一人の人の励ましに、最大の力を注いだ
「はい。私は六十五歳になりますが、これからが本当の戦いだと思っています。島の人たちを、一人残らず幸せにするまで、頑張り続けます。
実は、私の家には、先生のお部屋があるんですよ。だから、いつも、先生と一緒なんです。何があっても、その部屋に入ると、先生とお話ししている気持ちになるんです」
「ありがとう。嬉しいです。では、今日を記念して、一緒に写真を撮りまし . . . 本文を読む
この会場には、ドミニカ共和国のゴイコ・モラレス副大統領らが、帰国のあいさつに訪れていた。副大統領は伸一に握手を求めた。
「山本会長は、一人の人間を大切にするなかに、世界の平和があると主張されている。実際に会長は、その言葉通りに自ら行動されている。言葉と事実の一致があります。実に偉大なことです。これは、誰にでもできることではありません」 . . . 本文を読む
大詩人ホイットマンは語った。
「私は、いつもは表に現れない、忘れられたような陰の人々に大きな尊敬の念を持っている。結局は、そのような目立たない無名の人たちが一番偉いんだよ」
ハーウェルは、伸一の行動のなかに、同じ信念を見た。どこまでも一人ひとりを大切にしようとする、人間としての至誠を感じた。その行動にこそ、万人が「仏」の生命を具えていると説く仏法思想の実践があり、それは、人間のエゴイズムの対極に . . . 本文を読む