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欧州金融機関でサブプライム関連の巨額損失が続々 ニュース4本

2008-04-30 17:35:26 | Weblog
サブプライムの嵐やまぬ欧州 金融大手、相次ぐ巨額損失 2008年04月30日
朝日 http://www.asahi.com/business/update/0429/TKY200804290216.html
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20080430k0000m020073000c.html
 英金融大手HBOSは29日、サブプライム問題に伴う金融市場混乱の影響などで、08年1~3月期に28億4千万ポンド(約5900億円)の評価損を計上すると発表した。独大手のドイツ銀行も同日、1~3月期に27億ユーロ(約4400億円)の評価損を計上すると公表し、当期赤字に転落した。
 HBOSは、損失穴埋めのために40億ポンド(約8300億円)の増資を実施する。ドイツ銀行の1~3月期の当期赤字は1億4100万ユーロ(約230億円)で、四半期業績の赤字は5年ぶり。アッカーマン頭取は株主向けの書簡の中で「これまでにないほど金融市場が厳しい状況にあった」と記した。
 欧州では、スイス大手のUBSが約2兆円、英大手のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が約1.2兆円の追加損の見通しを明らかにするなど巨額の損失計上が相次いでおり、サブプライム問題が収まっていない状態だ。

英銀RBS、2兆円超増資・サブプライム、今期1兆円損失処理 2008年4月23日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080422AT1C2200D22042008.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080422-OYT1T00735.htm
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20080423k0000m020094000c.html
 英銀2位のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は22日、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を発端とする金融市場の混乱に関連して、2008年12月期中に59億ポンド(約1兆2000億円)の損失を処理する見通しだと発表した。資本不足を補うため、120億ポンド(約2兆4000億円)の巨額増資を実施する。
 RBSが計上するサブプライム関連の損失額は07年12月期と合わせると約83億ポンドに達する見込み。欧州の金融機関ではスイスのUBSが今年1―3月期までに計374億ドルの損失を処理すると表明しており、それに次ぐ規模となる。RBSが大型増資に踏み切ることで、米国の金融機関に比べ、資本増強に慎重な姿勢を見せていた他の欧州銀が追随する可能性もある。
 金融市場の混乱でRBSが保有する証券化商品の含み損などが拡大。昨年のオランダ銀大手ABNアムロの分割買収に伴って自己資本比率が低下していたこともあり、大型増資が必要と判断した。

英金融大手RBS:欧州系銀行の資本調達が相次ぐ可能性 2008年4月23日 毎日
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080423k0000m020127000c.html
 英金融大手のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は巨額の資本調達を公表したが、米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題の不信感払拭のため、今後も欧州系銀行の資本調達が相次ぐ可能性がある。
 「RBSの買収額は明らかに高すぎた」。英金融大手バークレイズのある首脳はこう語る。RBSなど3社連合はバークレイズとの競合の結果、11兆円超の巨額を提示してオランダのABNアムロを獲得したが、RBSは当初から資本不足が指摘されていた。
 ただ、増資はRBSにとどまらないとの見方が強い。損失の拡大に加え、独仏などユーロ圏も「サブプライム関連商品の価格設定が甘い」と指摘されている。増資は、従来の保有株の価値を下げるため、すでに大手行の株価の下落が始まっており、「市場の先行きを見据えつつ、先手を取る必要」がありそうだ。

クレディ・スイス、2200億円の最終赤字・1-3月期、サブプライム響く 2008年4月24日
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080424AT2M2402C24042008.html
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/biz/news/20080425k0000m020125000c.html
 スイス大手銀行のクレディ・スイスが24日発表した1―3月期決算は、最終損益が21億4800万スイスフラン(約2200億円)の赤字に転落した。前年同期は27億スイスフランの黒字だったが、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題による金融市場の混乱に絡んで、53億スイスフランの関連損失を計上した。
 クレディ・スイスが四半期決算で赤字を計上するのは03年4―6月期以来約5年ぶり。金融混乱に絡む同社の損失額は07年12月期から累計で85億スイスフラン(約8700億円)に達した。




 サブプライム問題の本家アメリカでの損失計上は一服したかな…という雰囲気もなくもないのですが、欧米の金融機関はUBSやクレディスイスなど元々損失計上に積極的だった一部の金融機関も含めて、相次いで巨額の損失計上が続出しているようですね。
 まず、イギリスの金融大手HBOSがサブプライム問題のあおりを受けて、08年1~3月期に28億4千万ポンド(約5900億円)の評価損を計上し、損失穴埋めのために、40億ポンド(約8300億円)の増資を実施することを決定。
 あのドイツ銀行でさえも、1~3月期に27億ユーロ(約4400億円)の評価損を計上すると公表し、当期赤字に転落。
 イギリス2位のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は、2008年12月期中に59億ポンド(約1兆2000億円)の損失を処理する見通し(07年12月期と合わせると約83億ポンドに達する見込み)となり、資本不足を補うため、120億ポンド(約2兆4000億円)の巨額増資を実施。
 こまめに損失計上しているはずのクレディスイスも、24日発表した1―3月期決算は、最終損益が21億4800万スイスフラン(約2200億円)の赤字に転落し、07年12月期から累計では85億スイスフラン(約8700億円)にまで損失が膨らんでしまったようです。
 欧州はそれでなくても急激なユーロ高で輸出企業の業績が悪化しているというのに、その上金融機関の相次ぐ業績悪化の報道…。欧州の景気にも悪影響を与えなければ良いのですが…。

農林中金、2000億円前後の損失計上見通し サブプライム損失も1000億円近くに… ニュース2本

2008-04-30 17:31:41 | Weblog
農林中金、2000億円前後の損失計上見通し 3月期 2008年04月30日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0429/TKY200804290200.html
 農林中央金庫が、米低所得者向け(サブプライム)住宅ローン関連商品への投資損失や株価下落による保有株の評価減などで、08年3月期決算(単体)で2千億円前後の損失を計上する見通しであることが29日、わかった。経常利益は、米国の利下げでドル資金の調達コストが減るなどの効果もあって、予定通り3500億円程度は確保できるという。
 農林中金は証券化商品に積極的に投資してきており、サブプライムローン関連商品への投資残高は約5千億円。07年9月中間決算では含み損が917億円に達し、うち384億円を損失に計上した。市況が回復しないため、サブプライムローン関連投資の損失だけで1千億円を超える見込みだ。

農林中金、サブプライム損失1000億円に拡大 2008年04月30日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080429-OYT1T00827.htm?from=main4
 農林中央金庫が2008年3月期決算でサブプライムローン関連損失が1000億円前後に拡大する見通しであることが29日、明らかになった。
 農林中金は農業関連の融資が伸び悩んだため、積極的な海外投資を進め、2007年9月末時点でサブプライム関連商品の残高が5000億円に達し、関連損失として約400億円を計上していた。
 昨秋以降も国際金融市場の混乱が続き、証券化商品がさらに値下がりしたため、サブプライム関連損失は半年間で2倍強に膨らむ見通しだ。サブプライム問題の影響による株式市況の悪化を受け、保有株の大幅な減損処理も避けられないと見られる。



 アメリカのサブプライム損失計上は、一時期のピークを過ぎたかな?という雰囲気もあるのですが、日本や欧米の金融機関の損失計上はまだまだ続きそうですね。
 で、農林中金の2008年3月期決算ですが、サブプライム関連損失だけで1000億円前後、株価下落による保有株の評価減なども含めれば、2千億円前後の損失を計上する見通しであることが判明。
 さすがにみずほグループや野村證券程の巨額の損失計上ではないとはいえ、ここまで損失が大きくなるとはほとんどの方が予想すらしていなかったでしょうし、この調子では、預金量の1%を超えるサブプライム損失を出した滝野川信金に200億円規模の資本注入を余儀なくされた信金中金の決算も、相当悪い数値が出てきそうな嫌な予感がします。

「2ちゃんねる」に創価学会施設爆破予告、都立高職員を逮捕

2008-04-30 17:27:46 | Weblog
「2ちゃんねる」に創価学会施設爆破予告、都立高職員を逮捕 2008年4月29日 
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080429-OYT1T00092.htm?from=rss&ref=qtnet
 インターネット掲示板「2ちゃんねる」に大阪府内の創価学会施設の爆破予告を書き込んだとして、府警は28日、東京都立上野高校職員・上川内幸(みゆき)容疑者(43)(東京都足立区西新井栄町3)を威力業務妨害容疑で逮捕した。
 「学会職員らをおびえさせ、困らせてやろうと思った」と供述しているという。府警は動機などをさらに追及する。
 発表によると、上川内容疑者は4月2日夜、東京都内のネットカフェで、掲示板に「4月4日に大阪創価学会堺池田講堂(堺市北区)を爆破する」などと書き込んだ疑い。上川内容疑者は、「罪にならない」「オレは逮捕されない」という文言とともに爆破予告を繰り返していた。
 上野高校によると、上川内容疑者は図書の整理などにあたる司書で3年前に赴任。同校は「勤務態度はまじめで、なぜこんなことをしたか分からない」としている。
 上川内容疑者は、府内に実在する男性の名前を「ハンドルネーム」(ネット上の通称)として使用。このハンドルネームで、北京五輪聖火リレーの出発地点を辞退した善光寺(長野市)の爆破予告の書き込みもあったという。



 この容疑者は、救いようのないおバカさんですね…(呆れ
 いくら偽名でネットカフェを利用しようが、これだけ挑発的な文言を繰り返せば、警察だって本気で捜査してくるでしょうし、IPアドレスさえ分かれば、そのネットカフェを張り込んで容疑者を捕まえるなど、警察にとっては赤子の手をひねるようなもの…。
 しかも、この容疑者が逮捕されたのは書き込んだお店のまん前だったそうで、更にこの店に入り浸っていたというのでは、『どうぞ捕まえてください』と言っているようなものだと思います。
 それにしても、この容疑者が使っていたHNの『赤井○○』なる実在する方って一体何物なんでしょうね??? この名前で検索しても、ヒットするのは逮捕の記事や2ちゃんねるの掲示板ばかり…。どうやら本当の赤井○○さんは、創価学会やオリンピック関係者ではなさそうですし、そうなると考えられるのは、上川内容疑者が仕事上あるいは個人的に恨んでいた(単なる逆恨みの可能性も…)方だと思うのですが、名指しされた当人からすればたまったものではありませんし、実にはた迷惑な犯人だと思います!!! こういうバカは、二度とこのような愚かな行為をさせないためにも厳罰に処して欲しいですね…。

暫定税率復活法が再可決、成立 税率引き上げ1日施行

2008-04-30 17:20:34 | Weblog
暫定税率復活法が再可決、成立 税率引き上げ1日施行 2008年04月30日
朝日夕刊 http://www.asahi.com/politics/update/0430/TKY200804300262.html
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080430-OYT1T00487.htm
産経夕刊 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080430/plc0804301629007-n1.htm
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080430AT3S3000Y30042008.html
 ガソリン税などの暫定税率を復活させる税制改正関連法が30日午後の衆院本会議で、自民、公明両党の「3分の2」勢力により再可決、成立した。税率は5月1日に引き上げられる。原油価格高騰も加わり、レギュラーガソリン価格は1リットルあたり160円台になる見通しだ。
 与党は、税制関連など国・地方の税財政に関する5法案を否決したとみなす動議を衆院本会議で可決。5法案が衆院に返付されたのを受け30日夕、5法案が衆院本会議で再議決され、民主、社民、国民新各党は欠席し、共産党は出席し反対した。ガソリン税の暫定税率分の投票結果は賛成337票、反対12票だった。
 5法案は2月29日の衆院本会議で可決したが参院で採決にいたらず、憲法59条の規定により、60日間たった今月29日以降、否決したとみなして衆院での再議決が可能になっていた。「みなし否決」による再議決は1952年の「国立病院特別会計所属の資産譲渡に関する特措法」以来、56年ぶり2度目。


 当初の予定通り? 本日30日に暫定税率法案が再議決され、翌日5月1日から暫定税率が復活することが正式に決まりました。
 それにしても、わからないな… と思うのが、民主党や社民党の言動で、午後1時から開催される予定だった本会議の開催に河野議長を出席させまいと、プラカードをもって入場を阻止するという、意味不明な抗議を行っておきながら、肝心の審議には欠席することで抗議の意味を示すと言うのも、今となっては新鮮味もありませんし、逆にこれまでの一連の言動が、単なる茶番劇だったと、国民の政治に関する無関心を招くことにもつながらないでしょうか…。
 新聞社にもよりますが、これだけ大きな議決ともなると賛成票と反対票の数まで載りますし、投票放棄よりも、しっかり反対に投票して、断固与党と戦うイメージをつけた方が国民にもアピールになったのではないかと思うのですが…。
 何はともあれ、これで暫定税率は不本意ながらも復活ですか…。個人的には随分人騒がせな1ヶ月間だったと思います。

ガソリン給油を巡ってスダンドに長蛇の車列 割り込みが原因のケンカで逮捕者まで… ニュース2本

2008-04-30 11:49:13 | Weblog
ガソリン:スタンドに長蛇の車列 ドライバー怒る 2008年4月30日 毎日
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2008/04/29/20080430k0000m040083000c.html
 安いうちに満タンにしておこうと、29日各地のガソリンスタンド(GS)に長い車列ができた。ガソリン税の暫定税率復活を目前に控えた駆け込み需要はピーク。大型連休中とあって観光地に向かう車も多く、ドライバーからは「この時期の税率復活は許せない」と不満も漏れた。
 東京都内有数の安売り激戦区、世田谷区の環状8号沿線。レギュラー1リットル120円台、130円台の看板が並ぶ。24時間営業のセルフ式GS「エクスプレス八幡山SS」では午前8時過ぎから混雑が始まった。12のレーンすべてに常時車が出入りし、午後6時前には35台ほどが車道にはみ出て列を作った。
 同店は通常より1人多い5人の従業員が対応。男性従業員(36)は「昨日の深夜から列ができ始めた。普段は1日当たり3000台ほどが来店するが、今日は2割以上増えそう」と話した。
 30日から2日間、観光で軽井沢に行くという世田谷区上用賀の会社員、川口博さん(32)はレギュラーを満タンにした。「30円の値上げは異常。暫定税率が何のための税金なのかまったく分からない。役人は国民をばかにしている」と憤る。
 一方、南に約2キロ離れたエネオス系GSでも昼過ぎから車列ができ始めた。外国車を輸入販売する滝沢一郎さん(42)は、店の試乗車10台を今日1日ですべて満タンにした。「浮くのは1万5000円くらい。今いれとかないと、もったいないからね」と話した。

ガソリン:車列に割り込み殴ろうとした男逮捕 兵庫のGS 2008年4月30日 
毎日 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080430k0000m040104000c.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080430-OYT1T00016.htm
 兵庫県警明石署は29日、同県明石市魚住町住吉3、無職、竹本清美容疑者(59)を暴力行為等処罰法違反容疑で現行犯逮捕した。
 調べでは、竹本容疑者は同日午後5時ごろ、給油のため軽自動車で自宅近くのセルフサービス式ガソリンスタンドに来店。給油を待つ車の列に割り込んだため、並んでいた明石市内の男性会社員(29)と口論になり、車内にあった金づちで殴ろうとした疑い。会社員にけがはなかった。店員が取り押さえ110番通報した。
 暫定税率復活を控え、店には当時、給油する車数台が列を作っていた。



 早ければ5月1日のかなり早い時間帯から、ガソリンが1リットル30円の値上げになることがほぼ確定となったせいか、昨日29日のガソリンスタンドは、4月最後の休日ということもあり、値上げ前に満タンまでガソリンを入れようとする車の列で大渋滞状態だったようですね。
 まあ、車保有者にとってはガソリンは絶対に必要なものですし、2割近くも値上げされることがわかっていれば、前もって入れておこうと考える方が殺到するのも無理ないと思いますが、昨日の朝にガソリンを入れてからお出かけしようと考えていた方にとっては、予定外に給油に時間がかかり、とんだ計算違いになってしまったのではないでしょうか。(小さいお子さん連れだったりしたら、愚図られて余計にイライラすることもあったかもしれませんね)

 一方、兵庫県明石市では、給油待ちの行列に我慢がならなかったのか、割り込みを巡ってケンカになり、容疑者がケンカ相手を金槌で殴ろうとして、あっけなく現行犯逮捕。石油ショックの時のトイレットペーパー買占め騒動じゃあるまいし、まだ値上げまで1日あるというのに、一体何やってんでしょうね…(呆れ

自動車取得税、減税特需は不発

2008-04-30 11:42:32 | Weblog
自動車取得税、減税特需は不発 2008年4月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080429AT1D2809428042008.html
 道路特定財源の暫定税率が30日にも復活する見通しとなり、自動車販売各社が対応を迫られている。4月から車購入時にかかる「自動車取得税」が5%から3%に下がったが、5月には税率が再び元の5%に戻る。期待された特需効果が見えないうえ、税率の再変更で事務作業などの負担増の懸念が広がっている。
 4月登録の新車から税負担が軽くなった。200万円の新車の場合、自動車取得税の税額は4万円安く済む計算だ。しかし今のところ新車販売が大きく伸びた例は少数。4月の販売台数が前年並みどまりだった東京日産自動車販売(東京・品川)は「暫定税率失効による特需は起きていない」と分析する。


 一説には、暫定税率の廃止で、自動車取得税がそれまでの5%から3%に下がることで、高級車の売り上げが伸びるのではないかという期待もあったようですが、仮に500万円の車の税率が5%から3%に下がったところで、値下げ幅は10万円。
 高級車取扱店からみたら、期待が外れただけでなく、5月からは値札の交換や、システムプログラムの再変更など、事務処理作業負担もさぞかし大変そうですね。
 ガソリンスタンドも大変ですが、自動車業界にとっては、儲けはほとんどないのに、政府の都合でたった1ヶ月で またまた元通りにしなければならないのですから、踏んだり蹴ったりもいいところだと思います。

OPEC議長「将来は1バレル=200ドル突破も」? 米ガソリンも1リットル99円!に ニュース3本

2008-04-30 11:37:15 | Weblog
米ガソリン、5週連続値上がり・最高値更新、首都で抗議活動も 2008年4月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080429AT2M2900E29042008.html
 米国でガソリン価格高騰に拍車がかかっている。米エネルギー省が28日まとめた直近1週間の全米平均のガソリン小売価格(レギュラー)は1ガロン=3.603ドル(1リットル=約99円)となり、前週に比べ2.7%上昇した。5週連続の値上がりで、過去最高値を再び更新した。
 前年比では21.2%上昇。3月下旬から再び騰勢を強めている。西海岸のカリフォルニア州では1ガロン=3.892ドル(1リットル=約107円)まで上昇。1ガロン=4ドル台が目前に迫ってきた。
 ディーゼル車用の軽油小売価格も全米平均で1ガロン=4.177ドル(1リットル=約115円)と、前週に比べ0.8%上昇。3週連続で値上がりした。

NY原油、急反落・6月物115.63ドル 2008年4月30日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080430ATQ2INYPC30042008.html
 29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3営業日ぶりに急反落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の6月物は前日比3.12ドル安の1バレル115.63ドルで取引を終えた。製油所の操業再開やドル高などを手掛かりに、売りが優勢となった。
 従業員のストライキで停止していた北海油田の一部製油所の操業が再開したと伝わり、需給ひっ迫感が後退した。対ユーロなどでドルが堅調に推移したことも、ドル建てで取引される原油の割安感が薄れるとして、売りを誘った。
 ガソリン、ヒーティングオイルは大幅続落した。

OPEC議長「将来は1バレル=200ドル突破も」…英紙 2008年4月30日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080429-OYT1T00723.htm
 石油輸出国機構(OPEC)のヘリル議長(アルジェリアのエネルギー鉱業相)は、原油価格がドル安や政情不安を背景に「将来、1バレル=200ドルの水準を突破する可能性がある」との考えを示した。
 29日付の英フィナンシャル・タイムズが、同議長のアルジェリアの政府系新聞で語った発言として報じた。
 原油価格はニューヨーク市場で1バレル=120ドルの水準に迫っているが、ヘリル議長は「需要と供給はバランスしており、米国のガソリン在庫も多い。OPECが増産しても価格下落にはつながらない」と指摘した。
 さらに「ドルの価値が1%下落するたびに原油価格は1バレル当たり4ドル上昇する」と述べ、原油価格の上昇は米経済の不振によるものだとの持論を強調した。



 つい1週間前に、アメリカのガソリンが1ガロン=3.5ドルを突破したという報道が入ってきたばかりですが、最新の調査では更に上昇し、1ガロン=3.603ドル(1リットル=約99円)と、過去最高値をまたまた更新してしまいました。
 地域によっては既に100円を超えているところもあり、とりわけカリフォルニアでは1リットル107円と、さすがにこれだけ上げると、移動一つとっても車がないと非常に困難なアメリカではさぞかし大変だと思います。
 29日のNY原油相場こそ、従業員のストライキで停止していた北海油田の一部製油所の操業が再開したと伝わったこともあり、需給ひっ迫感が後退して、前日比3.12ドル安い115.63ドルと大分値を戻したようですが、ナイジェリアのパイプライン破壊事件をはじめ、産油国の側の供給にも不安材料がありますし、OPECも、『アメリカ国内にはガソリン在庫が多く、需要と供給のバランスも取れている。相場が高騰しているのは投機資金が流れ込んでいることや、米経済の不振によるドル安が原因で、仮に増産しても価格下落には繋がらない』という態度をとっているようで、当面はこれ以上の大幅な値下げは期待しにくいのではないでしょうか。
 首都ワシントンでは抗議活動まで発生しているようですが、もしOPECの予想通り1バレル200ドルになった日には、暫定税率復活直後の日本の水準を超えてしまうだけに、抗議活動が全米各地に広まるのは必至。もうそろそろ、国として、本気で対策を講じる時期に来ているのかもしれませんね。