白石勇一の囲碁日記

ほぼ毎日更新、白石勇一七段のブログです。
著書「やさしく語る」シリーズ「碁の本質」「布石の原則」「碁の大局観」発売中!

終局図

2018年09月20日 21時45分50秒 | 幽玄の間
<本日の一言>
自民党総裁選は安倍首相が勝ちましたね。
今後の外交、経済、災害対策がどう進むかに注目しています。
</本日の一言>

皆様こんばんは。
木曜日は日本棋院棋士の公式対局日です。
幽玄の間でも対局が中継されました。
ぱっと見た感じでは、派手で面白い対局が多そうですが、今は鑑賞している時間がありません。
そこで、今回は投了図に注目してみます。
「どうして投了したの?」シリーズです。



1図(小山-林戦)
十段戦予選、小山栄美六段(黒)と林海峰名誉天元の対局です。
白△と当てられたところで黒が投了しましたが、なぜでしょうか?
右上黒が死んだわけではありません。





2図(金-趙戦)
本日の対局ではありませんが、韓国のシニア囲碁リーグ、金基憲七段(黒)と趙治勲九段の対局です。
白△と切られたところで黒が投了しましたが、続けて打つとどうなるでしょうか?





3図(大西-張戦)
十段戦本戦1回戦、大西竜平三段(黒)と張瑞傑三段の対局です。
黒△と打たれたところで白が投了しましたが、白はどう困っているのでしょうか?
これは難問かもしれませんね。

本局はおそらく産経新聞に観戦記が載ると思いますから、解答はそちらをご確認ください。
前の2局につきましては、明日解答を発表します。
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決め所

2018年09月14日 23時59分59秒 | 幽玄の間
<本日の一言>
明日はさいたま市の小学校で入門指導を行います。
珍しく2時間もあるので、一人一人にしっかり指導できそうです。
全員が囲碁のルールをマスターできるように頑張ります。
</本日の一言>

皆様こんばんは。
本日は日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されていた対局をご紹介しましょう。
対局者は小池芳弘三段(黒)と武宮正樹九段です。



1図(テーマ図)
白△となって、下辺が白地になったように見えます。
しかし、黒には狙いがありました。





2図(実戦)
黒1、3が鋭い手筋でした!
ここまで踏み込まれては、白は怒るしかないので・・・。





3図(実戦)
白1と退路を断ちましたが、黒8までと白×との攻め合いに持ち込みました。





4図(実戦)
黒△となっては黒の1手勝ちが確定し、白投了となりました。


形勢の良い碁を勝ちに結び付けるための方法論は色々とあります。
しかし、最高の方法は決まっていて、それは相手を投了させることです。
「勝っている棋士」は、そんな決め所を逃しません。
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〇田篤史

2018年08月31日 23時59分59秒 | 幽玄の間
<本日の問題>
空欄に漢字一文字を埋め、囲碁棋士の氏名を完成させなさい。
〇田篤史


皆様こんばんは。
問題の答えは「伊」または「佐」です。
この名前が似すぎの2人の対局が幽玄の間で中継されていたので、ご紹介しましょう。



1図(テーマ図)
伊田八段の黒番です。
黒1と左下白に襲い掛かった場面ですが、これに対して白2と出たのは受けの形です。
次に黒Aなら白Bとタケフに守り、隅の黒を取れそうですが・・・。





2図(実戦)
ここでなんと、黒△のツケ!
いかにも伊田八段らしい、えげつない一手です(笑)。
白Aと受ければ黒B、白C、黒Dとなって、左右の白がつながらないということでしょうか?





3図(実戦)
その後、黒は白×を千切り・・・。





4図(実戦)
さらに白×を毟り取りました。
伊田八段は本当に石を取るのが好きですね。
アマの皆様も親近感が湧くのではないでしょうか。
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孫ー溝上戦

2018年08月23日 23時59分59秒 | 幽玄の間
<本日の一言>
金足農業への寄付金が1億9千万円に達したそうですね。
物凄い人気です。
これも地方創生の1つの道なのかもしれませんね。


皆様こんばんは。
木曜日は日本棋院棋士の公式対局日です。
日本棋院ネット対局幽玄の間でも、多くの対局が中継されました。
本日はその中から、孫喆六段と溝上知親九段の対局をご紹介しましょう。



1図(テーマ図)
孫六段の黒番、白△と打ち込んだ場面です。
黒AやBなら、白Cのツケから隅で生きる狙いですが・・・。





2図(実戦)
黒△の下がりが強手でした。
次に白AやBと動いてくれば、丸取りにしてしまおうということでしょう。
確かに白が苦しそうですが・・・。





3図(実戦)
捌きに定評のある溝上九段、白1~7の手順を捻り出しました!
白3のシチョウ当たりにより、黒Aと打っても白7の石を取れません。





4図(実戦)
白×は捨てましたが、白△までと形を作ることができました。
鮮やかなものですね。
こういった進行は、観戦していて楽しくなります。

碁の方はこの後孫六段が剛腕を発揮し、KO勝ちとなりました。
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幽玄の間

2018年08月16日 23時59分59秒 | 幽玄の間
<本日の一言>
最近、オリンピック関連で色々な話が出てきますが・・・。
一時のイベントのために、日本社会のルールを変えるのは如何なものかと思いますね。


皆様こんばんは。
木曜日は日本棋院棋士の公式対局日です。
本日も多くの対局が幽玄の間で中継されました。
その中から、印象的だった対局をいくつかご紹介しましょう。



1図(小林-大森戦)
小林覚九段(黒)と大森泰志八段の対局です。
黒×が包囲されていますが、黒はどう凌いだでしょうか?





2図(大西-羽根戦)
大西竜平三段(黒)と羽根直樹九段の対局です。
白地が多い局面ですが、黒には左下から左上にかけての勢力があります。
黒としてはこれを生かしたいのですが、どこから仕掛けたものでしょうか?





3図(今村-六浦戦)
今村俊也九段(黒)と六浦雄太七段の対局です。
黒がバラバラになっているかのようですが、収拾を付けられるでしょうか?





4図(張-広瀬戦)
張瑞傑三段(黒)と広瀬優一二段の対局です。
Aの穴が非常に気になりますが、白がすぐに出切っても上手くいきそうにありません。
広瀬二段は、どんな構想を描いたでしょうか?


答えは幽玄の間でご覧ください。
他の人の対局を見るのは楽しいですね。
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