白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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6月の情報会員向け解説

2016年06月04日 23時59分59秒 | 日本棋院情報会員のススメ
皆様こんばんは。
本日は日本棋院情報会員の広報活動です。
先月もやりましたが、今月も新しい棋譜が配信されているのでご紹介しましょう。
阿含・桐山杯最終予選、本木克弥七段(黒)対山田規三生九段戦です。



Kiin Editorでの再生画面です。
左が実戦進行、右側に解説が入ります。





右上の「参考図」タブをクリックすると、参考図が表示されます。
コメントが付いている実戦図は参考図1扱いのため、この図は参考図2です。





これが変化の2つ目、参考図3です。
「黒1なら白2とシボることができます。
白の形はすっきりしていて、これは白良しです。」





参考図4です。
「黒1なら白2と押さえます。
以下白8まで定石ですが、大事な右辺を荒らされてしまいました。
この局面では白良しの分かれです。」





参考図5です。
「黒1の方にノビるのは、白2、4と打たれて困ります。
黒7、9は手筋ですが白10が返し技になります。
振り替わりの結果は、高い所で2子を取っている白が有利です。」





→ボタンを押して手順を進めます。
実戦図のコメント「よってこう当てていったのは必然でした。この手も定石です。」





「1回当てておいてノビる、一つの手筋です。」
ここで参考図が2つ入ります(掲載は省略)





「定石の続きで、これも正着です。」
また参考図が2つ入ります。





「右辺が大事なので、黒としてはここを出られたくありません。」





「この手も絶対の一手です。」
参考図が1つ入ります。





「これで一段落、白としては無事治まる事に成功しました。」





「一方黒もこのケイマが良い所で右辺が広がりました。
お互いに満足行く分かれを得て、互角の局面です。
やはり確定地は白が多く、黒は模様で対抗しています。」


このような調子で布石からヨセまで解説しています。
今月はこの本木-山田戦と、もう1局は朴永訓九段対河野臨九段戦の2局となっております。
7月は大西竜平初段大竹英雄名誉碁聖戦、加藤啓子六段対謝依旻女流本因坊戦の2局を解説します。

お得な情報会員、如何ですか?


なお、朴-河野戦の記述にミスがありました。
31手目の参考図に「河野さんはこれが不満と考えました。」という文章がありますが、河野さんではなく朴さんの間違いでした。
この場を借りてお詫びいたします。
※6/6追記 現在は修正済みです
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