「2千円札使えば3千円分OK」サミット地元で復権PR 2008年04月10日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/life/update/0407/TKY200804070229.html
00年の九州・沖縄サミットの記念に発行されて8年、すっかり見かけなくなった2千円札。使えない自販機も多いが、夏に主要国首脳会議(G8サミット)を迎える北海道で、地域通貨のような使い方で復活させる動きがある。「2千円札なら1枚で約3千円の買い物ができます」と宣伝中だ。
2千円札は00年7月に登場し、これまでに約8億8千万枚が印刷された。日銀によると、印刷は03年度が最後で、08年度も見送られる予定だ。流通量は06年度末で約1億6千万枚。ピーク時に比べると3分の1に減った。
そんな2千円札を表舞台に戻そうと動いたのが、札幌市白石区にある南郷商店街だ。市営地下鉄の券売機も「2千円札は使用できません」と表示する中、「使われないなら使ってやろう」と昨秋、薬局やお好み焼き店など約20店が積極的に使い出した。
「自分も使いにくいなあと思っていたんですよ」と発案者の薬局経営中村峰夫さん(48)。7月の北海道洞爺湖サミットを機に利用すれば、地元の活性化にも役立つと考えた。
2千円札1枚で約3千円分の買い物や食事ができるようにし、「サミット記念」「お得な、お特区」と称して盛り上がっている。たとえば中華料理店では700~900円の一品料理から3品を選び、飲み物が1杯付くセットを楽しめる。中村さんが経営する薬局では、わざわざ2千円札に両替していく人もいるほどだ。
同市厚別区の新さっぽろ駅前にあるシェラトンホテル札幌もこの企画に参加。2千円以上の飲食で2千円札を使えば、レストランとバーで2割引きになるなど広がりつつある。これを伝え聞いた東京・月島の商店街でも同様の試みを計画しているという。
これ。よく日銀や財務省がストップをかけませんでしたねぇ…(吃驚
皆から邪魔者扱いされている2千円札を流通させるために、『2千円札なら1枚で約3千円の買い物ができます』という発想そのものは面白いと思いますが、モノは擬似通貨やポイントではなく、実際に日本全国で公用紙幣として使われている2000円札。一歩間違えば通貨の価値そのものを否定することにもなりかねませんし、小さな商店街が2.3箇所で細々とやっているレベルならまだしも、こういった動きがあちこちに広がると、通貨の流通量を管理する日銀にとっては随分はた迷惑な話だと思います。
大体プレミアを50%もつけては、とても採算が合わないのではないかと私などは思うのですが、対象商品を限定するにしても、十分な周知をしておかないと外部からの観光客とトラブルになりそうな気もするのですが、果たしてそこまで考えているのかなどなど、どうしても心配する気持ちの方が強くなってしまいます。
http://www.asahi.com/life/update/0407/TKY200804070229.html
00年の九州・沖縄サミットの記念に発行されて8年、すっかり見かけなくなった2千円札。使えない自販機も多いが、夏に主要国首脳会議(G8サミット)を迎える北海道で、地域通貨のような使い方で復活させる動きがある。「2千円札なら1枚で約3千円の買い物ができます」と宣伝中だ。
2千円札は00年7月に登場し、これまでに約8億8千万枚が印刷された。日銀によると、印刷は03年度が最後で、08年度も見送られる予定だ。流通量は06年度末で約1億6千万枚。ピーク時に比べると3分の1に減った。
そんな2千円札を表舞台に戻そうと動いたのが、札幌市白石区にある南郷商店街だ。市営地下鉄の券売機も「2千円札は使用できません」と表示する中、「使われないなら使ってやろう」と昨秋、薬局やお好み焼き店など約20店が積極的に使い出した。
「自分も使いにくいなあと思っていたんですよ」と発案者の薬局経営中村峰夫さん(48)。7月の北海道洞爺湖サミットを機に利用すれば、地元の活性化にも役立つと考えた。
2千円札1枚で約3千円分の買い物や食事ができるようにし、「サミット記念」「お得な、お特区」と称して盛り上がっている。たとえば中華料理店では700~900円の一品料理から3品を選び、飲み物が1杯付くセットを楽しめる。中村さんが経営する薬局では、わざわざ2千円札に両替していく人もいるほどだ。
同市厚別区の新さっぽろ駅前にあるシェラトンホテル札幌もこの企画に参加。2千円以上の飲食で2千円札を使えば、レストランとバーで2割引きになるなど広がりつつある。これを伝え聞いた東京・月島の商店街でも同様の試みを計画しているという。
これ。よく日銀や財務省がストップをかけませんでしたねぇ…(吃驚
皆から邪魔者扱いされている2千円札を流通させるために、『2千円札なら1枚で約3千円の買い物ができます』という発想そのものは面白いと思いますが、モノは擬似通貨やポイントではなく、実際に日本全国で公用紙幣として使われている2000円札。一歩間違えば通貨の価値そのものを否定することにもなりかねませんし、小さな商店街が2.3箇所で細々とやっているレベルならまだしも、こういった動きがあちこちに広がると、通貨の流通量を管理する日銀にとっては随分はた迷惑な話だと思います。
大体プレミアを50%もつけては、とても採算が合わないのではないかと私などは思うのですが、対象商品を限定するにしても、十分な周知をしておかないと外部からの観光客とトラブルになりそうな気もするのですが、果たしてそこまで考えているのかなどなど、どうしても心配する気持ちの方が強くなってしまいます。