白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

2020年3月の情報会員解説

2020年03月09日 23時59分59秒 | 囲碁界ニュース等

<本日の一言>
日経平均終値1050円安、ダウ一時2000ドル安、ドル円一時3円安、原油一時30%超下落・・・。
新型コロナウイルスそのものよりも、不況で倒れる人が多くなりそうで心配ですね。
日本の自粛期間が19日まで延長されましたが、果たしてどうなるでしょうか。
とりあえず、気持ちだけは明るく過ごしていきたいと思います。



皆様こんばんは。
本日は日本棋院情報会員のPRを行いたいと思います。
具体的な解説のレベルについては、↓の過去記事を参考にしてください。
最近の記事では、対局の大雑把な流れをご紹介する形にしています。

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回
第21回 第22回 第23回 第24回 第25回 第26回 第27回 第28回 第29回

今月は
博多・カマチ杯本戦から牛栄子二段(20)-黒嘉嘉七段(25)
グロービス杯世界囲碁U-20予選から長徳徹志二段(18)-広瀬優一四段(18)
の2局を解説しました。
牛-黒戦についてはこちらでご紹介しているので、今回は長徳-広瀬戦をご紹介します。

1図(実戦)
長徳二段の黒番です。
あちらに打ったりこちらに打ったりで、わけが分からないという方も多いでしょう。
なぜ黒×を動かないのか?
Aの断点は気にならないのか?
などといった疑問があるかと思いますが、コメントや参考図で詳しく解説しています。



2図(実戦)
白1、3の出切りに大して、相手をせずに黒4!
1図といい本図と言い、碁盤全体を見ていなければできない打ち方ですね。
本局は大局観が大きなテーマになっていたと思います。



3図(実戦)
碁盤の上半分は大きく変化しました。
そして白1と打ち込んだ場面ですが、石が絡み合っているので当然読みが大事です。
しかし、単に取れば良い、凌げば良いという状況でもないので、ここでも大局観が大事になります。
何を目指して打つべきか、ということですね。



4図(実戦)
その結果、またしても大きな変化になりました。
白が沢山石を取られたようですが、右辺もかなりの白地になりましたね。
激しく戦っていても、常に石を捨てる選択肢を持っているのです。

本局はNHK杯方式の早碁でした。
気合で決断したような場面も多かった印象で、そのあたりも早碁の魅力でしょうか。

ちなみに、私の解説は「ためになる棋譜解説」というタイトルですが、鶴山淳志八段も「初段をめざす方のための棋譜解説」というタイトルで2局を解説しています。
また、平本弥星六段は「一日一題」というタイトルで、問題形式での棋譜解説を行っています。
ご興味をお持ちになった方は、ぜひ日本棋院情報会員にご入会ください!



☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。今後は3月27日(金)、4月10日(金)、5月20日(水)、6月12日(金)、6月30日(火)に指導碁を行います。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。毎月第2土曜日に講座と指導碁を行っています。

白石囲碁教室・・・五反田駅徒歩4分です。指導碁や個人レッスンを行っています。

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