石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

民主党新三役とマニフェストの中間検証

2011-08-31 23:12:33 | 活動レポート
今日、民主党の両院議員総会が開催されて、野田佳彦新代表より新しい党人事について提案があり、輿石東参議院議員が幹事長に、前原誠司衆議院議員が政調会長に、そして平野博文衆議院議員が国対委員長に、それぞれ満場の拍手で承認されました。


▼両院議員総会で就任の挨拶をする輿石東・新幹事長。


まずは、上々のスタートではないでしょうか。「ノーサイド」を実感できる適材適所人事だと思います。それを如実に表しているのが、両院議員総会の雰囲気。これまでとは随分違う雰囲気で、とても和やかです。次は、新総理としての組閣作業になりますが、野田さん、国民のためのいい内閣を作ってくれるのではないでしょうか。そんな期待感が沸き上がってきました。

さて、そんなところで今日は、8月26日に民主党のマニフェスト検証委員会が公表した『マニフェストの中間検証』についてご紹介したいと思います。

 ・民主党マニフェストの中間検証

このマニフェスト検証委員会は、岡田・(前)幹事長を委員長に、6月から8月にかけて計9回の会合を重ねて検証作業を進めてきました。その前段では、民主党の政策調査会が数ヶ月間かけて全党的な検討作業を行っているので、全体としてとっても丁寧に、かつ時間をかけた検証になっています。

上記のリンクを辿って、ぜひ実際の中間検証をお読みいただければと思いますが、内容は(1)総括(2)主要事項の検証――政権構想5策、主要政策の到達点、重点事項の実績例、未実施の政策例、(3)マニフェスト財源の確保 --- という3章構成になっていて、個別課題の検証を含めて大変分かりやすい記述になっていると思います。

そして、目を通していただければ、実はマニフェストで約束した事項のうち、既にこれだけのことが実現している、または実現途上にある、ということがお分かりいただけると思います。日本のメディアは、実現出来たことはほとんど報道してくれないので、それが国民の皆さんに知られていないのが残念なところですが・・・。

マニフェストは、項目として約180の政策事項があります。そして、すでに完了しているもの、着手済みで一部完了しているものなどが約56%です。マニフェストは、4年間で実現する政権公約ですので、最初の2年間でもう半分以上が実現していることになります。すでに着手をしていてこれから実施されるものも含めれば、約8割に達します。一方で、まだ全く手が付けられていない未着手のものは約6%に過ぎません。

ただし、まだ出来ていないものの中に、国民生活にとって非常に大切で、かつ皆さんにも大いにご期待をいただいたものがあるのも事実です。

ガソリンの暫定税率の廃止、郵政改革法の成立、労働者派遣法の改正、在日米軍基地の見直し、議員定数の削減、などですね。子ども手当についても、残念ながらマニフェストで約束した金額とは大きくかけ離れている状況です。これは、マニフェスト作成時には想定出来なかった多くの出来事(金融危機、ねじれ、大震災など)が発生したことも要因ですが、マニフェスト作成時に、それぞれの施策の実現可能性について党内で検証する作業が不十分であったことも原因です。この点は、真摯に反省しなければなりませんし、きっちりと説明責任を果たすべきです。

中間整理は、この点について次のように書いています:

「国民との約束であるマニフェストはきわめて重いものである。他方で、政権政党には、マニフェストに掲げた政策の実現に全力を挙げながらも、しかし日々変動を続ける政治・経済状況に対応し、マニフェストを含めた政策全体の中で優先順位を付け、時にはマニフェストにない政策を優先させるなど、国民にとってより重要な政策を実現させることが求められる。大切なことは、政策の優先順位を変え、マニフェストに掲げた政策が実現出来なくなったときに、なぜそういう判断に至ったかについて、国民に素直に説明し、理解を求めることである」


私自身は、この立場を全面的に支持します。皆さんはどう思われるでしょうか?

今後、こういった基本姿勢をきちんと踏まえながら検証の最終取りまとめをし、国民の皆さんに説明しながら、優先的に実現すべき課題を一つ一つしっかりと実現していかなくてはなりません。それこそが、野田新体制の大きな責務であり、実現に向けて団結してがんばることだと思っています。



教育へのICT活用、更なる展開

2011-08-30 23:14:32 | 活動レポート
今日、総務省と文部科学省から共同で発表があって、教育へのICT活用について検証を行うための「総務省:フューチャースクール推進事業」と「文科省:学びのイノベーション事業」における実証研究の委託先候補が明らかになりました。

 ・「総務省と文科省の教育へのICT活用事業、委託先候補10校を決定

このブログでも、総務省のフューチャースクール事業については何度か取り上げて来ましたが、現在進められている事業は対象が小学校。今回は、総務省と文科省が共同で行う実証研究で、対象は中学校と特別支援学校です。かねてから、この教育のICT化については総務省と文科省とが共同でイニシアチブをとるべきという声が強くて、これまでもさまざまな形で連携・協力が進められてきたわけです。が、いよいよ実際に共同事業が展開されるということで、新たな展開を期待したいと思います。

ちなみに、今回、委託先候補として決定された実施主体および学校は、中学校8校、特別支援学校2校ですが、その中に沖縄県宮古島市の下地中学校が含まれているのを発見! ちょうど、先日沖縄を訪問した際、今度ぜひ宮古島に行って対話会をやろう!と沖縄の皆さんと話しをしていたところでした。出来れば、この実証実験が始まった頃に視察も兼ねて行ってみようかと思います。

野田佳彦衆議院議員が民主党の新代表に!

2011-08-29 23:12:45 | 活動レポート
皆さんもすでにご存じの通り、今日行われた民主党両院議員総会で、野田佳彦衆議院議員が民主党の新しい代表に選出されました。明日の国会で、菅首相の後を引き継ぐ新しい総理大臣に指名される予定です。




午前11時から始まった両院議員総会、まず最初のハイライトは、5人の候補者からの決意表明演説でした。持ち時間は15分以内。届出順に、前原氏、馬淵氏、海江田氏、野田氏、そして鹿野氏という順番で演説が行われました。今回は、この時点でまだ態度未定の議員が大勢いたこともあって、この決意表明演説が一つの重要な要素になるのではないかと言われていました。

皆さんそれぞれに意見があると思いますが、私個人の意見としては、一番、心を動かされたのは馬淵さんの演説でした。

前半、ちょっと田中角栄さんに入れ込み過ぎかな~という感じもありましたが(笑)、「日本全国どこに暮らしていても豊かさを実感できる日本にしたい」という思い、3世代12人の大家族で助け合いながら暮らしてきた経験からくる「家族のつながりの大切さ」についての訴え、そして、家族を養う(食わせる)ためには「それに足る雇用(つまり必要な収入が安定的に得られる仕事)が無ければならない」という信念 ----- 私の政治信条である「つながって、ささえあう社会」に通ずるその理念を、しっかりと前を向いて熱く訴えかける馬淵さんの情熱に、私は素直に感動しました。

そして、馬淵さんと同じぐらいいい演説をされたのが野田さんでした。

偶然にも、馬淵さんも野田さんも、ご自身が政治の道に興味を持たれたきっかけから話を始めています。馬淵さんの場合は田中角栄さん(小学校の教室で、先生から見せられた自民党総裁選挙のTV中継で田中角栄さんが決選投票の末、総裁に選ばれたときの様子)でした。野田さんの場合は、日比谷公会堂で社会党の浅沼稲次郎委員長が刺殺された事件をテレビで見て、「政治というのは命をかけて行う(怖い)ものなんだ」と子ども心に刷り込まれたことだったそうです。ご両人とも、それだけ小さな頃から政治を意識していたんだな~という驚きを感じましたが、政治家として寄って立つ理念が感じられてとても好感が持てました。

そして野田さん、最後の方で私の琴線に触れる言葉を発してくれました。

子ども手当や高校授業料の無償化に触れたくだりで、求職者支援制度や雇用保険の拡充にも言及して、「(日本の底力であった)中産階級の厚みが薄くなって、そこぼれた人がなかなか上がってこれない、そこに光を当てようというのが民主党の国民生活が第一という理念であった」という言葉です。

今回の代表選挙、私が一番不満だったのが、誰も「雇用・労働問題」に触れようとしないことでした。被災地の復興においても、日本の再生においても、強い雇用の創出が不可欠なのです。かつて、一億総中流と言われた、格差のない、みんなで豊かになっていく日本、それをもう一度実現することが必要です。野田さんがそのことに触れてくれたこと、嬉しかったですね。




選挙は、1回目の投票で海江田さんが一番、野田さんが二番となり、決選投票で野田さんが過半数の得票を得て終わりました。昨日のブログでも述べたように、選挙の結果、みんなで選んだ新代表をみんなで支えていくこと、それが重要です。野田新代表も、就任演説で、全議員のこう語りかけました。「ノーサイドにしましょう。一人一人の同志、かけがえのない同志、みんなが汗をかいていく体制を築いていきたいと思います。(それは)国民の皆さんのためです。」

その言葉通り、何としても、被災地の皆さんの期待、民主党を応援してくれている皆さんの期待、そして国民の皆さんの期待に応えられるよう、新体制の下で一丸となって、直面する課題にあたっていきたいと思います。そして皆さんに「政権交代をして良かった」と実感していただけるよう、引き続きがんばっていきます。

民主党代表選挙について

2011-08-28 23:59:24 | 活動レポート
いよいよ明日(実はもう今日になってますが)、民主党の代表選挙が行われます。

決戦の舞台となる両院議員総会は、午前11時から。5人の候補者の最終演説の後、一人ひとりが投票。最初の投票で、誰か一人の候補が過半数を得るとそこで当選決定。もし誰も過半数を得なければ、1位と2位の候補者で決戦投票となります。一回で決まれば、所要時間は約2時間。決戦投票になると、約3時間ちょっと。休憩なしで、新代表が決まり、就任演説をするところまでぶっ通しで行われます。




今日(日曜日)の午後2時から、民主党主催の討論会が開催され、私も参加してきました。日曜日で、議員の多くは地元に帰っているから空いているだろうと思って行ったら、意外にも200名以上の議員が参加。私を含め、未だ態度保留の議員も多くいて、皆さん真剣に各候補の演説や政策表明に聞き入ってました。

実際、この討論会は正解でした。民主党として、党がこのような候補者討論会を主催したのは初めてとのことでしたが、5人もの候補がわずか二日間の選挙戦を戦うにあたって、やはりしっかりと政策論争を闘わせ、それを比較できる場所が必要でした。今日は、2時間ほどの議論ではありましたが、各候補の主な政策だけでなく、人柄や、そして見栄えも比べることができて、特に態度未定の議員たちには非常に参考になった討論会だったと思います。

さて、かくいう私は・・・

いくつもの複合的な理由と、今回の代表選挙の情勢を鑑みた上で、ほぼ、投票行動を決めました。

応援して下さっている皆さんには正直な気持ちを言わねばなりませんが、今回は、個人的に本当に苦しい決断をせねばなりません。昨日・今日の討論会やTV番組での議論、同僚議員たちとの意見交換、支援者の皆さんとのやり取りなどを通じて、5人の候補の中で今回応援できるのは2人、というところまで絞りました。そして今、理念と政策を考えれば、そのうちの1人に一票を投じたい、でも情勢を考えるともう1人に一票を投ずべきだ、という最後の選択の段階に来ています。

あとは、明日、両院議員総会がはじまる11時の段階の情勢と、そして各候補の最終演説で、最後の判断をしたいと思います。

それにしても、今回もいろいろと貴重な経験をしています。機会あれば、皆さんに直接、今回の代表選挙の様子をお話しできればと思っていますが、今日はこの辺でご勘弁を・・・。