職場分煙要求で解雇、「不当」と男性が会社を提訴…北海道 2008年1月25日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080125-OYT1T00356.htm
職場で分煙を求めたために不当に解雇されたとして、北海道砂川市の非喫煙者の男性(34)が、勤務していた鉄骨工事業「道央建鉄」(滝川市)を相手取り、解雇の無効確認と未払い給与の支払いを求めて札幌地裁岩見沢支部に提訴したことが25日、わかった。
訴状によると、男性は2007年1月の入社後、大半の従業員が喫煙していたため、頭痛などに悩まされ、5月に「急性受動喫煙症」と診断された。分煙対策を求めたが、同社は「空気清浄機を買い、部屋に換気扇もある。たばこが苦手なら他の仕事を探した方がいい」などと応じなかった。
男性からの相談を受け、滝川労働基準監督署が8月、同社を立ち入り調査。その直後、男性は退職か配置転換を受け入れるよう命じられた。男性が応じなかったところ、自宅待機を命じられ、「分煙対策は業務に支障をきたす」などの理由で11月20日付で解雇された。
道央建鉄の西田洋一社長は「(男性から)『目が痛い』などと言われ、空気清浄機を取り付けたが、費用などの問題で、それ以上の措置はとれなかった。配置転換も受け入れられず、やむを得ず解雇した」としている。
NPO法人日本禁煙学会(東京)によると、職場の受動喫煙を巡って非喫煙者が解雇され、訴えたケースは、受動喫煙の防止を努力義務として盛り込んだ健康増進法施行(03年)以降、全国で初めて。
分煙対策を訴えたらほとんど無視されてお役所に訴えたら解雇とは随分酷い話ですね。
確かに鉄骨工事業のような現場作業では、通常のオフィスのように、室内禁煙を徹底することは相当難しいと思いますし、企業側の言い分もわからなくもないのですが、訴えた側だって、単に煙が嫌いと言うレベルではなく、頭痛など実際に体調を崩しているわけですし、まして本人が悪いわけでもないのに、解雇のような働き手の人生を左右する厳しい処分などまず許されることではありませんし、十中八九 解雇不当 の処分が下ることでしょう。
多分女性社員が現場にいない会社なのだとは思いますが、これからも禁煙を要求する社員は男性を含めて出てくると思いますし、会社側は『できない理由』を並べるのではなく『どうやったら社員間のトラブルを解決できるか』を真剣に考えるべきではないでしょうか。
職種柄、これまでは『代りはいくらでもいる』という職場だったのかもしれませんが、労働力人口が長期的に減少していく中、真っ先に人手不足になるのは、従業員に対する配慮のできない会社ですし、個人的には、こういった企業にこそ、人材不足に対する危機感をもっともって欲しいと思います。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080125-OYT1T00356.htm
職場で分煙を求めたために不当に解雇されたとして、北海道砂川市の非喫煙者の男性(34)が、勤務していた鉄骨工事業「道央建鉄」(滝川市)を相手取り、解雇の無効確認と未払い給与の支払いを求めて札幌地裁岩見沢支部に提訴したことが25日、わかった。
訴状によると、男性は2007年1月の入社後、大半の従業員が喫煙していたため、頭痛などに悩まされ、5月に「急性受動喫煙症」と診断された。分煙対策を求めたが、同社は「空気清浄機を買い、部屋に換気扇もある。たばこが苦手なら他の仕事を探した方がいい」などと応じなかった。
男性からの相談を受け、滝川労働基準監督署が8月、同社を立ち入り調査。その直後、男性は退職か配置転換を受け入れるよう命じられた。男性が応じなかったところ、自宅待機を命じられ、「分煙対策は業務に支障をきたす」などの理由で11月20日付で解雇された。
道央建鉄の西田洋一社長は「(男性から)『目が痛い』などと言われ、空気清浄機を取り付けたが、費用などの問題で、それ以上の措置はとれなかった。配置転換も受け入れられず、やむを得ず解雇した」としている。
NPO法人日本禁煙学会(東京)によると、職場の受動喫煙を巡って非喫煙者が解雇され、訴えたケースは、受動喫煙の防止を努力義務として盛り込んだ健康増進法施行(03年)以降、全国で初めて。
分煙対策を訴えたらほとんど無視されてお役所に訴えたら解雇とは随分酷い話ですね。
確かに鉄骨工事業のような現場作業では、通常のオフィスのように、室内禁煙を徹底することは相当難しいと思いますし、企業側の言い分もわからなくもないのですが、訴えた側だって、単に煙が嫌いと言うレベルではなく、頭痛など実際に体調を崩しているわけですし、まして本人が悪いわけでもないのに、解雇のような働き手の人生を左右する厳しい処分などまず許されることではありませんし、十中八九 解雇不当 の処分が下ることでしょう。
多分女性社員が現場にいない会社なのだとは思いますが、これからも禁煙を要求する社員は男性を含めて出てくると思いますし、会社側は『できない理由』を並べるのではなく『どうやったら社員間のトラブルを解決できるか』を真剣に考えるべきではないでしょうか。
職種柄、これまでは『代りはいくらでもいる』という職場だったのかもしれませんが、労働力人口が長期的に減少していく中、真っ先に人手不足になるのは、従業員に対する配慮のできない会社ですし、個人的には、こういった企業にこそ、人材不足に対する危機感をもっともって欲しいと思います。