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民主大慌て…無断で知事選転身の高邑衆院議員

2012-06-06 07:50:04 | Weblog
民主大慌て…無断で知事選転身の高邑衆院議員 2012年06月04日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20120604-OYT1T01199.htm
 民主党の高邑勉衆院議員(38)(比例中国)が山口県知事選(7月12日告示、同29日投開票)への立候補を表明した4日、同党県連は党所属国会議員の突然の転身表明を巡って対応に追われた。
 一方、すでに立候補の準備を進めたり、別の候補の擁立を目指したりしている陣営は「政策が不明」などと、冷静に受け止めた。
 山口市内で開かれた民主党県連の緊急幹事会では、加藤寿彦・同県連代表が「今回の件で、一つの組織として対処を決めたい」とあいさつ。非公開で対応を協議した。
 会合後、報道陣の取材に応じた西嶋裕作幹事長は「相談もなく(知事選への)転身を発表したことは極めて遺憾」と高邑氏の行動を批判。党本部に厳しい処分を求める方針を表明した。
 高邑氏との選挙協力については、「組織から出て行くという人との協議は難しい」と述べ、困難との見方を示した。県連としては今月中旬まで、候補者擁立作業を続けるという。
 一方で、すでに立候補を表明している元国土交通審議官の山本繁太郎氏(63)=自民、公明推薦=は「(高邑氏の立候補表明で)知事選への関心が高まり、私の基本姿勢を訴える機会が拡大することは有意義だ」とのコメントを発表。3日に山本氏の支援を表明した二井知事は報道陣の取材に対し、「(高邑氏が)知事選に出られる経緯がわからないが、山本氏を応援する考えに変わりはない」と強調した。
 候補擁立を目指す共産党県委員会などでつくる「みんなの県政をつくる会」の内山新吾事務局長は、「高邑氏の政策が私たちの考えと一致するかどうか不明だ。会としては擁立作業を続ける」と淡々と語った。
 山口市内で記者会見した高邑氏は出馬を決めた経緯などについて語った。高邑氏によると、会見に同席した伊藤央・元防府市議から3週間程前に知事選への立候補を打診されたという。高邑氏は民主党のために数人に出馬を要請したが実現しなかったため、「自分が出るしかない」と決断したという。
 上関原発計画への対応など政策については、「6月末にもまとめたい」と述べた。



 この高邑勉衆院議員。2009年08月30日の衆議院選挙で民主党が308議席を獲得した時に初当選した議員の1人で、山口1区から出馬するも、自民党現職の高村正彦氏に5万票近い大差をつけられ敗れた(高村正彦氏14万2103票、高邑勉氏94253票。他 共産党候補が10114票、幸福実現党候補が2889票を獲得)ものの、比例復活で初当選された方なのですが、高邑氏のいう『民主党のために数人に出馬を要請したが実現しなかったため、「自分が出るしかない」と決断した』はあくまでも建前で、今の民主党の勢いでは解散総選挙になれば再選は限りなく難しいと感じたが故の民主党に事前に断ることのない無断立候補なんでしょうね…(当惑
 山口県知事選と言えば、自民・公明両党が推薦する候補に共産党が推薦する候補が挑戦して、大差で自民・公明両党が推薦する候補が勝ち上がる構図が続いていますが、それでなくとも保守色の強い山口県での県知事選への挑戦。比例に残ることを選んでも県知事選に鞍替えするにしても、正直かなりきつい戦いになると思うんですけどね…。

郡司農水相「TPP、国益にならない」 交渉に否定的

2012-06-06 07:43:41 | Weblog
郡司農水相「TPP、国益にならない」 交渉に否定的 2012年6月5日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/politics/update/0605/TKY201206050231.html
 郡司彰農林水産相は5日の閣議後会見で、政府が進める環太平洋経済連携協定(TPP)について、「日本の国益になると考えるのは難しい」と交渉入りをめざすことに否定的な考えを示した。
 同じく政府が進めている日中韓3カ国による自由貿易協定(FTA)などほかの経済連携と比べて利点が少なく、原則的に農産物を含むすべての関税を撤廃しなくてはならないことの影響が大きいとみているからだという。4日の就任後、TPPについて初めて明確に否定的な考えを示した。第2次野田改造内閣発足後の閣僚発言としても異例の踏み込んだものだ。
 ただ、野田政権としては基本的にTPPの交渉入りを目指していく方針だ。中国が台頭する中で米国との連携を強化し、経済成長にも結びつけたい考えだからだ。少子高齢化が進む中で、海外の成長力を取り込む必要があるほか、貿易ルールづくりに絡むことで日本に有利な枠組みにするねらいがある。


 まあ、この方は、TPPを慎重に考える会の副会長さんですから、当然このようなコメントが出てくることも予想がついていたのですが、自民党など野党からは早速攻撃材料として使われそう。
 総裁選の決戦投票で自グループの票を回してくれた鹿野道彦さんを入れ替えてまで、入閣を断行した新メンバーから早速政府の方針とは正反対の意見が出てしまったのですが、野田総理もイザ大臣に任命すればもう少しTPPに向けてより現実的な対応に切り替えてくれると期待して任命したものの、当の郡司氏は全くブレず、立つ瀬がないという状況なんでしょうね。