白石勇一の囲碁日記

ほぼ毎日更新、白石勇一七段のブログです。
著書「やさしく語る」シリーズ「碁の本質」「布石の原則」「碁の大局観」発売中!

本日の対局

2018年08月09日 23時53分54秒 | 対局
皆様こんばんは。
本日は上野愛咲美女流棋聖と対局しました。
対局の模様は日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されました。



1図(テーマ図)
私の白番です。
黒△とボウシした形には隙があるので・・・。





2図(変化図)
白1とハザマを衝きたくなるのが人情というものです。
確かに厳しいのですが・・・。





3図(変化図)
黒にも反撃の余地があります。
これが残っていては心配なので、廃案としました。





4図(実戦)
実戦は白1と、もう1つの急所を衝きました。
黒2とダメをつながらせた上、Aの傷を強調してさらに一手かけさせる狙いです。
この後はお互いにここを睨んだ攻防となりました。





5図(実戦)
白1、3が大ポカでした。
黒4と打たれて投了です。

白3を打った瞬間に気が付くという酷さ・・・。
時間は十分にあっただけに、プロ失格です。
白1でAなら、やれると思っていたのですが・・・。





6図(実戦)
投了後白1は黒6まで、AとBが見合いです。
こんな手が見えないとは情けないですね。


プロを13年以上やってきましたが、ついにポカの多さは改善されませんでした。
残念ながら、資質が無かったと判断せざるを得ません。
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本日の対局

2018年08月02日 23時36分30秒 | 対局
皆様こんばんは。
本日は片岡聡九段と対局しました。



1図(テーマ図)
私の白盤です。
本局の序盤、かなり悩んだ場面がありました。
1つは黒×と打たれた場面、もう1つがこの黒△と打たれた場面です。
黒AやBなど、白の薄みを衝く手を狙われています。
白はどう対処したものでしょうか?





2図(変化図)
白1、3などと打てばつながることはできます。
しかし、中央の黒を固めてしまい、即負けになるでしょう。
打ったらプロ廃業の図です。





3図(実戦)
良い受け方が無いとみて、実戦は開き直りました。
薄みを放置したまま、白△の逆襲です。
黒×に迫っていきました。





4図(実戦)
黒1、3と受けさせる間に、中央に多少なりとも白石を増やしました。
そして白8まで、右辺方面に先回りしています。
中央の白は相変わらず薄いですが、黒もどこから攻めるか難しいでしょう。

誤魔化したような打ち方ですが、それも時には必要です。
碁は石の効率を争うゲームですからね。

本局はヨセ勝負になりそうな流れでしたが、途中で反省した手と後悔した手が出ました。
特に後者は明らかにまずく、あっという間に負けになってしまいました。
残念です。
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明日は対局

2018年08月01日 23時59分59秒 | 対局
皆様こんばんは。
明日は片岡聡九段と対局します。
七大タイトル経験者の対局ということで、日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されます。
ぜひご覧ください。

ちなみに、片岡九段とは今回で確か5回目の対局になります。
これは最多ですが、5回対局している棋士は他に2人ほどいます。
私の通算対局数が300局程度であることを考えると、かなりの偏りですね。
基本的に東京の棋士と対局することがほとんどですが、それでも総数300人近いですから・・・。
おそらく、まだ一度も対局したことのない棋士の方が多いでしょうね。

対戦回数の偏りの他にも、短期間で何度も顔を合わせることがあります。
例えば、片岡九段とは2009年に3回も対局しています。
この年、私は21局しか打っていないのですが・・・。

また、月曜にある棋士と対局し、木曜日にもまた同じ対局するなどということもあります。
最初に負けた側は非常に嫌なものではないでしょうか。
「またこいつか」と・・・(笑)。

さて、雑談しかしていませんが、本日はこのぐらいにしておきたいと思います。
眠るところからが勝負です。
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本日の対局

2018年06月14日 23時59分59秒 | 対局
皆様こんばんは。
木曜日は日本棋院棋士の公式対局日です。
私も珍しく対局がありました。

また、本日は杉内寿子八段も対局されていました。
自分も対局中なので、時々対局姿だけ拝見しましたが・・・。
背筋を伸ばし、盤上に没頭する姿は美しいの一言です。
機会があれば、ぜひ動画で配信して欲しいですね。
なお、棋譜は幽玄の間でご覧頂けます。

さて、それでは本日の対局を振り返っていきます。



1図(実戦)
対局相手は恩田烈彦九段、私の白番です。
黒△と、7手目の三々入り!





2図(実戦)
さらに左下黒10、2度目の三々入り!
前回の対局で、初めていきなりの三々入りを打たれたと思ったらこれですよ(笑)。
白としては左辺を大切にしたいので、白Aと押さえる手がまず思い浮かびます。
ただ、もし左上と同じ形になった場合、黒Bと左辺の中心を割る手がピッタリになります。
そこで・・・。





3図(実戦)
実戦は逆から押さえて変化しました。
白7の後、黒Aと押さえてくれば・・・。





4図(変化図)
このような進行になりそうです。
左辺の白模様が深く、こうなれば白十分かと思っていました。





5図(実戦)
そこで、実戦は黒1から変化してきました。
部分的には損ですが、左辺に進出することを重視しています。
そこで白も作戦を変更、白14までと対応して・・・。





6図(変化図)
この後、黒1と受ければ白2あたりに開き、下辺を白模様にするつもりでした。
ところが・・・。





7図(実戦)
実戦は黒がさらに変化し、黒1に先行してきました。
その代わり白2~白8まで、左上一帯が白模様になっています。
お互いに相手の裏をかこうとする、面白いやりとりでしたね。

そして、右上隅では私も三々に入りました(笑)。
もっとも、これは従来型の三々入りであり、左辺の2つとは意味合いが異なりますが・・・。

この後色々ありましたが、最後はなんとか勝つことができました。
3カ月ぶりぐらいですね・・・。

ところで、せっかく日本棋院に行ったので、本を買ってきました。



この2冊です。
どこかでレビューする予定です。
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3月22日の対局

2018年05月01日 23時59分20秒 | 対局
皆様こんばんは。
本日は5名のお客様にお越し頂きました。
ありがとうございました。
明日はほぼ満席状態で忙しいですが、終了時間を早めにして明後日の対局に備えます。

さて、本日は3月22日に打った対局を振り返ります。
相手は伊了初段です。
16歳・・・私の半分にも満たない年齢ですね。



1図(テーマ図)
私の白番です。
黒△と押されましたが、白はどう対応しますか?
石の形の問題です。





2図(失敗)
白1と伸びると、「待ってました」と黒2と曲げてきます。
黒×が急所に来ており、白3と空き三角の形で受けるしかありません・・・。
白は眼形に乏しい酷い形になり、今後は一方的に攻められそうです。
もしプロが白1などと打ったら、即引退しなければならないレベルです(笑)。





3図(正解)
白1の押さえがこの際の形です。
黒2を待って白3と飛べば、すっきりした形で中央に進出できます。
白Aの押さえも残り、眼形も作りやすいです。





4図(変化図)
黒1の押さえが心配に見えるかもしれませんが、白2、4の二段バネの手筋があります。
以下白12まで、黒の包囲網を破ることができます。





5図(実戦)
実戦は黒1でしたが、前図と同じ要領で白8までと中央に進出できました。
黒A、白B、黒Cの出切りは、白D、黒E、白Fの返し技があるので成立しません。

このような打ち方は、しらみつぶしに考えて辿り着くものではなく、知識として引き出しに入っています。
石の形はとても大切です。


本局にはなんとか勝つことができました。
ようやくの2勝目です。
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