前回(6/26)の日記の最後は次のように結んだ。
””この国難に立ち向かえるのは、経済をよく理解した強力なリーダーシップが必要であるが、そのような人物は、少々胡散臭いところもあるが亀井静香氏くらいしかいないのかもしれない。””
亀井氏は、
2005年の小泉政権による郵政民営化選挙の際、郵政民営化に反対したため、小泉政権によって自民党を叩き出され、当時、人気絶頂期にあったホリエモンこと堀江貴文(現在獄中)氏が刺客候補に立てられ、危うく落選させられるところだった。亀井氏はそういう理不尽な仕打ちの背後にアメリカ(=CIA)の存在を意識したに違いない。
一昨年3月3日小沢氏の大久保秘書の逮捕にはじまる一連の小沢氏に対する不条理な検察の捜査は、小沢氏排除のためのCIA工作活動という見方もなされている。
2年前民主党が初めて政権を執った折り、亀井氏は金融担当大臣に任命された。彼は、10月9日金融庁の大臣室でこう言い放った。”この亀井静香はCIAに暗殺でもされないかぎり、アメリカに従属することはない”と。
憶測だが、CIAは反米的な言動を行う政治家をそれとなく政治生命を断っている(田中角栄氏、橋本竜太郎氏ら)。亀井氏の発言は、そのように発言することで、「もし万一自分の身の上に何らかのことが起きたならば、それを疑って欲しい」とむしろ身を守るための発言だったのかもしれない。
その亀井氏が、ここのところ菅(媚米)首相に異常接近している。今回の浜田和幸氏を自民党から一本釣りしたのも、国民新党の亀井静香代表が暗躍したと言われている。亀井氏は、菅直人首相が早期に退陣すれば民主党と自民党の大連立構想が再燃し、国民新党が埋没することを警戒。復興担当相起用に合わせて、首相に大幅改造を進言する一方、与党で参院過半数を確保しようと自民党の切り崩しを画策したとされている。
27日、官邸で首相と会談後 「極めていいこと。今後とも徹底的に支えていきたい」と引き抜きについて記者団にこう述べた。
亀井氏が菅首相を支える真の意図を見抜くことは難しい。亀井静香の公式webサイトの政策提言:理念・政策のところで、
””政権交代!弱肉強食の政治と決別 「美しく力強い日本の創造」と世界平和をリード!””と題して、冒頭次のように書いている。
””金融危機、環境破壊、投資マネーによる食糧危機など地球全体のバランスが崩れている現在、私は政治家として大いに責任を感じると共に、未来に向けて人類全体が幸せに存続する為には何をするべきかを皆が共通の危機感を持って考えなくてはならないと感じています。
アメリカが先導する市場原理至上主義が世界中に広がり、人間の営みを置き去りにして金融マネーだけが一人歩きした結果、100年に一度といわれる世界的な経済危機を招き、実体経済をも直撃しました。
貧しい人達を豊かにすること無しにローンを組ませて家を売り、それを証券化して投資家が金儲けの材料にしたサブプライムローンの破綻は当然の成り行きですが、人間の営みを無視した金融システムはサブプライムローンがなくとも何れ破綻したでしょう・・・””
更に、日本経済について、今年の新年の挨拶(webサイト)で次のようなことを述べている。
””先ずは「入るを図って、出を制す」という財務省の軛から放たれ、思い切った経済財政政策を打ち出し、お金の流通を活発にしなければ景気はよくなりません。我が国は財政赤字とはいえ他国からお金を借りているのでなく、むしろ貸している世界有数の債権国です。自国民のために必要な投資を行い、雇用の安定化を図り先ず国民を豊かにするべきで、税収が上がれば借金は何れ減らせます。そこで産業振興は勿論、必要な社会資本整備などを通じて仕事を積極的に出す景気刺激策を行い、内需を拡大することが先決です・・・・””
そして、最後に覚悟ともとれる言葉でこう結んでいる。
”” 何故に 心惹かるる 桜花
咲くを惜しまず 散るを惜しまず ””