労災認め不支給取り消す 津地裁、過重労働死で 2006年9月28日 共同通信
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/hanrei/20060929c.htm
家電量販店ミドリ電化(兵庫県)に勤めていた男性が心疾患で死亡したのは長期間の過重労働が原因として、男性の母親(59)=大阪府羽曳野市=が遺族補償給付などを不支給とした津労働基準監督署の処分を取り消すよう求めた訴訟で、津地裁は28日、労災を認め処分を取り消した。
水谷正俊裁判長は、約1年間にわたる過重な時間外労働や業務内容が精神的、肉体的負担を及ぼしたと認定。長期の過重労働は虚血性心疾患を発症させる危険性があり、ほかに発症原因がないことから、業務に起因するものであると結論づけた。
判決などによると、男性は三重県鈴鹿市の店舗で売上金の管理などを担当していた 2002年7月、帰省していた実家で就寝中に、虚血性心疾患で死亡した。男性は約1年間にわたり月80時間前後の時間外労働をしていたという。
津労基署は03年、業務と発症の因果関係が認められないとして、遺族補償給付などを不支給としていた。
遺族にとって、遺族補償年金が出るかどうかでは、その後の生活水準に大きな影響を及ぼしますし、約1年間に渡り、月80時間もの時間外労働をしていたなら、普通は労災認定されるのでは…と一般の人は考えがちですが、お国の労災認定基準(支給するかどうかの境目)はかなり厳しく、実際に認定されるのは3割あるかどうかといったところです。
ただ、お母さんの年齢から判断すると、死亡した息子さんはせいぜい30台前半でしょうし、この年齢で持病で虚血性心疾患を起こすことは、仮に被害者が高血圧や高脂血症、ヘビースモーカーだったとしても、私傷病とは正直考えにくいところ。
私にはなぜ審査官や審査会が不支給決定したのか、そちらの方が不思議でなりません。
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/hanrei/20060929c.htm
家電量販店ミドリ電化(兵庫県)に勤めていた男性が心疾患で死亡したのは長期間の過重労働が原因として、男性の母親(59)=大阪府羽曳野市=が遺族補償給付などを不支給とした津労働基準監督署の処分を取り消すよう求めた訴訟で、津地裁は28日、労災を認め処分を取り消した。
水谷正俊裁判長は、約1年間にわたる過重な時間外労働や業務内容が精神的、肉体的負担を及ぼしたと認定。長期の過重労働は虚血性心疾患を発症させる危険性があり、ほかに発症原因がないことから、業務に起因するものであると結論づけた。
判決などによると、男性は三重県鈴鹿市の店舗で売上金の管理などを担当していた 2002年7月、帰省していた実家で就寝中に、虚血性心疾患で死亡した。男性は約1年間にわたり月80時間前後の時間外労働をしていたという。
津労基署は03年、業務と発症の因果関係が認められないとして、遺族補償給付などを不支給としていた。
遺族にとって、遺族補償年金が出るかどうかでは、その後の生活水準に大きな影響を及ぼしますし、約1年間に渡り、月80時間もの時間外労働をしていたなら、普通は労災認定されるのでは…と一般の人は考えがちですが、お国の労災認定基準(支給するかどうかの境目)はかなり厳しく、実際に認定されるのは3割あるかどうかといったところです。
ただ、お母さんの年齢から判断すると、死亡した息子さんはせいぜい30台前半でしょうし、この年齢で持病で虚血性心疾患を起こすことは、仮に被害者が高血圧や高脂血症、ヘビースモーカーだったとしても、私傷病とは正直考えにくいところ。
私にはなぜ審査官や審査会が不支給決定したのか、そちらの方が不思議でなりません。