勝利には、歓喜がある。前進の活力があふれる。新しき勝利をもたらす最大の要因は、勝利にこそある。勝利、勝利、勝利――それが創価の行進だ。
「正義とは正しい者が勝つことだ」とは、文豪ロマン・ロランの言葉である。 . . . 本文を読む
「人生を勝ち越え、幸福になっていくには、どうすればよいか――。
仏の生命も、地獄の生命も、わが心のなかにあります。その仏の生命を涌現させることによって、崩れざる幸せを築いていくことができる。それには、自身の一念を広宣流布に定め、自他共の幸福の実現を誓って唱題し、信心し抜いていくことです。
日蓮大聖人は、『我もいたし人をも教化候へ』『力あらば一文一句なりともかた(談)らせ給うべし』(御書一三六 . . . 本文を読む
翌二十八日午前、伸一は上海体育館で行われた、上海市へのスポーツ用品の贈呈式に出席し、午後には同市の長寧区工読学校を視察した。ここは、十六、七歳の非行少年の更生を目的とした全寮制の学校である。
一行は、校長らの案内で各教室を回った。
伸一は生徒たちと次々に握手を交わし、語り合った。あらゆる可能性を秘めているのが若者である。何があっても強く生き抜いてほしいと思うと、手にも声にも力がこもった。 . . . 本文を読む
常書鴻が敦煌の莫高窟で暮らし始めたころ、そこは、まさに“陸の孤島”であった。
周囲は砂漠であり、生活用品を手に入れるには約二十五キロも離れた町まで行かねばならなかった。もちろん、自家用車などない。
土レンガで作った台にムシロを敷いて麦藁を置き、布で覆ってベッドにした。満足な飲み水さえない。冬は零下二〇度を下回ることも珍しくなかった。
近くに医療施設などなく、病にかかった次女は五日後に亡く . . . 本文を読む
五七年(同三十二年)に北海道の夕張で炭労問題が起こると、彼女は、同志への炭労の理不尽な仕打ちを許すまいと、決然と立ち上がった。額に汗を滲ませ、友の家々を駆け巡った。
友のために、力の限り戦おうとする健気な彼女の姿は、さながら、ジャンヌ・ダルクを思わせた。
その直後に、当時、青年部の室長であった伸一が、大阪府警に選挙違反の無実の罪で逮捕された、大阪事件が起こった。
嵐山は、怒りと悔しさに打ち震 . . . 本文を読む
山本伸一は、この九州男子部の総会の席上、こう語った。
「先ごろ、ソ連が人類初の有人宇宙飛行を成し遂げましたが、その宇宙飛行士のガガーリン少佐も、皆さんと同じ青年であります。
私どもは、ガガーリン少佐のように、新聞やテレビで報じられることもなければ、脚光を浴びることもありません。しかし、世界の人びとを救おうと、日夜、弘教に励み、広宣流布を目指す私どもの活動は、ガガーリン少佐の壮挙に、勝るとも劣ら . . . 本文を読む
結成大会の席上、山本伸一は訴えた。
「御本尊には、『供養すること有らん者は福十号に過ぐ』、また『若し悩乱する者は頭七分に破れん』とお認めであります。
これは、御本尊の偉大なる功徳を示されているとともに、正法を誹謗するならば、罰があることを示されております。
仏法は生命の因果の法則であり、幸福への方程式です。その法則を否定し、逆らうならば、当然、行き詰まらざるを得ません。ゆえに、正しく、力のあ . . . 本文を読む
「音楽の交流と申しますと、音楽隊をインドに派遣したりするのでしょうか」
森川一正が言うと、伸一は微笑を浮かべた。
「そういうことも行うようになるかもしれないが、まずは音楽などの交流を目的とした財団の設立です。
そして、アジアをはじめとして、世界中の音楽や舞踊を、それも、クラシックから現代のものまで紹介していく。そして、民衆が古今東西の音楽、芸術に触れるとともに、人間の心を結ぶ運動を起こして . . . 本文を読む
このころになると、長旅のせいか、皆の顔に疲労の色が見えていた。
山本伸一が、夕食を日本食のレストランでとるようにしたのも、日達上人をはじめ、皆が現地の料理に飽き、食欲をなくしつつあったからである。
タイの二人のメンバーが帰ると、伸一は、引き続き彼の部屋で、同行の幹部と懇談した。
「御書を拝そう」
伸一はバッグから御書を取り出し、「御義口伝」を開いた。
彼は「廿八品に一文充の大事」の . . . 本文を読む
あのノルマンディー上陸作戦の連合軍最高司令官で、後にアメリカ大統領となったアイゼンハワー将軍の責任感は、まさに対極をなしていたといってよい。
「史上最大の作戦」として知られるノルマンディーの上陸に際して、彼は万全の準備をもって臨んだ。しかも、そのうえに、もしも、作戦が失敗した場合の、声明まで用意していた。
それは、鉛筆書きで、こう記されている。
「上陸作戦は、十分な足場を確保することができ . . . 本文を読む
舎利弗(サーリプッタ)と目連(モッガラーナ)は、更に、和合僧の重大な意義を訴え、それを破らんとする提婆達多(デーヴァダッタ)の反逆を、鋭く暴いていった。
五百人の比丘たちの智慧の目は、次第に開かれ、自分たちに分別がなかったために、提婆達多に騙されてしまったことに気づいた。
彼らは、舎利弗と目連に促され、再び、釈尊のもとに帰っていったのである。
やがて、眠りから覚め、仲間から事の顛末を聞いた提 . . . 本文を読む
私たちの活躍の舞台は、日本だけでなく、アジア、世界であります。私どもはそうした大きな理想をいだきながら、そして、現実の大地をしっかりと踏み締めて、信心即生活の勝利者として、一歩一歩、足元を固めて前進してまいりたいと思います。そこに、偉大なる理想の実現につながる道があるからです。 . . . 本文を読む
たとえば、支部長が『教学をやりましょう』と言ったら、『そうしましょう。そして、実践の教学ですから、題目を唱え、折伏にも頑張っていきましょう』と言えば、聞いている人も迷うことはない。これは“対立”ではなくて、“補う”ことになります。
野球でも、強いチームは巧みな連係プレーができます。一塁手が球を追えば、誰かが代わりに一塁に入っている。これも呼吸です。一塁を守るのは彼の仕事だから、自分には関係ないと . . . 本文を読む