナカイ、播磨屋、助六と揚巻、太神楽の仙三郎(リンゴとバナナと出刃包丁)、漫才のナイツ、そして最後は客席にいた子供が差し出したぬいぐるみ人形の紙切りでした。

 何を注文してくるか分からない状況で即座に完成していく技は紙切り演芸の巧みの醍醐味です。紙切りを完成させて客席に披露すると、観客からは、凄い!素晴らしい!と万雷の拍手が沸き起こります。
 今回、林家正楽師匠の直弟子となる3人(林家楽一、林家富楽、林家楽三郎)が出演して、得意とする作品の紙切りを披露していました。

 「シルエット」では、後方の白い幕に次々映し出されるスライド映写です。テーマは「日本の秋と冬」でした。読書、月見、運動会、神輿、紅葉、餅つき、年越しそば、除夜の鐘、初日の出、初詣、宝船、雪合戦などです。よくもまあ沢山の紙切りを作成するものであると敬服してしまいます。今年も林家正楽師匠の「紙切り演芸」をたっぷりと堪能しました。
(2021年12月25日)


相合傘


雪の結晶
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