猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

米空母艦載機の夜間離着陸訓練、硫黄島から九州・瀬戸内方面へ移設へ

2006-04-18 14:25:54 | 日米同盟
 米海軍厚木基地の空母艦載機は米海兵隊岩国基地への移駐が決定している。それにともない、東京・硫黄島で暫定的に実施している夜間離着陸訓練(NLP)について、2009年度をめどに新たな恒常的訓練施設を決定することで合意した。厚木から硫黄島は1200キロも離れている。それを基地に近い場所で訓練できるようにという要望は当然である。NLPは、空母上にピンポイントで着艦させる技術を維持・向上させるために地上の滑走路を空母に見立てて離着陸を繰り返す訓練である。
 2003年に地元の誘致により広島県の無人島・大黒神島が訓練候補地にあがったものの、周辺住民の反対で頓挫している。これが実現していれば、岩国移駐が決定した今から思えば、実に都合がよかったのに、残念としか言いようがない。しかし、120デシベルにも達する騒音を伴う訓練であるから、周辺住民の負担も確かに考慮しないわけにはいかない。そこで、新たな恒常的訓練施設は、瀬戸内海か玄界灘の沖合いあたりにメガフロート形式で建設することを是非とも検討すべきだと思う。メガフロートは将来にわたって様々な用途に転用できる技術である。それの実験ができてしまうのだから、実に結構な話ではないか。メガフロート案を強く推したい。



(参考記事)
[夜間離着陸訓練、硫黄島から移設へ…09年度めど]
 日米両政府は、米海軍厚木基地(神奈川県大和市など)の空母艦載機が、東京・硫黄島で暫定的に実施している夜間離着陸訓練(NLP)について、2009年度をめどに新たな恒常的訓練施設を決定することで合意した。
 政府筋が16日、明らかにした。
 艦載機は08年度以降、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に移駐する予定で、米側は同基地から近い九州や瀬戸内海などでの訓練実施を求めている。
 日本政府は可能な限り騒音被害が起きない場所にしたいとしているが、具体的な候補地はなく、選定作業は難航しそうだ。
 NLPの新施設について、日本側は当初、防衛施設庁が地元調整の見通しが厳しいことを理由に、期限を切ることに難色を示していた。東京で13、14日に開かれた審議官級協議では、米側が09年の期限を「努力目標」とするとしたため、日本側も受け入れた。
 米側は当初、空母艦載機57機が移駐する岩国基地でのNLP実施が望ましいとの考えを日本側に伝えていた。しかし、政府は難色を示し、岩国市にも「戦闘機など騒音が大きいNLPは実施しない」と説明している。米側は航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)、新田原基地(宮崎県新富町)なども候補地に挙げたが、日本側はいずれも拒否している。
 日本国内では、03年に広島県の無人島・大黒神島が訓練候補地にあがったものの、周辺住民の反対で頓挫した経緯がある。政府は今後、〈1〉岩国から遠くない〈2〉無人島や、住宅が近くにない場所――などの条件で候補地を選定する考えだ。
 米軍は1982年以降、NLPを厚木基地で実施していた。周辺住民が騒音問題で激しく反発したことから、日米両政府は89年、恒常的訓練施設を確保するまで、厚木基地から1200キロ・メートルも離れた硫黄島を「暫定」使用することを決めた。現在、硫黄島ではNLPの9割以上が実施されている。米側は以前から、「厚木から硫黄島まで移動するのは遠すぎる」などとして、再三別の施設確保を日本政府に求めてきた。
 日米協議で、厚木基地の空母艦載機が移動する方向となったため、昨年10月の在日米軍再編中間報告には、「日本政府は受け入れ可能な恒常的な(NLP)訓練施設を提供することを再確認する」との内容が盛り込まれた。
(読売新聞) - 4月17日10時19分更新


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2 コメント

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メガフロート (PJ)
2006-04-19 10:53:42
自衛隊基地も米軍基地もぜんぶ山の中か海の上だといいですねぇ。

特に日本海側にはいっぱい浮かべたいですw
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Unknown (猫研究員。=高峰康修)
2006-04-20 04:37:20
>特に日本海側にはいっぱい浮かべたいです



私も「玄界灘に」なんて書いてしまいましたが、日本海側は瀬戸内と比べて波が高く荒れがちなのがちょっと難点ですね。
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