いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

負の遺産を抱えたままでは、経済回復もあり得ない、

2014-06-28 17:34:35 | 日記

6/25ユネスコの世界遺産委員会で群馬県の富岡製糸場が世界遺産に正式に登録され、大きな話題となった。
世界遺産といえば、日本国自身が世界に誇るべき?(苦笑)第二次大戦の「負の遺産国家」ではないか。「負の遺産」とは第二次大戦の後遺症「アメリカの支配=アメリカの属国」から未だに脱却できていないということだ。

多くの人が日本はれっきとした独立国家だと勘違いしている。戦後69年、日本は未だに独立国家とは言いがたい。
アメリカの戦後の対日政策の基本は対米隷従政策であり、日本を絶対にアメリカに対抗できる力を付けさせないで、日本を弱体化させることである。

戦後から一貫して今日まで、アメリカにとって不都合な人物(首相)は排除されるか、短命に終らされている(孫崎享著「戦後史の正体」)。小沢事件も、検察及び検察審査会(最高裁事務総局)が不正行為までして小沢氏排除に蠢いた(一市民が斬る!!)のも、そうしたアメリカの方針に沿ったものだと思われる。小沢事件は、本来なら、最高裁の大スキャンダルだが、大手メディアが報道しないのもアメリカが背後にいるのを知っているからかもしれない。

その一方で、米側にに媚びへつらう人物をバックアップして傀儡政権化している。従って、国民に向かっては平気でウソをつく奇妙奇天烈な人物をトップに戴く傀儡政権が誕生する・・・小泉、菅、野田、安倍氏いずれもアーリントン墓地で献花したのはアメリカへの忠誠の誓い?それとも恭順の意の表明だったのかもしれない。

アーリントン墓地を訪問しなかった鳩山民主党首相(当時)は、彼が模索した在日米軍普天間基地の沖繩「県外移設」問題でつまずき(つまずかされて?)、結局1年未満で退任に追い込まれた。

参考までに言えば同墓地で献花した小泉首相は自衛隊の海外派遣「イラク派遣」の約束を忠実に守り、イラクのサマワに自衛隊を派遣した。そして安倍首相は米サイドの要請に応じて集団的自衛権を容認する約束を果たすために、死に物狂い(笑)で、無理筋の憲法解釈をして忠誠を尽くそうとしている。小泉政権のような長期政権になるのだろうか。

蛇足:対米追随路線に突き進む自民党安倍首相だが、何を勘違いしたのか、反米保守派の重鎮とみなさている日下公人氏は、安倍首相を高く評価している。評論家先生たちもこんな程度のレベルなのだ。

アメリカと良好な関係を築いてさえいれば、日本の平和は保証され、経済もまた繁栄すると思っていた。

ところが日本経済が右肩上がりに上り、アメリカを脅かすまでになった。当時日本は、政治は三流だが経済は一流などともてはやされるまでになって、アメリカの反撃がはじまった。アメリカによって仕掛けられた超円高政策によって日本は長いデフレ不況に陥った。しかもこの間に、日本の財政は悪化の一途をたどった。

安倍首相の掲げるアベノミクスは、景気対策であるかのように擬態しているに過ぎず、ほんものの景気対策ならば、この期に及んで消費税増税はありえない。財務省を喜ばす不景気維持策である。

家計の消費支出の落ち込み、

総務省が昨日(6/27)発表した5月の家計調査によると、全世帯(単身世帯を除く2人以上の世帯)の消費支出は27万1411円で前年比8.0%減だった。消費税増税まえの駆け込み需要の反動とはいえ、8%の落ち込みは大き過ぎと言えないだろうか。昨年(2013年)月平均消費支出29万454円に比べて6.4%の落ち込み、消費支出の最も大きかったH5年(1993年)の33万5246円と比べ19%以上も低い。

アメリカからの自立しない限り、日本独自の特別な政策もとれないのでは日本経済の回復も見込めないだろう。

最後に蛇足を付け加える、

「ればたら」の話になるが、いかりや式景気対策(いかりやの戯言)は次の通り。

先ず、国の借金の重荷から解放するために、とりあえず国債の8割以上を日銀が買い取る。日銀が買い取った国債は、政府マネーを発行してちゃらにする(その作業については既に過去に述べた)。そうすれば、好景気になった場合の高金利で借金が過膨張することは防げる。

そうした上で、
超円高で失われた所得について、国民一人当たり月額約3万8千円を全国民に8年間に亘って還元すれば、失われた需要がよみがえり、景気は間違いなく回復します。

財源はどうするか?

世帯あたり年間収入はH6年(1994年)以降減少し続けたが、その間にあっても、個人金融資産は今日まで約460兆円増えている。それを財源とすれば、、多少でも格差解消に役立つのだが(一石二鳥)、富裕層から金を収奪するわけにもいくまい。結局、政府マネーを発行するしかないだろう。

その場合、原則として非正規雇用制は改める(非正規雇用は時代の要請にそぐわないことは明らか)。日本の深刻な人口減少は、結婚適齢期に達した若者の将来設計を見通せなくしてしまったからである。

政府マネーの発行について、

政府マネーの発行については異論を述べる人は多い。しかし、よく考えてみて欲しい。国(政府)がこれまで発行してきた国債も、所詮政府マネーではないか。現状のまま国が借金を重ねていくと、社会不安が爆発して終戦後のようなハイパーインフレが起きれば、せっかくの個人金融資産も吹っ飛ぶだろう。安倍首相の進める集団的自衛権は、戦争を誘発しかねない危険な火遊びにならなければよいがと思う。

次回は1週間~10日後。



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4 コメント

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オリバーストーン戦場へ行ったことのないやつの愛国心は吐き気がする (トッペイ)
2014-06-28 20:00:41
映画監督オリバーストーンはアメリカ反体制の旗手ですが、ベトナムで最前線で戦いシルバースター勲章を受けた勇者ですが、現実を知るゆえに戦争を嫌悪しています。

ストーン
「アメリカの上院には、ベトナム戦争で北ベトナム側の捕虜となって監禁・拷問などの地獄を味わったジョン・マケイン(John Mccain)と一度も戦争に行ったことがないのに他国への軍事介入に熱心なリンジー・グラハム(Lindsey Graham)という対照的な二人の議員がいる。彼らの考え方の違いを比べてみて欲しい。後者のような人間が語る「愛国主義」は吐き気がするほど不快だ。うんざりするよ。」

カズニック氏(アメリカン大学教授)
イラクやアフガン戦争で話題になった「チキンホーク(Chicken Hawk)」という言葉がある。自分は戦争から逃げ続けてきたのに、戦争や軍事介入を積極的に支援する人たちのことだ。ブッシュやチェイニーが典型だろう。彼らは自分たちが避け続けた戦場へ若者たちを送り出し、危険にさらしている

このチキンホークはまさにアベや石原、イシバ、ダボガミ

のことでしょう。

自分が戦場へ行かないチキンほど粋がる。
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映画鑑賞 (明け烏)
2014-06-29 16:06:27
現在住んでいる同じ区の出身者を綾瀬はるかさん以外でもう一人発見

した。

美人映画監督の西川美和さんである。何でも脚本を書く際には数ヶ月

実家に篭りきりになるそうで、ウォーキングを盆暮れにもさぼらずに

続けていればどこかで、ばったりということになるかもしれない。

万一、そうなったときに西川さんの作品を全然観ていないのでは恰好

がつかないから世評高い「ゆれる」という映画のDVDを取り寄せて

鑑賞してみた。

感想は・・・書きにくいが、兄役の香川照之、弟役のオダギリジョー

の好演を脚本が台無しにしているとしか言いようがない。

弟の昔の恋人(真木ようこ)が、(吊橋から落とされる前日にも帰郷し

た弟と関係を持っている)酒を一滴も飲めない体質なのを弟がまった

く知らなかった、という筋書きは私には受け入れられない。リアリテ

ィを欠いて後のストーリーが嘘くさく感じられて仕方がなかった。


こういう自分が感心しなかったDVDや本は後始末に困るもので、知

人・友人に差し上げるわけにもゆかず捨てるしかなくなる。3000円は

高かった。煙草が7つ買える。
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新宿焼身自殺事件 (トッペイ)
2014-06-29 21:43:28
新宿で極悪戦争屋アベの戦争政策に抗議して、一人の男性が

焼身自殺をはかりました。まるで南ベトナムのゴジンジェムに
に抗議して焼身自殺をはかった僧侶のようです。

アベを憎む日本人の怒りはもっと大きくなるでしょう。

アベはこれから安眠できないでしょうね。
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東行(高杉晋作)系でコメントします (通りがけ)
2014-06-30 09:28:27
新宿焼身自殺事件についてさゆふらっとまうんどさんのブログへ書き込みました。
http://sayuflatmound.com/?p=1944#comment-11860

>さゆふらっとまうんどさんが新宿焼身自殺の事件を動画であげられております。
>https://www.youtube.com/watch?v=SZeTZp14Rhk
>川口さん2014/06/30 07:33
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201406/article_198.html

彼の大和魂を見ました。
靖国招魂場に筆頭で祀られている「身ハたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置まし大和魂」吉田松陰の言葉を捧げます。

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」

弟子である高杉晋作の「男子たるもの死すべきところはどこなのか?」という問いに答えたもの。この年に松蔭は処刑される。

出典:幕末ガイド 吉田松陰
http://bakumatsu.org/men/view/67
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