今日、行われた参議院予算委員会の平成23年度第三次補正予算に関する一般質疑で、民主党を代表して質問に立ちました。
持ち時間は片道で4分。ごく限られた時間でしたので、昨日の予告通り、「人と人をつなぎ、地域をつなぎ、国民の命を守るライフラインとしての情報通信(ICT)の役割と政府の政策」に絞って質問しました。
具体的な質問内容については、下記をご覧下さい。私の質問に対して川端大臣や古川国務大臣がどう答えたか、詳細にはぜひ参議院インターネット中継をご覧いただきたいと思いますが、川端大臣にはご自分の言葉や思いも含めた前向きな答弁をいただくことが出来ました。
実際、予算委員会を終えた後に総務省の情報通信担当とお話したら、「川端大臣も情報通信関連の質問を予算委員会でもらうことが出来て、とても喜んでいた」と言っていました。
実は、時間があれば最後に安住財務大臣に「しっかりと情報通信関連予算を付けて応援してくれますね?」と質問する予定で、開会前に安住大臣にそう予告をしていたのですが、残念ながら時間切れでダメでした。これは今後の議論の中で要望していきたいと思います。
短時間だったとは言え、予算委員会での初質問。あの第一委員会室の質問者席に立って、閣僚と向かい合って質疑するというのは本当に貴重な経験でした。今後またチャンスがやってくると思いますが、次はぜひ総理大臣と相対して質疑を交わしたいですね。
応援していただいた皆さん、ありがとうございました!
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参議院予算委員会 一般質疑(2011年11月17日)
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民主党・新緑風会の石橋みちひろです。
今日は、限られた時間ではありますが、東日本大震災の教訓を活かして、私たちはこれから何をしなければならないのか、そういう観点で、国民の命を守るライフラインとしての「情報通信の役割と政府の政策」について質問させていただきます。
今回の東日本大震災では、情報通信基盤、そして各種サービスが壊滅的な被害を受けてしまって、長期にわたって「情報の断絶」が発生し、また貴重な情報の多くを喪失してしまうという大変深刻な事態に陥りました。改めて、国民の命を守る、そして地域と地域をつなぐライフラインとしての情報通信の役割、大切さが認識されたと思っておりますが、まずこの点について、総務大臣に、政府のご認識を伺いたいと思います。
川端総務大臣答弁
委員御指摘のとおり、今回の震災で改めて、情報インフラが今の日本社会というか生活の中に極めて大きな役割を果たしているということを思い知らされたと言って過言ではないというふうに思います。事実上、御指摘のように、基本的な情報インフラの放送通信網が壊滅状態になった地域が多発をいたしました。そこには被災地の皆さんに情報が届かない、そして外部との連絡も取れないという事態でありました。加えて、役所がやられたということでの行政データ、あるいは医療機関がやられたということで医療データ等もなくなってしまったというふうなことで、行政サービス、医療サービス、それから国民生活含めて、極めて深刻な事態が起こったということで、改めてこのICTの情報インフラの大切さというのを認識したところであります。
一方、そういう状況の中で、例えば衛星携帯電話は生きていると、あるいはいろんな回線、携帯電話はほとんどつながらなかったんですが、インターネット、いわゆるツイッターの世界、あるいはラジオ、ワンセグテレビ等々は生きている部分があったということで、逆にいろんな形での情報インフラもまた総合的に充実して支える体制が必要だということもあります。
例えば、戸籍データを含めて全部流れてしまったけれども、いわゆるクラウド化によって別のところにバックアップされていたから使えたとか、あるいは医療データ自体が、例えばカルテが電子カルテで別のところに保存されていたから使えたとか、これ一つの例ですけれども、岩手県で全県規模で周産期電子カルテネットワークとWeb母子手帳が連携する岩手県周産期医療情報ネットワークシステム「いーはとーぶ」というシステムがあるようですけど、これで、消失した沿岸部の妊婦さんのデータが岩手医科大学のサーバーに全て保存されていたので、短期間で復元できたというふうな報告等もありました。
そういう意味で、距離や時間を超えて災害に必要な情報の入手、発信を容易にする、あるいは人と人とのつながりを強化するという側面が改めて認識されましたので、このことをしっかりと踏まえて、改めてICTの情報網の整備あるいは充実が必要だと認識をいたしております。
具体的な事例を挙げてご説明をいただきました。そこで、今回被災された皆さんに、ふたたび、生まれ育った故郷に戻って、安心して暮らしていただくためには、二度とこの「情報の断絶」や「情報の喪失」があってはなりません。そのためには、何が起こっても「壊れない、止まらない、つながる」情報通信基盤と、安心・安全のための情報サービスを、被災地のこれからの再建・復興の中でしっかりと確保していくことが絶対に必要だと思いますが、政府は、第三次補正予算において、具体的にどのような対策を講じておられるのか、川端大臣、これはぜひ、被災地の皆さんへの安心のメッセージとして、しっかりと説明していただきたいと思います。
川端総務大臣答弁
第三次補正予算では、今申し上げました部分でいうと、やられてしまった部分がいっぱいあるということで、ICT施設については、被災した地域のいわゆるケーブルテレビ、ブロードバンド等の復旧事業に対する支援ということで13億円。それから、医療分野でのICTの活用等、被災地方公共団体がいろいろ抱えている、こういうことをやりたいという課題がございまして、そこに対する応援ということ、支援ということで33億円。それから、将来に向けて、災害時における携帯電話、大変混雑をしたということの軽減や、情報通信ネットワークの耐災害性強化、いろいろあっても壊れないという意味でのこれは研究開発が必要でありまして、この研究開発に対して159億円等の予算を計上いたしております。
また、地方自治体がいろいろこれから復興計画を立てられるときに、より先進的なそういうものを組み込んでいくというときにはやはり専門的な知識がないといけませんので、これに関しては復興計画にICT関連の取組が適切に位置付けられるように、東北総合通信局等を通じて、そこの職員やあるいは大学の教授等の地域情報化の専門家を派遣するということでのお手伝いもしてまいりたいというふうに思っております。
ぜひ、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。そして、今回の東日本大震災で得られたこの教訓を、これから日本全国でもしっかり活かして行かないといけません。災害に強い情報通信基盤やサービスの整備を全国で進めていくことで、常日頃から、人と人とのつながり、地域と地域のつながりをしっかりと作って、安心と安全を確保しておくことは、災害対策だけではなくて、地域社会や地域経済の再生にも、新成長戦略の実現にもつながっていくと思います。総務大臣、政府の将来ビジョンと今後の計画を教えて下さい。
川端総務大臣答弁
補正予算では、たちまち壊れてしまったようなところを直すとかということと、復興計画に対するお手伝いも申し上げましたけれども、基本的には、これはこれからの日本の未来に向けた社会の在り方に即つながるものでございますので、そういう部分で、復興とともに未来に向けた日本の姿、再生ということについて力強くこのICT戦略を拡充してまいりたいというふうに思います。
その中では、重複いたしますけれども、災害に強い情報インフラの整備、それから、人と人のつながりと先生はおっしゃいましたけれども、そのまさにきずなを強化するためのいろんな仕組みというものに対しての研究とアドバイスということを中心にしておりますけれども、トータルでいいますと、このICT技術というのはまさに社会の在り方を根底からつくり変えるというものでございますので、政府全体としては、22年の5月にIT戦略本部決定の新たな情報通信技術戦略というのがございます。大きく言えば3つの柱、持続的な経済成長を実現するための新事業の創設、それから直面するエネルギー制約の克服への貢献、我が国のICT産業の国際展開等々、ICTの可能性を最大限に発揮するための各種政策を総合的にしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
以上、被災地の復興、地域社会における絆の安心の確保、そして日本経済再生のためにも、情報通信が果たすべき役割には非常に大きいものがあることを確認させていただきましたが、今日ご説明いただいた政府の情報通信政策を確実に実行していただくためには、やはり政府内に強力な推進体制が必要です。政府には「IT戦略本部」があるわけですが、最近どうも活動が見えなくなっています。情報通信施策の確実な実現に向けて戦略本部として強力なイニシアチブを政府内で発揮していただきたいと思いますが、最後に、担当である古川国務大臣に、お考えと決意をお聞かせいただいて私の質問を終わりたいと思います。
古川国務大臣答弁
まさにこのIT戦略本部、本部自体はそんなに開いてないかもしれませんが、実はその下に私が、IT政策担当大臣が座長となります副大臣級会合の企画委員会というのを設けまして、その下に三つのタスクフォースも設けて、計画は先ほど川端大臣がお話ししましたように決まっています。
要は、やっぱりそれをきちんと実現をしていく、まさにこれを実行に落としていくという今段階でございますので、その実行の状況は政治レベルでしっかりチェックやフォローしていきたいと思っていますが、それを実際に実行させていく、まさにその部分を今やっておりますので、具体的に目に見える形でまとめたIT戦略が実現されるように頑張ってまいりたいというふうに思っております。