石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

東電も保安院もしっかりして欲しい

2011-11-04 23:55:10 | 活動レポート

おととい(11月2日)のニュースで、福島第一原発2号機の原子炉内で放射性キセノンが検出され、「小規模の臨界が局所的に起こった可能性がある」と報道されたのを聞いて多くの皆さんが驚愕したのではないかと思います。

私たちも、報道でこの件を知り、皆さんと同じように驚愕しながらも、政府に対して即刻、情報を提供するよう求めました。結論から言えば、すでに昨日のニュースで流れたように、検出されたキセノンは「原子炉の燃料からできる放射性物質キュリウムなどが自然に核分裂を起こす「自発核分裂」によって発生したもの」で、「臨界はなかった」ということです。

しかし、そう簡単に「違いました」と言われても、私たちは簡単に引き下がるわけにはいきません。今日の民主党『原発事故収束対策PT』総会でも議論になりました。

総会では、原子力安全・保安院の専門家があらためて上記のような内容で「臨界ではなかった」ことについて説明してくれたわけですが、私たちの疑問は、「なぜそんなことが最初の段階で分からなかったのか?」ということなのです。

だって、保安院の説明では「今回実測されたキセノンの放射能濃度は、臨界状態で通常発生するキセノンの放射能濃度に比べて非常に小さい=約1万分の1」から「臨界ではあり得ない」とされています。であるならば、最初にキセノンが検出された段階で、いわゆる「専門家」の皆さんには「臨界ではあり得ない」ことがすぐに分かったはず。にも関わらず、2日の段階では「臨界の可能性あり」と発表し、24時間後に「臨界ではあり得ない」と否定したわけです。

いたずらに国民に動揺を与えてしまったことは否めませんし、果たして東電・保安院は本当にあらゆる可能性を考慮しながら原子炉の状況把握に努めているのか、あらためて疑念を生じさせてしまったことも遺憾です。

とにかく、東電にも保安院にも、もっとしっかりして欲しい。今、1号機から3号機の原子炉がどのような状況にあるのか、それをどこまで把握出来、どこから把握出来ていないのか、そこから考えられる今後の可能性にどのようなものがあるのか、一つ一つのシナリオにどのように対応するのかなど、きちんと情報を開示し欲しい ----- それが今日のPTの結論でした。今後も追求していきます。


週末、気仙沼で行動します

2011-11-04 23:07:07 | 活動レポート

今、一ノ関のホテルでこのブログを書いています。今日、一日の仕事を終えた後、新幹線に飛び乗ってここ一ノ関までやってきました。明日の朝、宮城県の気仙沼市に移動して、週末ずっと気仙沼で行動する予定です。

皆さんもご存じの通り、今日、宮城県の県会議員選挙が告示になりました。東日本大震災の影響で、4月の統一選から約7ヶ月間、延期されてきたわけですが、地元の皆さんのご努力により、何とか準備を整えて選挙を行う態勢が整ったわけです。

とは言え、未だに多くの地区では「選挙どころではない」というのが本当のところではないかと心配しています。気仙沼市も、東日本大震災で甚大な被害を受けたところ。未だに多くの皆さんが不自由な生活を強いられている中で、投票に行くのもままならない方々も少なくないのではないかと思います。

しかし選挙が告示されたからには、選挙戦を通じて、ぜひ各候補の主張にしっかりと耳を傾け、県民の皆さん、市民の皆さんの代表として、これからの再建・復興の道を確実に形作り、今一度、誰もが安心して暮らすことが出来る「まち」を取り戻してくれるのは誰なのかを見極めていただきたいと思います。地域の未来、子どもたちの未来のために。

私にとっては、3月27日に気仙沼市唐桑半島に支援行動に入って以来の気仙沼訪問になります。あれから7ヶ月 ---- 明日あさって、市内を歩かせていただきながら、改めて市民の皆さんの声に耳を傾けて、これからやるべきことをしっかりと考えて来たいと思っています。