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ドバイの債務問題解決のためアブダビが100億ドル支援、Dワールドは債権者の合意必要

2009-12-15 05:28:56 | Weblog
ドバイの債務問題解決のためアブダビが100億ドル支援、Dワールドは債権者の合意必要 2009年12月14日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK854622420091214
 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国は、債務問題を解決するため、アブダビ首長国から100億ドルの支援を受けたと発表した。ただ、スタンドスティル条項について債権者の合意を得る必要がある。
 ドバイ政府によると、アブダビから提供された資金のうち41億ドルは、この日期日を迎えるドバイ・ワールド傘下の不動産開発会社ナヒールが発行したイスラム債41億ドルの償還に充てられる。ナヒールは、今後2週間以内に支払いを行う方針を表明した。
 残りの資金は、ドバイの政府系企業ドバイ・ワールドが2010年4月までに必要とする資金に充てることができる。 ドバイ・ワールドは債権者に対し、260億ドルの債務について再編策に合意するよう要請している。
 ドバイ政府関係者は、匿名を条件に「(合意は)ドバイ・ワールドがこれまで発表しているスタンドスティル条項について、債権者との交渉に成功することが条件だ」と述べた。債権者との合意が成立すれば、ドバイ・ワールドは2010年4月30日までの利払い費用および運転資金に充当することができる。
 同関係者はまた、「資金は商業取引の債権者や契約相手に対する義務の履行にも充てられる。債権者との交渉は近いうちに開始される」と明らかにした。
 このニュースを受け、ドバイ株式市場では株価指数が10%以上急伸。アブダビ市場も7%を超す上げとなっている。
 ドバイ政府が11月にドバイ・ワールドなどが抱える債務260億ドルの返済猶予を求めた後、検討されていた選択肢のなかで、アブダビからの支援はもっとも予期されていないものだった。
 英銀のスタンダード・チャータード、HSBC、ロイズ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、UAEのアブダビ・コマーシャル・バンクなどの債権者は、ナヒールが求めた返済猶予期限が切れる12月28日までに、スタンドスティル条項について合意するかどうか決めることになる。
 ドバイ最高財政委員会のAhmed bin Saaed al-Maktoum委員長は「われわれは投資家や債権者、労働者、そして市民に対し、ドバイ政府はどんな時にも、市場原則や国際的に受け入れられるビジネス慣行にのっとって行動することを確約する。ドバイは強力で活気ある金融センターであり、今後もそうあり続ける。われわれにとって絶頂期はこれからやってくる」と述べた。
 ドバイ政府はまた、新たな破産制度の導入を発表し、ドバイ・ワールドと債権者が将来的に債務償還について合意できない場合には、その制度が適用される可能性があると明らかにした。
 関係筋によると、破産関連法規は14日付で施行され、リストラが成功しない場合にドバイ・ワールドに適用される可能性がある。
 ドバイ政府は、ドバイ・ワールドと債権者が今後期日を迎える債務をめぐって合意に達しない場合、破産法が適用される可能性があると発表していた。 ドバイ最高財政委員会委員長は「ドバイ政府は、透明性と債権者保護のために国際的に受け入れられる基準に基づいた、包括的な再生法を発表する」と述べ、ドバイ・ワールドとその子会社が抱える債務の再編が受け入れられない場合、この新たな破産法が適用可能になる、と語った。
 政府筋は、来年2月に25億ドルの債務が償還期日を迎えるブルジュ・ドバイ、来年上半期に償還を迎える債務19億ドルを抱えるドバイ・ホールディングスなど他の政府系企業については「ケースバイケース」で対応し、ドバイ・ワールドのケースは将来の前例にはならない、としている。

UAE中銀、ドバイ・ワールドにエクスポージャーを有する国内銀行の支援を表明 2009年12月14日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK854629620091214
 アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行は14日、ドバイの政府系持ち株会社ドバイ・ワールドへのエクスポージャーを保有している国内銀行を支援する方針を発表した。
 中銀は声明の中で「UAE中銀は、ドバイ・ワールドと(同社傘下の不動産会社)ナヒールに対するエクスポージャーを有する銀行を含めた国内銀行を支援する姿勢を再度表明した」と述べた。
 また、金融セクターは1年前よりも健全で流動性が高いと指摘した。
 ドバイ政府に近い関係者はこの日、UAE中銀が銀行のエクスポージャーに応じて必要なだけの流動性を銀行に供給する方針だと述べていた。
 ドバイ首長国政府は、この日期日を迎える41億ドルのイスラム債償還を支援するため、アブダビから100億ドルの支援を受けたことを明らかにした。

ドバイ、アブダビから支援受けた後に資産売却を検討 2009年12月14日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK854599420091214
 ドバイは、債務返済のためアブダビから100億ドルの支援を受けたことを受け、資産売却を検討する方針。一方、アブダビから提供される資金には、使途に制限はつけられていない。ドバイ政府に近い関係者が14日、コンファレンスコールで匿名を条件に明らかにした。
 ドバイ首長国政府は、この日期日を迎える41億ドルのイスラム債償還を支援するため、アブダビから100億ドルの支援を受けたことを明らかにした。

ナヒール、2009年償還のイスラム債を14日以内に履行 2009年12月14日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK854594220091214
 アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの政府系持ち株会社ドバイ・ワールド傘下の不動産会社ナヒールは14日、アブダビ政府がドバイ・ワールドへの支援を表明したことを受け、2009年償還のイスラム債の返済を今後14日以内に行う方針を明らかにした。
 同社は声明で、ドバイ金融支援ファンドの資金で、12月14日に償還の41億ドルのイスラム債を返済することを明らかにした。



 で、14日の日経平均が後半回復する後押し材料になったのは、アブダビがドバイに100億ドルの支援をするというこの報道。
 この報道を素直に好感し、欧州株式市場は堅調に推移しましたが、まあアブダビが救済に入るのは予想の範囲内ですし、私は他の保守的な首長国や湾岸諸国の冷淡さの方がむしろ気になります。
 ドバイショック以前にもアイスランドが金融危機に陥りましたが、今後も同じような金融立国が金融危機に陥った時に、友好国が助けに入ってくれるのどうか…。
 今回は割と早い段階で救済が入りましたが、今後も金融情勢には注意が必要そうです。

「メディア騒ぐから問題化」阿久根市長、謝罪拒否

2009-12-15 05:18:36 | Weblog
「メディア騒ぐから問題化」阿久根市長、謝罪拒否 2009年12月15日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091214-OYT1T00856.htm
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)が自身のブログに障害者の出生を否定するような文章を掲載し、障害者団体などから謝罪を求める声や抗議が相次いでいる。
 竹原市長は14日、市議会一般質問で、関係者に謝罪する意思がないことを明らかにした。
 竹原市長は11月8日付のブログで、「高度医療のおかげで以前は自然に淘汰(とうた)された機能障害を持ったのを生き残らせている」などと書き込み、障害者の出生を否定するような主張を展開した。
 これに対し、全国知的障害者施設家族会連合会(事務局・神戸市、会員約5万人)が、発言の謝罪と撤回を求める抗議声明を決議したほか、鹿児島県内の障害者団体などからも市長への抗議文が寄せられている。
 14日の市議会一般質問で、木下孝行市議(無所属)が「ブログの書き込みは障害者に対する差別発言で人権問題。障害者団体などに謝罪する考えはないのか」と尋ねた。竹原市長は「問題化したのはメディアが検証することなく大騒ぎするからだ。(一部をとらえることで)社会を誘導するのはやめてほしい。私が謝罪するのは反対方向になる」と答え、謝罪を拒否した。
 竹原市長は、市長選の期間中にブログを更新して自身の主張や他候補批判を展開したとして、県警が公職選挙法違反(文書図画の頒布)容疑で鹿児島地検に書類送検した。このほか、市役所全職員の給与を公開するなど、物議を醸している。


 う~ん。この人はひょっとしてとんでもないおバカさんなのか、それともマスコミの力を悪用してあえて世間を挑発しているのか…(呆れ
 そりゃあ、現職の首長が過激発言を繰り返していればマスコミが一挙一足に注目するのは当然ですし、大手新聞社などはアルバイトでも雇って氏のブログを常にチェックさせ、何か問題となりそうな発言をすれば直ちに報告がいく体制をとっていることくらい少し考えればわかりそうなもの。
 この人の場合、保守バリバリの方が暴走した時の 回りが見えない典型的な暴走パターン に陥っていますし、何年後になるかはわかりませんが、権力者の座から引き下ろされた時も『俺は良かれと思ってやった』とか言い出すんでしょうね…(溜息
 自分の過ちを認めることもできない度量の狭い方を最高経営責任者にもつ阿久根市民の方には心底同情します。