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ギリシャ再選挙、緊縮派2党で過半数か 内務省推計

2012-06-18 06:02:47 | Weblog
ギリシャ再選挙、緊縮派2党で過半数か 内務省推計 2012年6月18日 日経
 ギリシャ内務省は17日午後9時半ごろ(日本時間18日午前3時半)、同日投開票の議会(定数300)再選挙の結果の最初の推計を公表した。予想獲得議席は緊縮財政を進めてきた旧連立与党の新民主主義党(ND)が得票率29.5%で128議席、第1党となる見込み。緊縮派の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は同12.3%で33議席。旧連立与党の合計の獲得議席は161議席で、現時点では過半数を超える見込み。
 反緊縮派の急先鋒、急進左派連合は得票率27.1%で72議席の見通し。穏健な反緊縮派の民主左派は6.2%で17議席を獲得しそうだ。
 内務省は開票が進むにつれて予想獲得議席を修正していく。すべての票の確定は18日午前(日本時間、同日午後)になる見込み。



 ギリシャの再選挙ですが、財政緊縮策支持派の新民主主義党(ND)と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が合わせて過半数(151議席)を超す161議席前後を獲得する見通しとなったようですね。
 ギリシャの選挙制度には、第1党に50の議席が上乗せされるという日本人の感覚から見れば「何だそりゃ?」と言いたくなるような独特の規定があり、新民主主義党(ND)が得票率で急進左派連合(Syriza)を上回るか、新民主主義党(ND)と全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と合わせて過半数を制することで財政緊縮規定が継続できるかが焦点でしたが、ユーロ圏にとどまると同時に支援合意を破棄するなどという都合のよいことは事実上不可能。
 国民の約8割がユーロ離脱を望んでいないという調査結果があり、株価材料的にはある程度は織込済だったものの、とりあえずはプラス材料として評価されそうですね。