いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

火事場泥棒に資金提供する日銀のいかがわしさ(続き):怪しげな経済学者のコメント 

2011-04-02 19:40:50 | 日記


JAXVN:
単なる偶然でしょうか。逆転している池田信夫氏の認識

池田信夫氏はご紹介の記事(昨日4月1日の)は冗談で、本当はこちらが正しい、というつもりのようですが

「意味不明な「国債の日銀引き受け」池田 信夫 から、転載、

(中略)
彼らがよくいうのは「1930年代に高橋是清が国債の日銀引き受けでデフレから脱却した」という話ですが、当時は国債の市場がほとんどなく、大不況で買い手もいなかったから、日銀が引き受けたのです。国債を中央銀行が引き受けることは別に「禁じ手」ではなく、国債を直接買っている中銀もあります。市場で国債が消化されていれば、中銀が市場から買うのも政府から買うのも同じことです。

逆にいうと、政府が強制的に日銀に引き受けさせることが特別なのです。国会決議で日銀に引き受けを強制するのは「国債が通常の入札では消化できない」というシグナルを市場に送って長期金利の上昇をまねくおそれが強い。さらに井上さんもいうように、財政規律が失われて財政破綻が早まるリスクも大きい。

(2009年2月11日 ... 昔々あるところに、「リフレ派」という(自称)経済学者がいました。リフレーションというのは要するにインフレのことで、「インフレ派」というのは格好が悪いので、こういう名前にしたんだそうです。こんな奇妙な「派閥」が存在するのも ...)

リフレ派のねらいは、国債の引き受けによって日銀に通貨を供給させようということらしいが、日銀は震災後に110兆円以上の資金を供給しています。これは市場から国債を買っているので、日銀が国債を引き受けるのと同じです。「100兆円規模の資金供給」は非常手段でも何でもないこのように初歩的なマクロ経済学も理解していないジャーナリストが「非常時」がどうとか勇ましい話で財政支出を迫り、金をばらまくのが好きな政治家がそれに便乗する図は、昔の自民党時代に戻ったような印象を受けます。」太字赤字は筆者)
http://agora-web.jp/archives/1294143.html

JAXVN:
池田氏が「日銀が100兆資金供給することは非常手段でもなんでもない」というのなら、震災がなかったとしても政府が税制支出を100兆円増やす事はできた、ということです。それがなぜできていなかったのでしょうか池田氏の言っていることはまるで逆です。日銀は政府に100兆円を出すことができるのに、そのお金を投機筋に回し異常な円高を起こしたのです。これは通常時でも許される事ではないのに、それをよりによってこんな非常時に行ったのです。池田氏の言っていることはまったくの逆です。日銀の「犯罪」に加担する犯罪的言動、と言っていいかもしれません。

いかりや:
>日銀の「犯罪」に加担する犯罪的言動、と言っていいかもしれません。・・・全く同感です。

”「100兆円規模の資金供給」は非常手段でも何でもない。このように初歩的なマクロ経済学も理解していない・・・”と、いとも簡単に彼は切って捨てている。しかしその結果、実態経済でどのようなことが起きたか、それがどのような効果があるかについては全く語らない。それを語らずして、他人を批判する資格はない、知っていてわざと語らないで他人を批判するのは卑怯者・・・だから似非経済学者と言われてもしかたがない。彼には100兆円規模の資金が市場にどのように流れ、何が起きたかについては彼は全く関心がないらしい。

 3月21日彼のブログには、「円高の謎」と題して超円高についてコメントがあるが、日銀の100兆円が関係していることには全く言及していない、片手落ちである。もっとも、彼にとっては今回の76円台の円高は経済学者らしくない発想「(笑)」だというのだからやむを得ないが・・・。

 彼のコメントは つまりもともと現在のレートは政治的に割安に抑えられているので、投機筋が一挙に抵抗線を破れば、日本政府も次の抵抗線(たとえば75円)まで退却するという読みがあったのではないか。10年ぶりの協調介入で抵抗線を守ったのは、投機筋にとって予想外だったかもしれないが、いったん83円台まで戻した相場はまた80円をうかがっている。”とまるで相場師のようなコメントである。

さすがに、これではまずいと思ったのか、次のような後付の空講釈をしている。

”実質実効レートで見ると、現在のレートは1995年より30%以上も低い。これはこの15年間にアメリカの物価が40%近く上がったのに対して日本の物価上昇率がほぼゼロだったためで、日米の物価上昇率の差を勘案すると、まだやや円安だ。投機筋は闇雲にアタックをかけているわけではなく、こういうファンダメンタルズを見た上で、理論価格との乖離をねらって裁定をかけてくるわけだ。”

 日銀はこの巨額の資金供給は震災復興資金であるかのように装うが、メガバンクに集中して流れたことは間違いない
 この資金が震災被災者の救援や被災地の復興に直接役立っているという話は一切聞こえてきません(杉並通信)、これだけの巨額の資金供給であったにもかかわらず、肝心要の菅首相も何らの言及もしていない。まるで他人事「日銀が勝ってにやったのだろう:カラスの勝手でしょう(笑)」というところでしょうか。

 金融機関(メガババンク)は、日本にそのような巨額のマネーの投資先があるわけがない、またあったとしても、大きなリスクを伴う投資をするわけがない。メガバンクの安全且つ確実な運用先は、ヘッジファンド以外にない。だからこそ、3月11日の地震当日は1ドル82円台だった為替は、地震後の週明けから円高が始まり、17日には76円台と一挙に6円の円高の史上最高値をつけた。

 巨大な震災と、日銀の巨額の資金供給は円安要因であるにもかかわらず、超円高であることを理解するには、日銀が金融機関に提供したマネーをハゲタカどもが「ドル売り円買い」に走った結果と理解するしかないそしてその金『円』が今度は売られて円安:昨日の終り値は年初来の84円台である彼らは金で金を売り買いして儲ける、まさに火事場泥棒である・・・彼らはこれで何兆円か何千億円か稼いだに違いないこのようなことが可能になるには、背後で日銀とFRBとその手先であるハゲタカどもが繋がっていると理解するしかない。日本のメガバンクはそのおこぼれ(手数料?)を頂戴して生きているのだろう。個人がインサイダー取引すれば、すぐにお縄頂戴となるが、彼らは天下御免でまかり通っている。だから、筆者は日銀をFRBの東京支店と言っている

 そもそも 1980年代に「都銀13行」「大手20行」と呼ばれて強かった日本の各銀行が、段階的な合併劇を繰り返した末に3大メガバンクになって寡占化というか独占化した
日本の金融機関を操るのに、20行も30行もあったのではコントロールし辛い。かくして3大メガバンクと2大証券会社(野村と大和)となったものと推測する(SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券はそれぞれ3大メガバンクに属している)。

 アメリカ(FRB)はこうして『為替相場』を利用して日本からマネーを吸い上げる。そのためにはあくまでも日本を属国化しておかないと都合が悪いので、日本の独立、自立しようとする人物やグループを徹底して排除ししようとする。違いますかね?


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4 コメント

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米百俵 (明け烏)
2011-04-03 14:20:14
これは小泉純一郎が就任演説で述べたものとはまったく違っている。
長岡藩の惨禍を招いたのが教育のケンケツによるものだと感じた小林虎三郎が支藩からの支援米百俵を学校の設立に廻したことに縁った故事である。

おそらく福島原発の事故によって日本は壊滅的な状態に陥るであろう。私は東京が今年の年末に今のような状態を維持していることをイメージできない。
これすべて自らの頭で考えることさえできなくなった教育のケンケツに拠るものと私は考える。今、必要なのは自らで思考することのできる能力を培う教育である。しかしこれを他人に望んで自らは安閑としているほど、私は血の熱くない人間ではない。ここのところは、いかりや師匠にしっかりと薫陶を受けたつもりだ。
好し、しからば我が余命を少しでも物を考えられる人間の育成にささげん。まだ3年は残っている。そして幸いにして私は人に物を教える能力を授かっている。
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しつこくノーパンシャブシャブ事件 (明け烏)
2011-04-03 19:33:02
ノーパンシャブシャブ事件で名を馳せた「楼蘭」という店の跡を辿ろうとしても、杳として分からなくなっている。ついこの間まではネットに九州の博多に本社があったようなことが記載されていたが、それすらももう見当たらない。この事件が後の日本の金融行政に大きな影響を与えたことを思うとキツネにつままれたような気持ちになる。

そしてこの唐突な消え方は、植草一秀氏を嵌めた「京浜急行事件」での女子高生もどきが、煙の如く消息不明になった消え方とひどく似ている。

また更に、大分年月は遡るが、1949年の福島「松川事件」の前日、松川の松楽座という芝居小屋で、その日だけ興業をうったとされる、某レビュー団の消息が以後まったく分からなくなったこととも似ている。当時、松川では、このレビュー団の事件への関与が大分噂になったらしいが、新聞に取り上げられることはなかったらしい。
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カツアゲに震え上がる (明け烏)
2011-04-04 10:53:26
2003年

財務省による為替介入の40兆円→米国債→半分の20兆円が外資の日本株の底値買いの資金になって還流(ここは、いかりや師匠と意見が異なる)

2011年

日銀の100兆円の買いオペ→メガバンク→ヘッジファンド→再度、日本株の底値買いとFXの往復ビンタの資金に


財務省・日銀が、相場の急所で外資に国家歳入クラスの(またはそれ以上の)博打のタネ銭を提供しては大勝させるという信じがたい行為を言われた通りにやっている。この悪関係を断たないことには、日本財貨の流出は止まらないのではないか。きっかけは「ノーパンシャブシャブ事件」だと思う所以である。
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煙草とブス (明け烏)
2011-04-04 14:51:05
1日200本のヘビースモーカーであった作家の故・井上ひさし氏によれば煙草には三つの益があるという。

1、 煙草を吸うと夜中に咳が出るため、家人が寝ずに起きていると思って泥棒が入ってこない。

2、 煙草を吸うと息が切れるようになって早くから杖をつくので、怖そうな犬に会っても怯えずにすむ。

3、 早死にするので、若ハゲの心配をする必要がない。

菅直人の民主党党首選勝利の瞬間に満面の笑みを浮かべていた小宮山洋子なる婆が、松沢しげふみ神奈川県知事を通じて、石原慎太郎都知事再選のおりには、都条例で神奈川県と同様の「分煙条例」を制定することを約したそうである。ただでさえデフレで四苦八苦している飲食店など、彼らには物の数に入っていないのだろう。こんな下らないことに血道をあげるくらいなら、もっと早くから「分原発法」なり「原発廃棄法」なりを推進してくれたらさぞや国家に益したことであろう。

小宮山洋子のような気味の悪いババアやレンホーの如きチンチクリンが美人だと見る輩の周りには余程、ブスが多いのであろう。
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