宗門は宗会を開き、戸田城聖が笠原に「加害暴行」し、法主を悩ませ、登山した檀信徒に信仰的動揺を与えたとして、「開山以来、未曾有の不祥事」としたのだ。そして、戸田に対して、謝罪文の提出、大講頭の罷免、登山停止という処分を決議した。
神本仏迹論を主張し、宗祖の教えを踏みにじった悪僧を、宗会は庇いたて、その悪を正した戸田を厳重処分にしようというのだ。
「宗会の決議取り消しを要求する!」「断じて戸田 . . . 本文を読む
伸一は、その花を見ながら、牧口常三郎と戸田城聖の師弟の大闘争を思った。
一九四三年(昭和十八年)六月、国家神道を精神の支柱にして戦争に突き進む軍部政府の弾圧を恐れ、宗門は「学会も一応、神札を受けるようにしてはどうか」と言いだした。
牧口は、それを拒否し、大難を覚悟で国家の諫暁に立ち上がった。その時、弟子の戸田もまた、死身弘法の決意を固めたのである。
そして、牧口と共に逮捕・投獄された戸田は . . . 本文を読む
彼女は、伸一に、五木の現況を語った。
「五年前に、先生の激励の手拭いを届けていただいた六月八日を、『五木の日』とし、毎年、この日にはセミナーを開き、地域広布の活動を推進しています」
「ありがとう。すごいことです。一つ一つの思い出を大切にし、それを未来の前進の糧にしていく。そこから、勝利の力が生まれていきます。 五木に行きたいな。ここから五木までは、どのぐらいかかりますか」
「車で三時間ほ . . . 本文を読む
山本伸一は、本部長の坂上良江から、三角のメンバーの話を聞くと、彼女に言った。
「三角の同志と私は、お会いできなくとも、心は一緒です。私は、三角のことを忘れません。私の一念に、深く刻まれています。また、皆さんの心には、私がいます。
私と一緒に、広宣流布への決意を新たにし、頑張ろうとしてくれている。それは、日々、私と、心で対話していることです。
私と戸田先生もそうです。毎日、常に、心で戸田先 . . . 本文を読む
「今日、お会いできなかった方によろしくお伝えください。本当は、全員とお会いしたいが、会長は私一人だから、それはできません。海外の人たちも待っているんだもの。だから、日々、皆さんに、懸命にお題目を送っています。皆さんも題目を送ってください。そうすれば、生命が通じ合えるんです。いつも、私たちは一緒ですよ」 . . . 本文を読む
「戸田先生と師匠の牧口先生とは、二十九歳の年の開きがあった。軍部政府の弾圧によって、共に投獄されたお二人は、逮捕された年の九月、警視庁の二階ですれ違った。
戸田先生は『先生、お丈夫で!』と声をかけるのが精いっぱいであり、牧口先生は、頷くことしかできない。それが、最後の別れとなった。
しかし、この瞬間が、師から弟子への、広宣流布のバトンタッチでもあった。
牧口先生は獄中で亡くなられたが、戸 . . . 本文を読む
ともかく、学会の生命線は、師弟を中心にした心の絆にある。目には見えないが、これがあるから、学会は難攻不落なんです。強い団結もできるんです。それを幹部は、決して忘れてはならない。 . . . 本文を読む
十一月十八日――この日、伸一は、関西戸田記念講堂での、学会創立四十六周年の記念式典、並びに、牧口の三十三回忌法要に出席したのである。席上、伸一は語った。
「正法正義を守り抜き、誉れの殉教者として、死して獄門を出た先師・牧口先生。そして、その師に代わって、広宣流布に生涯を捧げようと誓い、生きて獄門を出て、死身弘法の実践を貫いた戸田先生――この厳粛な師弟一極の歩みのなかに、地涌の菩薩の本事たる広宣 . . . 本文を読む
創価学会の興隆は、初代会長・牧口常三郎と、第二代会長・戸田城聖という師弟の、不惜身命の精神があったからであると、山本伸一は、深く痛感していた。
日蓮大聖人は、報恩抄に「根ふかければ枝しげし源遠ければ流ながし」(御書三二九ページ)と仰せである。
法華経の精髄たる、真実の仏法を流布するため、殉教した牧口。そして、獄中で地涌の菩薩の大使命を悟り、生涯を広宣流布に捧げた戸田――この師弟という根をもち . . . 本文を読む
時代も、社会も、時々刻々と変化を遂げていく。創価学会も、新しい人材が陸続と育ち、新しい会館や研修所も次々と誕生し、新時代を迎えようとしていた。しかし、いかに時代や環境が変わろうが、絶対に変わってはならないものがある。それは、広宣流布に生き抜く「創価の師弟の精神」である。 . . . 本文を読む
山本伸一は、戸田城聖こそ、広宜流布に、ただ一人立ち上がった、われらの師であり、この大阪、関西からいや、日本、世界から、不幸に泣く人をなくしたいというのが、戸田の誓いであることを語り抜いた。
そして、こう訴えたのである。
「その戸田先生の心を、わが心として、先生に代わって戦おうではないですか!そうすることによって、私たちは、広宜流布の闘将である先生に直結していくことができる。そこに力がわくんで . . . 本文を読む
「この写真を見て、諸君のことを心に焼き付け、私も世界広布のために戦います!私の胸には諸君がいる。そのことを忘れないでください。また、諸君の心にも、私がいると信じます。これが師弟です。
皆さんが、厳しい条件のなかで、懸命に信心に励んでいることは、よく知っております。航海に出れば、同志は誰もいないというケースも多いことでしょう。しかし、一人立つのが師子です。そのなかで、人格を磨き高め、誰からも信頼さ . . . 本文を読む
“みんな、半年、一年と、船の中で孤軍奮闘する日々が待っているだろう。しかし、決して負けないでほしい。君たちには、私がいるんだ!いつも、じっと見守っているぞ。凛々しく、胸を張って、威風も堂々と歌った、この光景を絶対に忘れないでほしい” . . . 本文を読む
「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(御書一三六〇ページ)の個所では、師弟論に言及していった。
「日蓮大聖人と『同意』であることが、信心の根本です。その大聖人の御心のままに、広宣流布の大誓願に生き抜いたのが、牧口先生、戸田先生に始まる創価の師弟です。ゆえに、創価の師弟の道を貫くなかに、大聖人と『同意』の実践があります。具体的な生き方でいえば、自分の心の中心に、常に厳として師匠がいるかどうかで . . . 本文を読む