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野田首相、内閣改造で自民へのすり寄り鮮明 小沢氏と2度目の会談はまたも不調

2012-06-03 18:30:05 | Weblog
野田首相、内閣改造で自民へのすり寄り鮮明 小沢氏と2度目の会談はまたも不調 2012年6月3日 J-CAST
http://www.j-cast.com/2012/06/03134292.html
 野田佳彦首相が内閣改造に踏み切る。消費増税法案の今国会中の成立に向けて自民党の協力を得ようと、参院で問責決議を受けた2人の閣僚を交代させる見通しだが、改造の規模はもう少し大きくなるかもしれない。
 一方で首相は、民主党の小沢一郎元代表と再会談に臨んだ。こちらは合意点を見いだせず前回同様、物別れに終わった。

中国書記官への機密漏えい疑惑で農水相も
 野田首相は2012年6月3日、内閣改造を翌4日に行う意向を明らかにした。目的は「内閣の機能強化のため」。人選などは明らかにしなかった。
 だが、4月20日の参院本会議で問責決議を受けた前田武志国土交通相と田中直紀防衛相の2人は交代確実と見られる。問責決議後も首相は更迭を避けてきたが、国会会期末が6月21日と迫る中、今国会中に消費増税関連法案の成立を目指す首相としては自民党の協力を得るためにも、ここで内閣改造のカードを切り、自民党への「誠意」を見せるということか。
 首相の表明に先立ち、主要各紙は6月3日付の朝刊で一斉に内閣改造について報じたが、何人の閣僚が代わるかについては主張が分かれた。前田国交相と田中防衛相を含む「4人」としたのは、朝日新聞と読売新聞、産経新聞だ。具体的に名前が挙がったのは、鹿野道彦農林水産相と小川敏夫法相。鹿野農水相の場合、「スパイ疑惑」を受けた在日中国大使館の1等書記官に対して、農水省の機密文書が漏えいした可能性が指摘され追及を受けている。鹿野農水相は本人と顔を合わせたことがある、としながらも、情報を漏らしたことはないと否定するが、さらなる説明を求める声は高まっている。
 一方、小川法相は「国会で競馬サイトを見ていたことや弁護士活動でのトラブル」(朝日)、「静岡県熱海市の旅館倒産に絡む民事訴訟の弁護士報酬をめぐり、国会で追及された」(産経)といった理由が伝えられている。
 毎日新聞と日本経済新聞は、前田、田中両大臣に加えて鹿野農水省の交代が「ささやかれている」といった形で報じた。

自民は衆院解散の確約が条件か
 しかし、改造に踏み切ったとしても、消費増税法案の成立に自民党が協力姿勢に転じるかは不透明だ。朝日新聞によると、自民・谷垣禎一総裁は、法案に賛成する代わりに野田首相に衆院解散を確約させるか、早期採決に持ち込んで賛否の分かれる民主党内を混乱させ、解散につなげる戦術だという。問責決議の2閣僚交代は「当然のこと」との自民幹部のコメントを引用し、決定打にはならないとの見方を同紙は示す。
 内閣改造を明らかにする前の6月3日午前、首相は小沢元代表と2度目の会談に臨んだ。しかしこの日も互いの主張は平行線のまま。小沢元代表は会談後、記者団に対して、今国会で法案が採決された場合は反対票を投じる意向を示した。一方で、民主党を離党する可能性はきっぱりと否定、首相からまた会談要請があれば「いつでも応じる」とこたえた。
 これに対して首相は、消費増税案について野党との協議を進めていく旨を小沢元代表に伝えたと話し、法案の今国会中の成立に改めて意欲を示した。
 だが現時点では、法案成立に小沢元代表の協力は得られず、秋波を送る自民党も内閣改造だけでは首をたてに振らない可能性が高い。会期末が迫る中、首相の次の一手に注目が集まる。



 大手新聞各紙が野田首相が明日4日に内閣改造に踏み切ると報道していますが、問題発言の続いた田中直紀防衛相と岐阜県下呂市長選挙で特定候補を支援するように要請したとされる前田武志国土交通相の共に問責決議を受けている両名を交代するのは十分想定の範囲内だったのですが、ここにきて書記官が関与していた対中輸出促進事業に関連する農林水産省の機密文書が外部に漏れていた問題で、鹿野農水相の交代の可能性まで出てきたようです。
 ん…。事業を主導した筒井信隆副大臣は当然交代させるとしても鹿野道彦農水大臣は5人が立候補した8月29日の民主党代表選で4位で敗れた後、まさかの野田氏への投票で野田総理を誕生させた立役者だけに、鹿野さんまで斬るとなると中間派まで敵に回しかねないと思うのですが、明日の改造人事では農水大臣のポストまで変える大改造となるのでしょうか…。
 明日の内閣改造人事はシナリオ通りどころか、俄然注目となってきましたね。

「無料ATM」岐阜2行が手数料で対立 十六銀は撤退へ

2012-06-03 10:46:09 | Weblog
「無料ATM」岐阜2行が手数料で対立 十六銀は撤退へ 2012年6月1日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/business/update/0531/NGY201205310011.html
 十六銀行(岐阜市)のキャッシュカードが8月1日から、コンビニ大手のサークルKサンクスの愛知、岐阜両県の店舗にある無料ATMで使えなくなる。このコンビニ無料ATMは、ライバルの大垣共立銀行(岐阜県大垣市)が展開。手数料を巡って折り合わず、十六銀が31日、撤退すると発表した。  「サークルK」と「サンクス」にある無料ATMは「ゼロバンク」と呼ばれ、愛知と岐阜では、大垣共立銀が約1300店に設置、運用している。平日昼間なら、ゆうちょ銀行などごく一部を除くほとんどの銀行のカードで手数料がかからずお金を引き出せる。
 銀行は自行の顧客の利便をはかるため、他行のATMも使える契約を互いに結び、1件あたり105円ほどの銀行間手数料を互いに払っている。利用者が支払う手数料も同じなら、互いのATMの利用件数に大差がつかず、不公平感は生じない。



 岐阜県に本店のある金融機関は、岐阜市に本店があり市中金融機関中3割前後の預金・貸金残高を占める十六銀行(いわゆるお殿様地銀)。
 大垣市に本店がありシングルマザー応援ローンやキレイをかなえる女性専用ローンなど、かなり個性的な金融商品を豊富に用意して十六銀行を激しく追い上げている同じく地銀の大垣共立銀行。
 岐阜相互銀行から普通銀行に転換するも長年の経営不振で旧東海銀行系列から十六銀行の完全子会社になった岐阜銀行(2012年9月18日 十六銀行へ吸収合併され解散する予定)
 そして信用金庫が7行、信用組合が5行、農協が9行あるのですが、十六銀行は地域の中核病院やスーパー等にもATMを設置していることから、コンビニATMから撤退しても流出する顧客は限定されると見込んでいるのでしょうね…。
 ただ、10代や20代といった若い世代は当然ながら、30代や40代でも自由な時間に引き出すことができるコンビニATMの利用者層は決して少なくないでしょうし、地方銀行の中には公共料金等の引き落としや住宅ローンの利用、一定残高以上の保有を条件にコンビニATMの利用手数料や時間外手数料を一定回数まで無料にするメニューを設けている銀行も少なくなく、この十六銀行の無料コンビニATM、しかも県内のコンビニシェアも高いサークルKサンクスATMからの撤退は(給与振込口座など)どれだけ個人客がメインバンクとしての利用を断念して実質的に離れていくことになるか そういう意味では非常に大胆な賭けになるのではないでしょうか。