難航していた普天間飛行場移設問題で、日本政府と地元名護市が、滑走路を海側に1本増設し2本の滑走路をV字形に配置する修正案に合意した。修正合意は(1)原案の滑走路を反時計回りにずらして主に着陸用とし、南西方向の辺野古、豊原地区を飛行ルートから遠ざける(2)増設する滑走路は時計回りに向きを変えて北東方向への離陸用とし、安部地区の上空に飛行ルートがかからないようにするというものである(概要図は讀賣新聞4月8日付より引用)。滑走路の増設と埋め立て面積の拡大により、原案より建設費が増加するとともに、工期も延びると予想されるが、何とか合意にこぎつける事ができたのは、一安心の一言に尽きる。中国の大軍拡を目の前にして、普天間の問題で日米同盟の信頼性が損なわれるようなことは、断じてならないことであった。
今回の合意に漕ぎ着けた額賀長官と島袋市長のご尽力に、心からの敬意と、僭越ではありますがねぎらいを申し上げたいと思います。私は、国家の安全保障のことを考えれば、地元の意見を押し切ってでも実行せねばならないこともあると、ことあるごとに主張してきたが、そういう強引な形ではなく円満な形で決着しそうであることは、実際の政治の運営としては実によかったと痛感する。前回の辺野古沖移設合意の時のようにたなざらしにならないよう指導力が発揮されることを心から願う次第である。
(参考過去ログ)
『普天間移設問題で、政府が修正案提示』
『普天間移設問題、政府が沿岸案を微調整で検討』
『普天間移設、国と地元で安全・振興の協議機関設置へ』
(参考記事)
<普天間移設>2本の滑走路をV字形に配置する修正で合意
額賀福志郎防衛庁長官は7日、沖縄県名護市の島袋吉和市長と防衛庁で会談し、米軍普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設(沿岸案)について、滑走路を海側に1本増設し、2本の滑走路をV字形に配置する修正で合意した。周辺住宅地の上空を航空機の飛行ルートから外す名護市の要求に政府側が配慮した。普天間飛行場の移設を名護市が受け入れたのを受け、政府は13、14日に東京で開く日米審議官級協議で在日米軍再編の最終合意を目指す。
これまでの協議で名護市側は移設先周辺の辺野古、豊原、安部地区に飛行ルートがかからないよう滑走路を海側に数百メートル移動させる海上埋め立て案への大幅修正を要求。政府側は拒否していた。
修正合意は(1)原案の滑走路を反時計回りにずらして主に着陸用とし、南西方向の辺野古、豊原地区を飛行ルートから遠ざける(2)増設する滑走路は時計回りに向きを変えて北東方向への離陸用とし、安部地区の上空に飛行ルートがかからないようにする――との内容。航空機の運用方法が変わるため米側との調整が必要になるほか、滑走路増設と埋め立て面積拡大で原案より建設費が膨らみ、工期も延びる見込み。
額賀長官と島袋市長は沿岸案の修正合意とともに、政府が沖縄県や関係自治体の了解を得ることなどを盛り込んだ基本合意書に署名した。【古本陽荘】
(毎日新聞) - 4月7日22時56分更新
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今回の合意に漕ぎ着けた額賀長官と島袋市長のご尽力に、心からの敬意と、僭越ではありますがねぎらいを申し上げたいと思います。私は、国家の安全保障のことを考えれば、地元の意見を押し切ってでも実行せねばならないこともあると、ことあるごとに主張してきたが、そういう強引な形ではなく円満な形で決着しそうであることは、実際の政治の運営としては実によかったと痛感する。前回の辺野古沖移設合意の時のようにたなざらしにならないよう指導力が発揮されることを心から願う次第である。
(参考過去ログ)
『普天間移設問題で、政府が修正案提示』
『普天間移設問題、政府が沿岸案を微調整で検討』
『普天間移設、国と地元で安全・振興の協議機関設置へ』
(参考記事)
<普天間移設>2本の滑走路をV字形に配置する修正で合意
額賀福志郎防衛庁長官は7日、沖縄県名護市の島袋吉和市長と防衛庁で会談し、米軍普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設(沿岸案)について、滑走路を海側に1本増設し、2本の滑走路をV字形に配置する修正で合意した。周辺住宅地の上空を航空機の飛行ルートから外す名護市の要求に政府側が配慮した。普天間飛行場の移設を名護市が受け入れたのを受け、政府は13、14日に東京で開く日米審議官級協議で在日米軍再編の最終合意を目指す。
これまでの協議で名護市側は移設先周辺の辺野古、豊原、安部地区に飛行ルートがかからないよう滑走路を海側に数百メートル移動させる海上埋め立て案への大幅修正を要求。政府側は拒否していた。
修正合意は(1)原案の滑走路を反時計回りにずらして主に着陸用とし、南西方向の辺野古、豊原地区を飛行ルートから遠ざける(2)増設する滑走路は時計回りに向きを変えて北東方向への離陸用とし、安部地区の上空に飛行ルートがかからないようにする――との内容。航空機の運用方法が変わるため米側との調整が必要になるほか、滑走路増設と埋め立て面積拡大で原案より建設費が膨らみ、工期も延びる見込み。
額賀長官と島袋市長は沿岸案の修正合意とともに、政府が沖縄県や関係自治体の了解を得ることなどを盛り込んだ基本合意書に署名した。【古本陽荘】
(毎日新聞) - 4月7日22時56分更新
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岩国では建設を東京の業者に取られたという話も出ていたようですが、沖縄は地元の業者が請け負うのでしょうか?
なお、基地再編問題で、政府は、原発受け入れ先への交付金をモデルに「米軍再編対策交付金(仮称)」を創設する方針です。基地建設の進捗具合に応じて地元に支払う仕組みになるようです。反対運動で滞れば支払いも凍結されます。
それにしても稲嶺はいい加減にしろと言いたいですね。条件闘争に持ち込む様子も見えず一体何なのかと。最後のゴネ得か何か存じませんが、県内の反対運動の方向性をまとめて国と話し合うのが筋で、それもしない、約束も守らないでは何も言う資格なし。
一つ教訓を得るとすれば、地元のピンポイント切り崩しというボトムアップ型攻略とその逆をその地域に応じて巧みに使い分けることでしょうか。
稲嶺知事は、11月の選挙が念頭にあるんでしょうね。地元が同意しているものをこれ以上反対すると逆に不利になるかも…。